表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/10

第6話

 「あ…」


 『レイミオ様?どうした?』


 「そろそろ澪に体を返さなきゃって思ってさ…」


 『…そうか。次に会えるのはいつになるんだろうな』


 「どうでしょうね…そう遠い日ではないと思うけど」


 『…一つだけ言っておくが…その目だけは隠し通せよ』


 「わかってる。この目がばれたら、澪が危ないもの…」


 『そうか…。なぁ、一つ聞いていいか?』


 「なに?」


 『――――――どうしておまえ、悪魔になった?』


 「え…」


 急にそんなことを聞かれ、正直驚いた。


 顔、赤くなってないかな…


 『答えたくないならいいんだ。悪い』


 「あ、いや…うん」


 ジャッカーはそのままふっと笑って消えた。


 たぶんGODに向かったんだろう。


 「まさか、ジャッカーと一緒にいたいから、なんて言えないよね」


 そう。ジャッカーは使い魔だけど、私の大好きな人。


 あることをきっかけに、黒猫に姿を変えてしまった。


 他の悪魔の力を感じることによって人間の様な姿に戻れるのだ。


 もともと精霊族だった私たちは、天使になる道、悪魔になる道の2つが選べた。


 ジャッカーは人間が嫌いだったので、悪魔になると言った。


 私は自分と対になる人間、澪がいたから生まれてきた。


 だから、澪を守りたかった。


 だけど、私はジャッカーと一緒にいたかった。


 だから悪魔になった。


 だけど、中途半端な気持ちで悪魔になったから、赤い目になった。


 本来だったら悪魔は金色の瞳なのだ。


 もちろんジャッカーも金色の瞳だ。


 そして、あの事故がきっかけで私と澪がくっついた。


 あの事故に巻き込まれた澪の命を救うには、そうするしかなかった。


 そして今日、ジャッカー…シャノと再会した。


 あの事故から、ずっと会えていなかったから…


 私を澪から抜くと、彼女は死んでしまう。


 彼女はあの事故で死ぬはずだったから。


 それが嫌で、私と融合することで彼女の命を保っているから…


 私が澪の傷をふさいでいる、と考えた方が早い。


 「…澪…起きて…」


 そっと手を胸に当ててつぶやく。


 私…レイミオが心の奥に落ちていく。


 そして澪が浮き上がっていく。


 私は意識の中でそっと澪に触れた。


 どくん、どくんと彼女が生きているあかし、鼓動を感じた。


 私は、それを何としても守っていかなくては、と思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ