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夜の散歩は頭がすっきりするんだが

無事300万の融資が降りた、有栖川。

理解がついていけない中徒歩の帰宅で頭を整理する。

設立する会社の詳細は次回という事にし、今日はお開きになった。胡桃沢の家から自宅まで歩いて20分少々。

貧乏人なので2時間までなら余裕で歩く。

交通費という概念を俺は基本認めてない。


ただ、とりあえず…手元300万を今すぐに口座に入れたい。このまま歩きたくないのでコンビニATMで入金することにした。夜のATMは親の仇のような手数料を取られるが、銀行は少し歩くからな仕方ない。

尚銀行は1日あたりの預金額に上限がある事が多いが、俺は口座開設キャンペーン目的で無数に開設したので、闇金並に口座を保有している。

ただ口座の残高はほぼ0円のまま動いた事はないので、

銀行側からは多分死んだと思われてるだろう。

使えるよな…?キャッシュカードはピカピカなんだが…


ーーーーー

不安は杞憂に終わりキャッシュカードは一応利用できた。結局はATMで6回、50万ずつ入金をしたのだが、

闇金の出し子と思われたのか店員に終始観察され、

カラーボールの位置を確認していた。

店員同士で内緒でこそこそ話をしていた。どっちが投げる?ノーコンだよ?私!などと話していたのだろうな。

ペンキが身体につくのはめちゃめちゃ嫌だった。

実写版スプラトゥーンが始まるのを回避すべく、

入金後そそくさと退店した。


とりあえず入金できて良かった。

頭おかしくなりそうだったぞ。

300万持ち歩いてて思ったが、ロレックスしてる人って精神力強過ぎ。札束直接手に巻いてるようなもん。

突然黒ずくめの男に腕をチェンソーで切られそう。

俺ならある日突然プレッシャーのあまり、ロレックス地面に叩きつけて、発狂した後号泣しそう。


てくてくと、まっすぐ伸びる茶沢通りを

歩きながら考える。


まずは借金の返済だな。何社もあるけど完済額分からないから、明日朝一電話しよう。うん。あと滞納中の家賃と光熱費も払わなきゃな。


別に借金が減ったわけではない。

ただ、将来利息のカットと生活を立て直す事ができた。生活が整っていないと稼ぐことも難しいから、俺は掛け値なしに危ない状態ではあった。

両親からも呆れられてるしな…

電気ケトル沸かせて身体洗ったりする必要無くなるのだ。しかし電気が止まって、星が綺麗な事に気づいた夜は悪くなかったぜ。


振り返っていると携帯が緑にピコンと光る。

胡桃沢からのLINEだ。


「今日はありがとうございました〜明日も会えます?」


「俺はいつでも空いてるぞ」


「一応聞きました。

 じゃあ14時に三茶駅のミスドでお願いします。」


一応聞きましたってなんだ?いるのかそこの一文。


「了解」

突っ込んだら負けな気がした。

そのまま受け流す。


「久々ミスド食べたくなっちゃったんですよねー

 何食べようかな」


うーん。そのLINEを見て、胡桃沢とLINEで雑談するのはなんとなく違和感を覚えた。

あいつは債権者という点を除けばただの女子大生で本来連絡を取り合う事が本来ありえないからだろう。

でも無視も感じ悪いしなぁ。

 

「ポンデリング知ってるか?もちもちだぞ」

速攻で返信が来て


「当然です。にわかですか?」

教えてあげたのに、この様。

煽られてるので未読スルーする事にした。


そんなに急いでいるつもりもなかったが、20分は

あっという間でもう家まで到着した。

そのまま部屋に入り、ソファで一息つく。


ふぅ…どっと疲れた。

口座には今は300万ある。

正直まだ実感が湧かない。昨日まではマジで多重債務借金300万無職人生終わっていた。

リアルドキュメンタリー番組でもドン引きされるから

特集できないレベル。

でも今日俺は借金300万スタートアップ企業勤務に

レベルアップした。

スタートアップ企業ならむしろ借金がステータスみたいに捉えられる事もあるから実質プラス。

モテてしまうな。やれやれ。

マッチングアプリでもはじめるか。

胡桃沢には改めてお礼した方がいいかもな。

あいつ何が喜ぶんだろうな、祝日とか?

政治家にならんと無理だなそれは。


さてと…

ぐっと体に力を入れてなんとかシャワーだけは浴びる事にした。


日中お酒を飲んだせいかもう眠い。

今日はさっさと寝て明日午前中に支払いとかの対応しよう。

これ起きたら夢でしたとか全然あり得るなぁ。

その場合誰にブチギレればいいんだ?胡桃沢?

でもその場合、胡桃沢自体が俺の妄想って事になるな。

胡桃沢のルックスは可愛い系であるが

俺は綺麗系が好きだから、これが妄想ならもっとセクシーなお姉さんから金を借りるはずだ。良かった、胡桃沢にエロさが足りなくて。現実だと確信できた。


そんなくだらない事を考えながらシャワーを浴び歯磨きを終えた。

明日に希望があるから自然とそういう習慣も丁寧になる。明日の自分の為に。

明日に希望が見えないとそういう習慣も投げやりになってしまうのだ。


ベットにそのまま倒れ込み、まだ22時だが久々に安堵したせいかそのまま寝てしまった。


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