表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
輝けりアイドリア・クラウン ~魔王様がわたし達のプロデューサーです!  作者: 学倉十吾
第六楽章 ――とくと見たか魔王よ、これこそがヒトの持つ〝愛〟の力だ
41/51

 ――同時刻、ヴェナント都市内。

 南側城壁に設置された見張り台にて、新魔王軍の軍勢を視認。急遽鳴らされた警報の鐘により、長らく平穏を保ってきたヴェナントが、予告なしに緊張を高めることになった。

 陽が天頂を目指し、次第ににぎわい始めていた都市部では、行き交う多くの人々が足を止め、あるいは建物から飛びだしてきた。


 ――魔王が町に攻めてくるぞ! 大軍を率いて向かってくるぞ!


 だが、長らく平穏を享受してきたヴェナントの民衆にとって、いかなる災厄がこの町へ迫り来ているのか、理解が及ぶのはもう少し先のこと。

 それ故に、突如現れた英雄が民を導くのは容易いことだったろう。


 ――我らはリュクテア聖王国が聖堂騎士なり! 憎き魔界の軍勢より諸君らヴェナントの民を救出すべく、遥か彼方より最強の一万騎を引き連れ、ここに馳せ参じたり!


 トロネ代行大神官が遣わした早馬の騎士が、中央噴水広場にてそう名乗りを上げる。それは民衆にとって、迫り来たる敵が本物の魔王である証明となり。同時に、その脅威を打ち払う勇者の参上に他ならなかったのである。


 ――我らが芸術王は民を守る気がないのか! 魔王と決闘する勇者はいないのか!


 この時ばかりは領主が威光を示せなかったことも、あるいは災いしたのかもしれなかった。

 こうなれば、あとは堰を切ったがごとく。

 混迷のヴェナントに堂々とリュクテア勢力が踏み入るのは、もはや時間の問題だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ