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 代行大神官とやらとラパロの会談は、何の算段も経ずすぐに始まった。


「さて、小官はですね、リュクテア聖堂院の一番えらいひと――つまり大神官様の、要するに〝操り人形みたいなやつ〟です。なので、小官の発言は、リュクテア王の発言、ひいては大神官様の発言と同等にえらい、つまり小官こそが女神! かのエフメローゼ様の代弁者に等しいという圧倒的事実を、以後念頭において発言してくださいましね」


 小娘のそんなふざけた物言いに、ラパロは顔では憤慨を覗かせつつも、意地で君主として務めようとした。


「……それで? こんな争いもなにもない辺境地に、剣に鎧にとたくさん持ち運ばれるとは、なんとも物騒なことですねえ。さては、南の〈未踏領地〉にて、ストーンドラゴンの群れでも退治しにおいででしたかねえ?」


 皮肉には皮肉で応じるとばかりに、ラパロがいつもの顔を覗かせる。舐められてたまるものかと、あの下卑た声色を演じて。


「はい、はい。単刀直入に申しあげますが、それはドラゴンにあらず。かの〈未踏領地〉より迫り来たる諸悪たちの名を、いま芸術王の御前に申し上げましょう――」


 言葉だけは躊躇いがちに、トロネ代行が跪いた白騎士より錫杖を受け取る。それをしゃんと掲げると、いくつもの光輪を玉座の間へと響かせ、杖先で床を突き金属音を高鳴らせた。


「そのものとは――――新魔王ガベルファウスト。そしてその配下の軍勢、およそ一万騎である、と――」


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