エピソード1.日常と噂話
世の中には科学的には説明できない世にも奇妙な出来事が
多くあります、これから話すのは、私が高校生時代に体験し
た奇妙な出来事です。
???「サキ!サキ!サ〜キ!起きて!」
サキ「う〜ん、ま、まだ眠〜いよ〜ナナ〜」
ナナ「そろそろ学校の最寄駅に到着する よ!」
サキ(私の名前は青葉 咲!17歳の女子高校生、今私のことを起こしているのは、鈴木奈々ちゃん!同い年で私と同じ学校に通う友達だ!)
学校〜休み時間〜
ナナ「ま〜た、夜更かししてたの?どーせ勉強してたわけ
ではないんでしょ?」
サキ「えへへ!最近面白いゲーム見つけちゃって〜」
ナナ「明日は中間テストだよ!も〜」
サキ「大丈夫だって!授業しっかり聞いてるし!」
ナナ「確かに、サキっていつもテストの成績は学年トップだ
し、おまけに運動部の男子顔負けの運動神経だし、
色々謎な生態だよね〜」
サキ「謎な生態ってっ!ひ〜ど〜い〜」
ナナ「でも、何故か影がすごい薄いよね。顔もスタイルも良
いのに、存在感が薄いっていうか、ん〜」
サキ「も〜顔もスタイルも良いってのは言い過ぎだよ〜。てか!影薄いってひどっ!」
???「おっはー」
金髪の女子生徒が近づいてきた
サキ「あ!ギャル子!」
サキ(この金髪の子は、ギャル子。本名は高橋洋子である。
うちの高校からは、家が遠いのに毎日張り切ってメイクを頑
張る子である。しかし、成績は良く、家事も全般こ なせる
ほど女子力が高い!おまけに性格めっちゃ優しい!絶対ギャ
ル系より清楚系で攻めた方がモテる!と私は思っている。)
ギャル子「ん?うわっ!、あんたいつからいたの?サキ っ!」
サキ「ひ〜ど〜い〜最初からいたし〜」
ギャル子「相変わらず、影が薄いな〜」
ナナ「あっ、影といえば!最近噂されている都市伝説で、影
無村…って知ってる?」
サキ・ギャル子「かげなしむら?何それ?」
ナナ「ある田舎の村らしいんだけど、名前の通りあらゆる物
に影が一切ない村なんだって、それでその村に入った
人は影を取られちゃうらしい」
サキ「影を取られる?」
ナナ「うん、影取り様ってのが影を取ってちゃうって噂らし
い、影を取られた人はもう二度と帰ることができない
んだって」
ギャル子「でも、ただの噂でしょ!そもそも村に入った人は
帰ってこれないんだから話を広める人がいないん
だよ」
サキ「確かにっ、単なる噂程度ってこと か〜、ふ〜」
サキ(びびってないよ!ほ、ほんとだよ!)
ナナ「じゃあさ!今日学校終わったら、噂を確かめてみな
い?」
ギャル子「え?どうやって?」
サキ「…」
ナナ「噂だと電車で条件を満たすとその村に行けるんだっ
て」
ギャル子「面白そうじゃん、試してみようぜ!サキも行こ
う」
サキ「え〜…てか、村系の都市伝説って多過ぎでしょっ!あ
っ実は私この後バイトが〜…」
ギャル子「親からのお小遣い制だろっ、親の脛かじりっ
子!」
サキ「うっ…」
ナナ「じゃあ、やり方を説明するね!電車は何線でも良いら
しくて、一番先頭の車両に乗るらしい、電車に乗前に
…影取り様、影取り様、遊びましょ…
って言って乗るんだって、乗った後に電車の席で、
…私はここだよ…さぁ遊びましょ…
って言うと次の駅でたどり着くんだって」
サキ「ねーねーそういえばナナ、さっきから話に出てくる、
影取り様って何なの?」
ナナ「さぁ〜?噂で聞いただけだから詳しくは…」
ギャル子「きっと噂話をそれっぽくするために誰かが考えた
設定でしょ」
ナナ「でもワクワクしない?ちょっとスリルがあって!みん
なで噂を確かめる!これぞ!青春!あ〜お〜は〜
る〜!」
サキ「ナナってたまにテンションすごい高くなるよね、普段
は真面目なのに」
ナナ「…」
読んでくださって、ありがとうございます!初めての投稿なので、ゆっくりといろいろ学びながらやっていこうと思っています。まだ三人の性格がしっかりと定まっておらず、そちらもこれから話を進めていく上で性格を定着させようと思っています。