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第1話
私は最初から、あの人じゃなきゃ
駄目だったんだ……。
あたし神崎美羽。
今日は高校の入学式なんだ。
なんだかワクワクするなぁー☆
美羽は友達が出来るかすごく
不安でしかたなかった。
あたしのクラスは1-2だった。
ガラガラッ。
教室に入ると皆、自分の席に座っていて、なかなかの険悪ムードだった。
美羽はあたりを見回し、
自分と同じような子はいないか
探した。
明るい髪、派手なピアス。化粧。
スカートは膝上10cm。
同じような子は1人いた。
エクステを着けた長い茶髪。
結構背は高い…と思われる。
あたしなんか154cmなのに(笑)
すごく綺麗な顔立ちだった。
入学式が始まり、長々とした
校長の話を黙って聴いていれる
訳もなく、目をとじた。