異世界で開業したら、速攻でトラブルが来た?
ここまでが再投稿品です。
※これから第一章第二部がスタートします。
※2022年6月16日 加筆修正致しました。宜しくお願い致します。
※レマイア領 我が家
はっきり言いましょう、今は自宅の朝です。まああれですよ、こんな文明が遅れている世界で店舗を構えるなど途轍もない異業ですから。そこで感慨に耽ったとしても誰に文句が言えるのだろうか?
≪こら、現実から逃避するのは止めなさい≫
・・現実確定とかもっと嫌なんですけど。そうとは言っても逃れられないし逃すつもりは無さそう・・うん。そんな覚えも無くは無いな。どっかで見たか聞いたかの話にあったかも?でもでも、こっちに来たら干渉も無い放置プレイと言われて無かったか?面倒は剣道に任せたい。
「・・えーと、これほんとに現実なんですか?」
そんな合っては成らない現実・・目の前にあるけど。こってこての肯定しかないけど。何でも有りの存在の方ですもの。
≪現実で間違いない。色んな未来の辻褄合わせをしていたら、ちょいとあれだな。お前の好きな避けられないトラブルが発生したのさ≫
避けられないトラブル・・そんなの好きな訳ないじゃん!・・等々色々言いたい事ばっかりではあるけど、そもそもだ。この人と言うか女神ルームに居た神達と同じ格好なのだからスバリ神なのですよ。
そして俺の状況はと言えば、朝に時間が合ったのでベットでうだうだと一人で寝転がっていたのよ。だがその上・・上空の1メートル程の所に俺同様に寝転んでいる。同じ格好と言えばそれまでだが、まったく別物だろうの存在にだ。そもそも浮いてるし。
そして、あれだよ。何もかもお見通しで考えも筒抜けだから、今更ギャアギャア喚いてもしかたないんだと。ここに飛ばされての数日でこれ無く無いか?こんな仕様は聞いてないし。
≪いや、これはありありだ。これが別にお前の使命とか言わない。ぞくに言えば業か性が疼くやつだな。冒険者として魅力的な報酬には疼くだろ?まず絶対に手に入らないレアだと聞いたら、知らない振りはまずしないからな。聞いて損は無いが貰わずなら生涯に置いて悔やむ一品だ。しかも依頼達成の報酬だとかケチな事は言わない。遣るなら持ってけ泥棒ってくれてやる≫
「・・マジですか?・・ほんと疼いちゃいましたよ」
≪正真正銘のマジものだ。それでも、言葉巧みなプレゼンは出来ないから、早々に教えるが付与魔法を欲していただろ?・・おおっと落胆するのは早いぞ。早過ぎるぞ、何も知らないままにな。ちゃんとレアだと言ったはずだ≫
「・・その手の物があれば確かに欲しいと思ってはいましたが、巷に付与された魔道具が溢れていましたよね。その様な熟練の職人がいるのですから、レアの扱いまで至らないのでは・・」
≪その見識は浅いと言えるな。初級や中級程度・・そもそも単一の属性を付与する事にそれ程の熟練な技は不要だ。魔道具でお前が確認した<結界>が強度不足だと実感をしていたはずだ。まだ現物の確認は済ませてないが、単一が三層になっている程度ではそれ程期待は出来ないからな≫
「・・やはりですか。何か根本が違うと仰るのですね?」
≪・・まず概要を把握する事になるな。付与自体を大まかに表現するのなら、その素材に必要な魔法陣を書き込む・・それ位の意識でも扱いに困る事はない。そこで必要な知識と成るのが、それを受け止める素材になる。何かに簡単に付与できたりはしないのは解っているのだろう?そう言う事だ。簡素に言い表すのなら必要な属性の魔法が扱えて、それを受け止める素材と経験や知識も備えられてから、付与に必要な積層の魔法陣の習得もだな。そこも何度かの試行で直ぐに理解するから時間わ費やす手間は払って貰いたい≫
「それが報酬になるのですね?」
≪慌てるな。何でもほいほいと扱いが出来る様に成ったりはしない。今のお前では一層の<結界>と土属性のちょっとした魔法が付与出来る程度にしかならん。そこは足掛かりだと納得する所だ。自力で見つけ出した魔法のスクロールも有るのだから、地道に集めるのも難しくはない。それに今回の様なお得な声掛けも期待して貰っても良いからな≫
「この声掛けがお得だったと確証が得られればですよね?」
≪難しい所など何もない。必要な準備は適宜に与える。その上あまり深く関わらない配慮もしよう。それがあれば今後が不用意に左右されるなどの阻害も受けないからな。ただこの地を少し・・正味に6日か7日程だがその日数が必要経費となるな。ちょっとした小旅行にはなる。それとこの世界では、安全な旅路など皆無だからその備えも必要に成る。そこも踏まえて急な要請はしていない。お前の場合には、他にも色々と被って来る出来事も加味しながらになるので、今の話しも余裕がある訳ではないからな≫
「・・被りましたか。しかも余裕がないと」
≪正直な所ではあるが余裕はあまりない。そこで今の魔法の講釈も入れている。簡単に言えば初球の付与魔法だけでは、報酬としての価値が割りに合わないのも事実だ。そこで水属性のスクロールも追加で付けよう。火や風よりも実用的で重宝もする。現実に重宝していない土属性と合わせて、使える知識も折り込んで置こう≫
「・・随分と手際良いサービスもはいっていますね」
≪そこは私だからだ。要求されたから与えただけの空間魔法では、試行錯誤が甚だしかったのは実感していないか?それでは不慮の事故にも落ちやすい。私としては遺憾でしかないからな。それはそんな使用が当然なのだと解る説明でなければならん。説明とはそういうものだ。それと余裕が無いは文字通りの解釈に成る。お前がこの地を離れる少し前程に妻の懐妊が解る≫
「・・マジか・・」
≪遣る事はしっかり遣っておいてまさかは無いからな。それとこの事を知ってましたとも言えない状況だな。ここに残して出るのなら少しでも不安要素は無くしたいと思うだろ≫
「・・この依頼を受けるのが確定しているみたいな言い方ですね」
≪今の様な良い条件では無くなるが、他からの横槍で似た様な話になるかも知れん。そんな嫌な役目で私は動きたくないから、この役目以外は担当しない≫
「・・どっちみちとなれば、良い所の上辺止まりでいきますか」
≪お前が賢くて少しは気が張れる。話しを戻すが報酬の件は先程の2つに成る。時期については翌月の20日前にはここから離れて貰う。依頼の内容は・・頭の中にメールが届いてないか?≫
「頭の中にピコーンと何か来ました。これをどうすれば」
≪それをだ、指先で押す様なイメージで押す・・押せないか?≫
「・・おぅおっとー押せたップブーうえっェェェ」
はい出ました!自分の口からの大き目な紙がロールしとるー
「フアックスかよ!」
≪覚えなどは忘れやすいからな。そこはちゃんと残すのが基本だ。それでも読んで終われば消滅してしまうが≫
「消滅って・・ならこのやり取りは不要でしょ?」
≪あるだろ?様式美と言われるものがな。お前の頭をかち割って、残っているのを確認するとかだと其れ也の手間がでる。それなら読み取るだけで、事が成されて終わるまでは消えぬままあり続ける。消える時には爆発して・・クレームが多かったから、それは取り止めに成った。少なからずの怪我人・・兎に角それの確認は今で無くても構わない。それ以外に起こり得る出来事に構えなければならん。これから渡す報酬で対処も可能なのだが気休めでも其れ也の信を取ろう。この地の大森林の北側に祠がある。そこは最近に冒険者が頻繁に足を運んでいるから、ギルドに情報がある。それが手に余っている事案だから、それの依頼に携われば良い話しにもなるだろう。そこでこちらの目的は何かと言うと中々の良い物が手に入る。予定も押されるから早々にダッシュしておけ≫
「・・また、気軽に仰いますね。どっかのスパイ話しが・・言われた程に簡単に手に入るのですか?」
≪問題は無いな。どっちつかずに転ぶ事も無く時間を費やしたりもない。それより先の読めない出来事に構える事になるから、前倒しをするのだぞ。つまらぬ出来事を熟したら、工事予定の川の改修をする事も忘れるな。その工事内容で思いの他に魔法の経験が積めるからな。お気楽街道を地味に生きてるお前には、中々巡ってこない良い案件だ。あー1つ忠告をしておくぞ。氷が作れる様に成ったからといって、氷室ばかりを作り回って他を疎かにしそうだから、そこは肝に命じておけ。あれは毎日溶けたりはしないからな≫
「・・はい。夢が広がって行くのを認識しましたので、よーく考えて行動をします」
≪気をつける様に。まず煮詰めるのは後にして付与魔法をほいっと・・で、水属性の魔法はスクロール・・これを展開しなさい。≫
「うえっとうぅぅって、急ですね。う~んとあー、頭オモ。まあ付与の方は直ぐに何か出来そうではないので、時間を作って色々と確認をしてみます。んで、このスクロールをパッと広げれば・・ん?あー誰でも困らない簡単な内容で進む感じになってます」
≪当然だ。それはその辺の魔道具を扱う商店にある物と同じだからな。そいつをコピーした物だから、こっちの人間にも簡単に使える使用だ。ただ注意する点がひとつ、その辺の空気の中に含まれている水分を流用するのが殆どだから、別途の飲み水には不向きだ。何かと埃臭いと苦情を言っている者達が多い。いざという時は腹を壊す覚悟で飲むのだな≫
「うわー嫌過ぎる注意点だ」
異世界定番の水作成は良くも悪くもが語られた書物に寄って違っていた、実際は当たり前で異世界に渡航した者がいないから解り様がない。行ってないよね?戻って来た現世で小説とかコミックが書いてたら、物語に夢が盛り込めないよ。ムリムリだよ。
異世界のチートが使えない設定で仕方ないからとかでも、攻めて大きい事を成して欲しい。デブタレントは論外です。大食いは芸じゃないよ、家畜の所業だ。芸人か・・こっちにも居るのかな?まともな芸人。
あれか、ちょっと奇抜な大道芸人。空中で剣を回転させて脳天に刺さるやつ・・体張り過ぎだろ。因みに露出系の芸人は絶対に大成しない。迷わず燃やされるから・・うん、法的に裸の大将は奴隷落ち確定。見苦しいから。
生活魔法が風呂なしの環境を作っているから、裸芸人を語っても焼肉直行ってわけ。衣服と同様に燃え盛ってコンガリチュレーションだ。クリアは関係無かったな。
水か・・腹を壊す覚悟って余程の状況だぞ。あー俺って大量に持ち運べるスキル持ちだから、全く問題無いじゃん。その辺はお気楽に対応しよう。
敵にぶっ掻けるなら良い攻撃だもの、くるしゅうないとか言って苦しくさせよう。溺れてくれたなら本望です。ああ!これをちょっと極めたくなったよ。でっかい水玉の中に入って海の中を探索する訳さ。凄くね?ほら、現実世界にも合った南国観光地の潜水艦ツアーのあれだ。なんでもかんでも見れちゃうあれです。見るだけで魚は捕れないけど。はい、終了!ダメだったわ。
次回も宜しくお願いします。





