妄想・初・1
のんびり進んで行きます。
※2022年6月11日 加筆修正致しました。宜しくお願い致します。
はいはいはーい!事件は現場で起こってます。えっ?当たり前だって?違うよ、俺のテンションが高いだけで、事件なんて起こってないから。そこは俺事情なだけ。
亡くなった仲間達の遺体を各家に運び、事の顛末をしっかりと告げてきた。そこでの諸々はあったが俺に対しての恨み言は全く聞かされ無かった。
この状況の推察を俺成りにして見たが、そもそも領主預かりの従者枠を狙っている家々だからな。そこで3男であった彼等は、家の稼ぎ頭でも無く食い扶持稼ぎもちょい超え程度だったのよ。
不在に成ったとしても当面は何かに困る事はない。この世界じゃ娯楽に恭順はしてないから、勝手に働き出て帰ったら食って直ぐ寝るそんな生活なのだ。
それでもだよ、これで我が家であるレマイア伯爵家とは其れ也の縁故が強く成った。こんな狙いでは無く、俺を通しての繋がりだったろうけど。だが生前を過ごしていたなら縁切りさえ無くはない。今回に限ってなら、増減の及ばない決まりの縁に成ったからな。
こんな縁の作り方を望んだりしないだろうけど。良いように考えたなら、少しは我慢出来る感じだろうか?口に出せない真実じゃなかろうか?罰当たり的な。
◆
※レマイア領中央冒険者ギルド
闇夜に明かりを灯して興じる輩があるなら、どこかの富豪か悪徳貴族しかあるまい。これ以上の展開が起きないのなら、熟さないといけない予定の為に早々にこちらへと戻った。
そのまま実家へ今回の報告でもと思ったが、ギルドでメイサリスと軽い会話の中で早く戻れたなら一緒に食事をって約束をしたんだよ。
ありますかね?彼女はきっと今夜は帰らない・・とか、可哀そうだから激しく慰めてあげる・・それっ言ってもいいんだよ。そんなのを妄想しただけで、歩くのが大変に成ったわ。
初めて知ったよアレの大きい人は、変な妄想はしたらいけないんだな。俺にはデカパンがお似合いだぜ。ローライズの特注皮パンツが、半端ない仕事をしている。一体化してないか?
役者に前屈みを強要する作家は、事実を客観的に捕らえているのだろう。願望で無い事を祈りたい。そこが見栄だったら慰めよう、叶えられる希望は他にもあるぞと。
あれ?止めを刺したか?永遠に無理だと悟らせてしまったな。成長はしないから。
「・・早かった。若いからまだ続ける・・」「・・ああこれからだ」「・・まだまだここから。頑張れ・・」「イケるとこまでやるよ」って。えっちぃくないよ。
これからも冒険者を続けて行くのかって話だもの。誰にも聞かせられないけど。聞かせてはいけない会話がナチュラルに存在したな。早くない様に心がけ無いと。
そこは解らん早さだ、こっちじゃまだ童貞だからな。貴族に必要な学びに経験出来る様もあったけど、気楽な種巻きはお家騒動になる・・あれ?エロの自由が無く成ったぞ。即デカパンだな。
メイサリスを探して冒険者ギルドを覗いたら、彼女は一人待ちで俺がそろそろ戻って来るのでは?そこでギルドに来たらしくこんな会話になっちまった。
現在のメイサリスチームの活動状況は、諸事情から活動停止中である。これも以前に顔を合わせた時に、それとなく聞き及んだパーテイ状況だった。
彼女は何だかんだで冒険者歴は6年となり、その本人はCランクで上級に入っている。他のメンバーの3人がCランク成り立てだ。残りの他2人がDランクな6人のパーティ構成らしい。
俺達のパーティも最近になって、Fランクを脱したばかりだから、Cランクに達しているのは中々に凄い。
上のクラスへと上がるには、2年4年6年で相当に良いペースだと語られる。討伐や護衛など一般者に携わる依頼を、漏れなく関わり評価も十分だったのだろう。
ただ現在はどうかと言うと、方向性の不一致で差異が出てきたらしい。そこはよく在る話しで、自分の能力の過信を諭されての反発だろうな。
そんな理由を口にする馬鹿はいないが、他のメンバーは少し遠方にある迷宮に行っている。って噂らしいよ解らんけど。
もっとも近くに居るのに、一緒に仕事をしないのはかなり可笑しいからね。それでも一応の誘いはあったと、汚い活動場所を嫌ってる人を誘うとはな。そんなお約束な流れの今がどうかと言うと、俺が可能な限りに食事を奢って媚びていた。
まああれですよ、そこは前の身体の持ち主がだ。そこで中身が変わったとはいえ、突然態度を変えるのは可笑しいしね。
溜まった玉台に狙い定めたパチンコ?ならばとことん突っ込むよね?大当たりは突然に来る物だから、終わり時間の定期巡回は欠かせないのだよ。
狙ってた席ですんごく出してる奴を発見したら?その夜は自棄酒に溺れるんだよ。お風呂での溺死は現実的でいやだけど。
ニュースで見かける奴はきっと他殺だな、酔っぱで風呂に向かうのを止めてないなら、死んで欲しいと願わられてるから。身に詰まされろ。飲まされてるぞ。パチプロと呼ばれたら、死んでくれと願われてるからな。
無い物ねだりでパチンコしてえー弾かれは待ってます。色っぽく弾いて!
・・・・・
「俺のチームは、暫くは活動しないと伝えといた」
「・・そうね。他のメンバーの様子を見ながら、先ずは人の補充を優先して無理しない活動がいいわね」
「今なら手伝ってくれてもいいんじゃないか?」
「・・出来なくは無いけど・・報酬の分配をしっかり決めとかないと大変な事になるわよ」
「そこはランクの差どおりでいいじゃないか」
「誘って来た貴方が、かなり私を優遇したって碌な事にしか成らないわよ」
そこで俺は、深い溜め息を脳まで震わせて賢者タイムに入った。
だから唐突に、食事を止めてエールを注文した俺は悪くない。「・・珍しい」確かに。彼女とは何度か食事をともにしたが、その場で酒を飲む事は無かったからな。いつもの様に先に宿に声をかけた俺は、いつもと違う配分の食事を取っている。
何事も無かった時の俺なら、夕闇の時間帯での犯罪に万策は惜しまないのだが。それにこっちの都合もあるが、来たばかりで早々に襲われもしも退場とかなったら、死んでも死にきれない。こっちでも2度目の死が、コンチャとか言いそうだもの。
寝る宿屋でも完全に安全とはいわないが、こっちじゃそこまで望むのは無理だろう。それでも出来る限りの対策を行う、女神様特典の[空間範囲探知]その場を動かずの監視者を索敵する。
宵の口だから泥酔者もいないな。その定石は動かない者が怪しいだ。監視が獲物狙い・・この辺は平和だと前の記憶が言っている・・。
ほんの一瞬の呆けを抜け彼女の方を向けば、妙に艶っぼい口元がもぐもぐと咀嚼を続けている。一気に妄想タイムへと加速するが、それを打ち切る速さでエールが届いた。樽と見間違いそうな定員が手を伸ばしたので、そこへ銅貨7枚を握らせてエールを置かせる。
そんな今の事で俺が思うのには、定食が銅貨10枚でエールが7枚。どっちかが微妙におかしい気もするが、現世の行楽地であった格差と対して変わらんか。でもさ・・カレーライス一杯が3千円とかひどくね?しかもレトルト・・廃棄率対策かもな、知らんけど。その行楽を廃棄しろよ!
ここで一つの理解を紹介しよう、金額を請求するのに銀貨1枚と銅貨2枚、そこを銅貨12枚と早くて言いやすい・・商売向きな言い方に成っているらしい。
払う方が何でも良いので有るモノで済ませるが。時間に追われる飯屋あるあるだな。銅貨10枚で銀貨は1枚なのに、銀貨100枚で金貨が1枚・・難しくするのはどうなの?
今まさに出来・・届きたてのエールを「少しどうだ」そん風に彼女へジョッキを差し出す。全部じゃないからとか、一気が凄いじゃないか・・そんな妄想はなしなしだよ。
ちょっとだけだがワタシを酔わせたいの?みたいに視線だけで白飯3杯は行くけどな。白飯は食べられて無いけど。
だが、あまりにも自然にそこそこの量をくいっとされて返盃された。あれ?もしかして酒豪かしら?あと、俺の思いが女っぽい。女々しくない?強面のがっちり肉体が俺の売りなんだぜ。妄想と理想にいつも惨敗しているが。だが知ってるよ、意外となよなよの女顔だったわ。責任者出て来い!
「・・ふう、明日は実家に報告にいかないとな」
何事も無かったように返盃のエールを飲んだ。俺は関節キッスの場所を探したりしない、クールに女慣れを装うのだ。俺の身体は童貞だが、向うでは経験済だから。
深く考えたなら妄想で脱童貞しているのと一緒じゃないか?それだったら童貞の奴は、子供だけに成るじゃないか。精通してない子供だって夢見はえっちなものだ。おっぱい星人は数知れない。
それよりもだ、このレマイア領は父親が領主を務めているから、レマイア領と呼ばれている。それが仮の呼称でないので、姓が領の名前なのはかなり頂けないと思ったよ。
俺の名もセブレス・レマイアなのだから、領の噂話に名が出たならさすがに平静を保つのは難しいからな。
因みに、ジョッキの持ち手を掴んで飲めば、ナチュラルなまま関節キッスを獲得する。あっはっは・・時間差攻撃は俺の得意分野だ。
思春期モードの感覚も中々良い、久々の初々しい気分は童貞の特権なのさ。ついでに性にもがっつきたい、酔うとやらしい気持ちが隆起する。テーブルを持ち上げない注意が必要だ。作りががさつなのか使う奴が乱暴なのか、テーブルの下は頑丈な作りに成っていた。足を入れたら痛い目に合いそうなんだが。
「暇なら付き合ってくれてもいいんだぞ」
「貴方の実家に!」
「ああそうだ」
なにその驚き方、悲報報告だからね。すいません子供が・・出来ちゃった報告とかじゃないし・・それより童貞だし。
出したいのはめっちゃありますけど。でもでも、貴族の子供は怪しい避妊薬を飲まされてんだぞ。
それにだ、違う意味の付き合いに反応してくれれば、そっちのルートの引き出しは何段も合ったのに。惨敗してんじゃん。
そこは相手が上手過ぎだったり?俺の思惑は簡単に打ち砕かれた訳ですよ。どっち付かずの半端な言葉遊びは、2つ年上の彼女には余裕だったと見るべきか。いやいや、貴方の実家に!しか言ってないやん。俺の妄想ストーリーが完結しとる。
そもそも簡単に子種蒔きとか出来ない俺たし。それでの誘惑が割と多いんだが、そんなに安く靡いたりしないさ・・前の俺は。今の俺なら・・げふんげふん。
メイサリスには、以前にもこの話をしてある。うちの家の財産狙いは、全く無理って事でもないからな。
さすがに、実子を路頭に迷わせるのは忍びないので、悪さをせずにそこそこ働けば食うには困る事は無い。等々を、冒険者に成る前にしっかりお話をされ、腰掛け選択の今らしいですよ、割と男らしくない前の俺だった。
その範疇が過保護枠から外れていると思いたい、子離れはしていなくても子供は自立しないと成長しないから。その基準が甘々でも、心掛けが無いと何処までも落ちるのさ。
悪い事ほど連鎖に繋がるから、何度でも律して断ち切るのが大事だ。油断と誘惑が交差するシグネチャーくらいは乗り越えて行かないと、俺の未来に灯りが刺さずに終わるのだよ。自分が轢いた路線じゃないが、それが目安なら修正も難しくない。間違いは見分けがつかないが。
でもでも、そんな間違いは俺以外の人が正す事も嫌がらないよ!お任せアンタッチャブルには俺が関われないからな。頼んます。実家に連れ込む布石に成ったか?回収出来るか解らないけど。それは喜ばれないお誘いでしかないな。
向かった先で小姑が待機している。まさに最強のラスボスではないだろうか?物理で倒す訳にはいかないのだから。
知ってるかい?母親なれど美しさを隠せない生物なんだぜ。
次回も宜しくお願いします。