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転生ですか?面倒なので能力は召喚対応でお願いします。  作者: 飛友翔 
第四章第二部 落ち零れ領の改善政策進行
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もう満腹・・そろそろマキで行きます。

投稿開始しました、宜しくお願い致します。


※管理地区ノースゥエイト・滞在4日目


さて、報告書・・時間の許す限り重要度の高い物から目を通しておく。見てるよ!見てるから。だから隣に座ってるイエールは気に掛けないで。これも色々ある 止むに止まれぬ所は察して欲しいのだよ。「その恰好、熱くないの?」「あい、良く解りませんがかなり快適なんです」良かったね。

まさにテルテル君状態のイエールだが、フードを被らなけれはそれ程でもないだろうに。それとその被ってるマント、結構なお値段だったんですが。何だか良く解らない奴の皮を加工した物なんだけど、かなり軽量なうえに快適使用なんだぜ。

ヒンヤリもするし通気性も凄い、お値段以上が売りのそんな言葉で押し付けられた。ちょっとした良いマントの10倍・・雨だってへっちゃらとか言ってたけど雨なら出かけないし。


イエールって扱いが微妙と言うか立場がちょっと違うから、こっちの使用人達と一緒での仕事はさせたくない。見えない場所で何かが起こるのは看過出来ないし、妬みの視線もチラチラと感じるからな。ただ護衛の立ち位置にも出来ないから、お傍でも控え要員にしている。

控えてるだけ・・フード状態にフェインが様子を伺ってたが、問題無いならそのままでいい。ただフードがダメでも何かを纏わせないと、「あの子使用人でしょ?」と思われたくないからだ。使用人だけど。我が家専属なのでこっちではどうでもいいし、俺の保護対象です。マントの返却も無理っぽい。


「ん?」


何なの?調味料の納品物の中にかなり品質の悪い物があるらしい。小粒でもピリ辛の山椒なのに辛くないとか・・偽物?めっちゃ偽臭い。






はい、現物確認しましたー。まさにお約束っぽい混ぜ物はあのソバの実みたいな奴だった。おおぅ・・何となくそんな色がしているのと、出来が悪い小粒?どう間違えたら山椒って言えんだよーレベルだったな。ピリ辛から激辛まで幅広い山椒とほとんど癖の無いソバの実なんだぜ、意図的な行為としても受け入れた側に責任を問う感じだな。捕縛が決定!


「セブレスさんも大変だね」


そう思うのなら変わりなさいよネスラさん。うん、暇人に仕事を押し付けるのに呼びました。とは言っても名指しはしてないが、忙しい旦那さんの代わりに来たのだと。


「ネスラ・・義姉さん、細々した仕事・・むしろ殆どを義姉さんが熟してくれても構わないのですよ?」


「えっ?それは立場的にも無理じゃない?」


「それは認識が甘いです。レマイア伯爵の子息のキュルス兄様は、子爵相当の権位にあるのです。その妻が相応の力が無いなどとは思ってはいけません」


「・・うそっ・・」


なんて勉強不足な人でしょう。貴方!お気楽騎士とかしちゃってませんか?不敬を受けたら世間的に大変なんですよ。傍で聞いたナグラレスと文官補佐のノブラレイがびびっとるやんけ。


「・・えっ、でも。セブレスさんは今度、男爵に成るんだよね?お得じゃない?」


「まあ、それも色々の事情がありますから、命のままにすんなり叙爵はしてません。この地の領主に成って無いのもそれがあります。男爵領の領主、傍目からの勘違いが出やすく成りますからなるべく避ける方向で考えています」


ほんとヤバいから。ただの男爵とか突け所が増えるからな。事情を良く知らない者なら、平民が何かの特需で男爵に成り上がったくらいの認識だもの。・・それより仕事だ。


「まずは目先の本業を片付けましょう。捕縛に向かって貰ったソウカダーニ商会の代表のソウカダーニ・イケダニが、ミグサ男爵領から贋物が混ざった物をこちらに輸入しました。その経緯関連の証拠は揃っていますから、自供も取りつつ再確認をして下さい。それに相応の処罰を与えます。ミグサ男爵領の農産者の処遇はあちらにお任せしますが、今回の仔細説明に必要な書簡は作って届けます。贋物の素木(しらき)はこちらの証拠物品と突き合わせをするので、この領主預かり農地に移植をさせましょう」


「・・それは・・受け入れられる事なのでしょうか?」


「問題無いですよナグラレス。ミグサ男爵も手一杯の所に火を掛けられてる状態ですから、火種を処分出来ると幸いに思います。その一節は(したた)めて送りましょう。商業ギルドにも活は入れますが、形は整えましょうか・・時間は掛けられませんから、重ねつつ動かしましょう。こう色々と事か起きると、叙爵を受けたく無くなりますねえ」


「あははは、セブレスがその辺の処理担当に就いた感じだね。こちらはその分少し楽に成ったかな」


「嬉しくありません、キュルス兄様・・帰投の準備は終わったのですか?」


いきなり入って来たけど知ってたよ。感知だけでは解りずらいけど、迷わず入って来くるの身内くらいだもの。


「ああ、これでいつでも戻れる。だからギリギリの時間まではこっちの用事を済ませるから、その挨拶とネスラの回収に来た。必要な伝達は済んでいるのだろう?」


「はい。義姉さんにキュルス兄様の妻としての自覚を持たせるには至りませんでしたが」


「・・それは・・最優先事項として行って欲しかったが仕方ない。出来る限り時間を設けてくれ」


「ええー?」


そんなの自分でして欲しいんですけどー!あれか?ソバの実の素木(しらき)を毟り取ったりしたから罰が下ったの?あれを食べてる人はいないよね?食べ方も解ってないよね?間違いは意図的じゃないかも知れないけど、間違えたのは事実だから。

その経緯を探るのはこっちじゃない、ついでに言えばどんな処罰にするのかもお任せだから。山椒の生産者は簡単に潰せたりしないから、そっちは適当に誤魔化し裁判でいいじゃないか。

こっちは被害相当を埋めてくれれば文句は言わない。だってソバの実なんだぜ。蕎麦を作ってズルズルとかしないけど。醤油もないし。だがガレットは作れるんだよ。


そうガレット・・外側のところが少し硬めに焼けるあれだよ。大麦みたいな奴を強力粉の代わりに使ってみたけど、ピザパン擬きにしか成らなかった。そのラインナップは似た様な出来合いで、キッシュもピザパンも似た物の枠内なんだよ。

味わいが変わる米粉パンはナン止まりだったりしてる。焼き過ぎの焼き菓子は、炭に向かっても食べずに送り出したからな。だが来るぞガレット!そしてタルトっぽくしたいから、その違いの検証を重ねよう。

タルトなら手で持って食べ易いじゃない?タルトと焼き菓子のコラボだぜ、食べてる人間に気品が集うぞ。いやーキッシュやピザは都会感が無いよね?ナンは野性的だし。



お・ひ・る



ふむふむ・・ほうほう・・なかなかのお昼の料理を頂てたりする。うん、まずは食事の改善を到着したその日から行ったから、ここ数日でそこそこの料理が作れている。

ここで一番重要だったのは、材料に掛ける予算・・ほぼ調味料の購入をケチっていた訳だ。なんで?これって毎日を楽しむのに一番てっとり早いじゃん。それなのにコノモブ家の人達は何だったのか?毎日お金を眺めていても簡単に増える訳ないじゃない。

ほんと良く解らん人達だった。そっちはもう忘れるとして、最初はその予算を倍増!不足なら追加支援ありだな。そして美味しい物・・みんなで食べましょう。高級食材に手を出さなくても、そこそこ満足出来る料理は作れるんだよ。それに慣れろ。料理人補佐も増員させろ。


そして今日のメニューは此方!言葉だけは力んだけどその見た目は中華風の肉団子煮込みだな。肉団子もちゃんと出来ていて、薄い色あいの葉野菜がふんだんに使われている。

調味料とショウガをメインに使い、酒と肉のガラスープも使ってる。中華スープが在れば簡単なんだけど。高級食材が無いならある物の素質を上げた肉団子・・ハンバーグじゃありません。

ハンバーグはさあ、勇者クオリティを覆せないとその名が使えないんだよ。あれさ、おろしハンバーグ以外はハンバーグじゃない、的な奴。これがレシピ登録されてるから、派生料理を作ってもその使用料が掛からない。ミートボールを舐めてるな。肉団子と変わらない感じだけど。


まあ、あの勇者の馬鹿が限界突破してるけどこっちは損が無いから放置さ。貴方は貴族なのにミンチ肉を食べるのですか?そんなの知らん。ある物でお腹を満たすのなら、見解の相違に文句は言わない。武士でもないし。

豚っぽい肉のミンチに水牛っぽい肉のラードを混ぜ込むのはちょっと反則かも?煮込み中に油が浮き出てこなければ、灰汁は少ないから頑張れ。灰汁ばかり取ってると料理が進まないからな。一枚の大きい肉を買ったのにソテーしたら縮んだ・・そこのラードな。

火が入って溶けだす奴を捕まえるのは大変だが、ラードだけ取り溶かして団子に混ぜる。そんな子団子をラードなしの混ぜミンチで包み団子にしました。これで灰汁をかなり防止した。あくなき戦い!俺は口出ししただけだけど。回りのスープもスッキリ味だ。


手間を惜しんではいけない。(料理人は暇そうにしてる割には給金が良いらしい・・)そんな噂を流されるとかあったら、他の雑用もしっかりさせるからな。

灰汁取りはアク無き探求の一歩さ。因みにタルトやガレット云々と騒いでいるけど、そんな感じの物はとっても不評である。あったからな、普通に小麦の堅パン・・ほぼ毎回焼く度に堅いのが出来る。

小麦を焼き固めた物でみごとな程の小麦感が半端ない。粉って何?荒いチュウばりに荒い粒だ。小麦そのものならまだ良いほうで、小麦のもみ殻も付いたまま・・粉にしたら全粒粉だけどな。フランス人も貧困だったのだろう。


「ふぅ・・」


ちょっとした困りごとが起きている。少し前に部屋から出るネスラがウッホウッホしながら歩いてた・・そうウッホウッホ歩きのあれだ。俺が伝えた奴。

つまり俺が自己鍛錬でついついウッホウッホしてたら、見つかって追及されたウッホウッホ歩き。肩甲骨付近の筋力アップ運動と誤魔化したあれ。仕立てに呼ばれてた縫製職人になで肩と嫌味を言われて、頑張り易かったのが肩甲骨近辺しかなかったんだわ。

他に思い付かんし。人目を気にしつつウッホウッホだったのに、ばっちり見つかってたらしい。グリコの方が良いのか?脇毛パアーンチ!誰かを祝っとけ。バンザーイ生きてて良かった。今ならバルサン付き。





「・・と、立て込んでますから解決が早いのは良かったですね、若様」

「そーでも無く成りましたよ、コウーテスさん」


突発事ばかりが次から次えと続くのは、軽い事案の対処が御座なりに成り易い。それに気づいて見直しをはかれば、想定以上に時間を費やす結果になるのだ。手落ちと諦められる程、自身を甘やかせなかったりする。


「ソウカダーニ商会の代表が領館に来ていたのは都合が良かったですが、間が良い事が余計に訝しく思われます。別件の悪事を自供する事で、大罪から逃れる思惑があるかも知れません。見逃しの無い様に捜索の指示はだしましたから、ラーレルさんが向かった冒険者ギルトの様子も注視しましょう」


「冒険者ギルドが素材の横流しをしてたとしても、それを正すのも組織の者達がする事ですよね」


「ええ、そうです。彼女の付き添いに付けたカマセィ達は、護衛とこちらが応援してますの意味ですね」


たがら貴方一人・・イエールも居るけど、彼女は標準装備だから放置でいい。マントの中に隠し持った鞭が何をしたいのか解るけど、最初に1度くらい当てたら次は当たらないと思う。

ヒュンヒュンと鞭を振り回すイエールは、お約束の目をグルグルな感じに・・まさにイエールクオリティ!俺が叩かれそうだけど。

そんなこんなで自分達は自分達の仕事・・という訳にもいかない。想定内の連鎖爆発が枠に収まらなければ、救援者の被害が大きく成るのは避けられないからな。

数で押し切る増員が望めないから、火種が小さいうちに鎮火に行こう。見捨てないで!そんな目でラーレルがこっちを伺っていたから、俺の出来る支援はするつもりだ。





そんな現地着!こっちの冒険者ギルトどだよ~ん。わり近です。あの、走った方が早いを使わず馬車出来た。イエールも居るから。


「ん?」


当の冒険者ギルドの建物から、嫌な怨嗟がマイマイしている様に見えるんだけど。あれは俺の事をラーレルが呪ってたりして?何でこんな役なのよー的な感じ?成仏してくれ。あっはい、帰るのはなしと。仕方・・入りますよ。


「おっと何じゃらホイ」


「解りませんが揉めてるみたいですね」


うん、コウーテスの説明が不要な勢いで争われている。その片方がラーレルとこっちの身内な訳だが、声のボリュームがドンドンと上がっている。それに引き摺られて理路が乏しく成り、謗りが酷く成っていってる。


「子供か!」


思わず呟いてしまった。その呟きが定番の中傷なんだが、この突っ込みも同じ扱いなのかな?大手も消して勝ち組では無い筈。完全な負け組も中小と限らんし。


「この無駄飯食い!」「いき遅れ!」「八方塞がり!」・・最後のは理解不能?


「この毟りハゲ!」「でっ腹ハゲ!」「ハゲ完全体!」うん、鉄壁の防御でも破壊する一点集中だな。バーコードな頭皮ならここで後退してそうだ。現状のハゲ散らかしがお気に召さなかったらしい。ラーレルはハゲの天敵なのだろう。ハゲしいし。


「随分と騒がしいですが、事を()いでも結果は快天しないでしょう」


「・・セブレスさん・・」


「ラーレルさんは、現状確認に来たのですから、それが終われば用事も終わりの筈です。通商条約に触れてる可能性は、捕縛した商会の証言に寄り変わります。商会も代表が外出してましたから、無難な形で押さえられたと報告も聞いています。一部の損害は確認しましたが、それ以上の被害は止められました。取引先が多領でしたが、そちらは領兵と商業ギルドが連携をして捜査を進めています。確認した今回の損失は甚大な物ではありませんでしたが、これから自由の意義を失う前に今一度考察して貰いましょう。諦める時間ではありません」


「・・そっ・・だれ・・まっ、まだっ」


「ギルマスの貴方でも組織の一人に過ぎません。パーティを持ってる冒険者はパーティ内で良く相談したりしますが、組織にもその様な窓口がある筈です。一度冷静に成る事をお勧めします」


いい歳して逆上とか無いわー。しかも相手は女の子なんだよ、もうちょと上手い対処が出来なかったのだろうか?これ以上は完全に自分の立場を失墜するからな。

今なら何とか踏み止まれるし、今までの功績を捨ててどうする。組織の金の使い込みとかしちゃっても、それ也の返金の対応をすれば職務の降格やら何かの対処の幅が広がったりするだろう。魔が差す人間なんて沢山いるから、それに合わせた処罰もあるだろうし。

ギルマスの回りに一部の職員の者がいるから、そいつらも巻き込まれた口かな。鼻薬を嗅いでるなら、自業自得じゃなかろうか。他に頭の悪そうな冒険者の奴等がそこそこ向う側にいる。ただの馬鹿だな。お先真っ暗だ。無職は決定だろう。


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