神聖第1章「調和」
神聖第1章「調和」
……………
マリー「………………」
高い塔(部屋の窓)から外を見る
メイト「大丈夫…?…………………って見えないかぁ、まだ「フラワバンド」貰ってない子供なんだから」
マリー「………」
マリーはメイトの方を見る
メイト「もしかして見えてる?」
マリー「…………」
マリーは寝床に着き寝た
メイト「おやすみ、ごめんね…最後まで一緒にいられなくて…」
とメイトは泣いているマリーの涙を拭いた
翌日
剣の授業
木の剣で相手と戦うマリー
マリー「!!」
バンッ
花の力が漏れ出し
剣に移り爆発してしまった
相手「うわっ…!?」
マリー「…………(またやってしまった、なぜ力が溢れ出すのだろう…)」
先生「………「ごめんなさい」も言えないのね…でも魔術と剣術を融合させたいい使い方よ、最も制御できたらの話だけどもね、きっと「フラワバンド」があれば制御出来るわ、今日の剣術の授業はここまでー!解散」
解散となった
休み時間だ
この学院には教会もある
教会のベンチに座る
マリー「………(…………はぁ…、また迷惑をかけてしまった)」
アンナ「どうしたのよ?」
私のお姉さん的存在アンナ姉さん(20歳)
この人は何故か私の気持ちがわかる唯一の人だ
マリー「…!(また花のエネルギーが漏れてしまった…)」
アンナ「そう…早く「フラワバンド」が手に入るといいわね〜…上にかけ合いましょうか?」
マリーは下を向く
マリー「………(またお父さんに怒られちゃうからいいよ、お姉さん)」
アンナ「もう「カーミル先生」ったらアナタには厳しいものね…まぁ………、「フラワバンド」は16歳から!私も力になってあげたいけど〜…いかんせん私もなんの花がエネルギーになってるのかわからないからね…特例でも花がわからなきゃつけれないもの「フラワバンド」は…!でも!聞いて私は昨日特例で貰ったわ!だからアナタもきっと…!」
励ましてくれた
マリー「!(おめでとう!お姉さんついに「神花聖者」だね!………でもそしたら卒業が………近いね……)」
アンナ「そうねでも先生になって戻ってくるかもよ〜??」
マリー「……!(ニコッ(それなら嬉しいな!じゃあ祈り捧げてくるね)」
アンナ「ふふ、いってらしゃい」
教会が私の居場所…
懺悔室も行かなきなゃだ
マリー「……(花の神様どうか、みんなが幸せになれますように…………、さ、懺悔室行こう)」
懺悔室
「何を懺悔しに来ましたか?」
懺悔室の人も……思ってることがわかるのか、合わせてるだけなのか、わからないけど…通じるんだよね…言葉
マリー「!!………(剣術の授業で迷惑をかけてしまったことを懺悔します)」
「主(神)はお許しになられるでしょう」
マリー「!(ありがとうございます、では)」
懺悔室を後にし
次の弓道の授業に行く
シュパッ
的の真ん中に当たる
先生「弓道は流石ね…」
弓道は得意だ
魔力…花のエネルギーも漏れ出さない
上乗せすることは出来るがしない
的が壊れてしまう
次、一番嫌いな魔術と黒魔術の授業
何故なら先生がお父さんだからだ
お父さんは魔術師何だけど「剣」も使うんだよね…なんでだろ
場所は地下室
地下室
シンセ「このように剣に上乗せしたり矢に魔力を込めたり出来る」
シンセ・カーミル(28歳)…私のお父さんだ
マリー「………」
シンセ「では本格的な魔術と黒魔術の授業を始める、杖を取れ」
マリー「………」
「「「はーい」」」
皆杖を取る
もちろん私も
そして呪文を復唱し技を出す
子供が使う技だからそんな大したものではない
私はお父さんからもっと凄いのを受けている、花の力を上乗せして
カーミル族は魔術などが得意だ
そしてすべての授業が終わる
と
シンセ「ここではカーミル一族に恥じない行い……行動をしろ特に魔術等に置いてはな…」
マリー「……」
シンセ「わかったな!!!」
怒り、自室に戻ろうとした時
女性「先生!」
シンセ「………なんだ?」
23歳くらいの女性が…
女性「付き合ってください!!!!」
告白した
シンセ「無理だ、諦めろ」
何故告白できるのか…?
それは私が生まれた頃にお母さんが死んだからお父さんは寡婦だからだ
それにお父さんはモテる
誰と結婚しても許すつもりだ
私はお母さんの名前も知らない
何故か教えてくれない
さて自室に戻るか
自室前
扉の前に倒れてる人がいる
マリー「!!(大変だ!!部屋に寝かせとこうか)」
急いで準備をする
寝かせた
酷い熱だ
どうしたものか私では……医務の人に話すことさえできない…
お姉さんに頼むかな
少し部屋を留守にするね
ガシッ
腕を掴まれた
そして起き上がる人
「やっと………会えた」
マリー「………(ええっと…熱確かめようかな、え?!急激に熱が下がって平熱位にー?!)」
「ああ、それ魔術!ほら!「フラワバンド」ね?許可は降りてる」
さっきから出ている「フラワバンド」とは魔術、剣術、弓道、を外や中で使っていい証!
そしてその花の力を最大限に発揮でき制御も出来る優れ物
利き腕につけその花の匂いがするのだ
色は花によって異なる
この人の場合は黄色だ
マリー「…!?(ってあれ?思ってることがわかるの?!)」
「そりゃあ魔術でもわかるけど慣れでね〜で、本題に入ろうか」
マリー「……(待って、名前は?私はどうやら知られてるようだけど?)」
ゴール「僕はゴール・エコーズあの宮廷魔術師の一族、キミのことは師匠から聞いているよ色々と、それで迎えに来た、どうだい?宮廷魔術師として城に行き働かないかい?」
エコーズ一族とは宮廷魔術師を代々やっている一族だ
マリー「(あの…なんで私?なんですか?ゴールさん)」
ゴール「キミを愛しているから…そばに置いておきたくって…!」
マリー「???(会うのは初めてですよね?)」
ゴール「いや赤ちゃんのときに会ってるよ………………………、それ以来だけど…」
マリー「………(でもアナタは大人、私は子供、それは?)」
ゴール「僕は君のお母さんにも会ってる、死んだ理由も知ってる、知りたくないかい?」
マリー「!(せめて1,2年待ってください!知りたいですけど!!)」
ゴール「じゃあ上には話を通しておくね♡」
グイッ
チュッ
額にキスをされた
そして出ていったウキウキしながら…
マリー「…………(なんだったんだ…後でお姉さんに相談しよう…)」
バンッ
机を叩く
シンセ「私は断固反対です!あのマリーを宮廷魔術師にするなどと!マリーは一族の恥さらしです!そんなことできるわけが無い!」
教皇「まぁ…私も信者を失うのは嫌ですね、あの子は毎日祈りを捧げてくれる、ですがカーミル一族にとってこれはチャンスでもある」
シンセ「ゴールにやめるよう私教え手自ら伝えてきます!!!!」
タッタッタッ
教皇「行ってしまわれました…カーミル一族…完璧なる一族の恥さらし…ですかあの子が……」
墓地
シンセ「アンブローズ!!!」
ゴール「あ、師匠、あの子に色々と伝えておきましたよ」
シンセ「それが駄目だと言っている」
ゴール「なんでかな?あの子には知る権利がある」
シンセ「私の花言葉を知っているだろう「隠された心」、だから近づく輩も多いが」
ゴール「ああ、知ってるとも、だからこそ僕のも知っているよね?」
シンセ「まさか…!「変わらない愛」…あの子を愛してるというのか!あの頃から」
ゴール「そういう事だよ」
シンセ「娘を嫁にやるのか…仕方ないお前なら許そう」
ゴール「あの人が死んで7年だね、1年に一回はここに僕の花を置きに来てるよその「剣」まだ使ってるんだね、いいの?もう一振りあるんでしょ?あの子に渡さなくて」
シンセ「あの時は助かった、礼を言いそびれていたな、ああ…これはマリーがもう少し剣に慣れてからだな」
ゴール「そう!いやぁ、おかげで好きな娘も出来たしいいよ、じゃあね」
シンセ「連れて行かないのか?」
ゴール「あの子に待ってくれと言われてね、一旦帰るよ、じゃ!」
ゴールは宮廷に帰る
シンセ「………もうお前がいなくなって7年か…メイト…」
教会
マリー「……(花の神様どうか私に皆を守れる様な力を…)」
祈りを捧げていると
アンナ「マリー!」
マリー「?(どうしたの?)」
アンナ「ここらへんで幽霊見なかった?ここらへん幽霊出るらしいよ」
マリー「…(見てないけど霊感無いし)」
アンナ「そっかぁ〜…一度はみてみたいよね幽霊!じゃあね」
翌日
お父さんに呼ばれた
マリー「??」
シンセ「これを使え」
と渡されたのは紅い「フラワバンド」
マリー「!!(でも16歳からじゃ…)」
シンセ「いいからつけろ」
ガシッ
シュッ
キュッ
マリーは紅い「フラワバンド」を手に入れた
マリー「………」
シンセ「それは私の妻が使っていたものだ、宮廷では何が起こるかわからん、着けておけ」
シンセは自室に戻った
マリー「…………(お母さんの…「フラワバンド」…今日は授業ないし部屋に戻ろ)」
部屋
に帰ると窓から外を見ている女の子がいた
部屋間違えたのかな?
その子の肩に触れようとするマリー
すると女の子は気付いたのかパァッと笑顔になり
マリーに抱きついてきた
ギュッ
メイト「ずっとこうしたかった!見えるのよね!?」
マリー「…!??(うわ、びっくりしたぁ…え…?見える?まさか幽霊?)(コクコク」
メイト「やっっったぁ!これでマリーを元気づけられるぞぅ!マリーなにか話してみてよ!いつも「沈黙」で部屋でも喋らないじゃない!」
マリー「……(沈黙…か…何でなんだろう、私とお姉さんはなんの花の神聖なのかわからない、無理に話そうとすると目眩がするし…)………」
下を向くマリー
メイト「まさか…喋れないの?」
マリー「…………(コクコクコクコクコクコク」
めっちゃ頷くマリー
メイト「え…そんな…せっかく元気づけようと思ったのに……まさか…もうすでに元気?」
マリー「……(コクコク」
とマリーは「フラワバンド」を見せた
「これを貰ったから元気だよ」っと言いたげに見せるマリー
メイト「そっかそれあるから大丈夫なのね!(私の「フラワバンド」ね…良かったあなたが貰ってくれて受け取ってくれて)そっかうん!!一緒に寝よ!さ、ほら早く早く」
と女の子は寝床に駆け込む
マリーも仕方なく承諾し一緒に寝た
翌日
朝
メイト「おはようさん」
マリー「!(おはよう)」
メイト「自己紹介がまだだったわね、私はメイト、あなたと同い年、よろしくね」
マリー「!!(よろしく)(ニコッ」
メイト「さて授業に行きましょうか、私の姿は隠してあるから大丈夫よ」
それから授業を行った
剣術の授業
相手「今度は負けない!」
マリー「……!!(……第一撃からの第二撃!!)」
ガシッ
ガサ!
第一撃と第二撃が当たり相手は座り込む
相手「なんでかてないのさ……って!それ袖に隠れてるやつ「フラワバンド」!!!?」
メイト「へぇ〜一昨日に比べて成長したわね」
「「えー、凄い!」」
先生「ほら集中!!」
「「はーい」」
数時間後
先生「はーい、終わり、解散!」
剣術の授業終了
弓道の授業
キュッ
シュッ
パッ
的の真ん中に当たる!
メイト「流石〜」
先生「いつも通りね(だけど後ろに影が…?)」
マリー「………(ふぅ…「フラワバンド」のおかげで制御出来てる)」
弓道の授業終了
魔術と黒魔術の授業
地下室
シンセ「今回は剣や矢に魔術の力を上乗せする、復唱しながらやってみせろ(マリーの後ろに気配が…?)」
授業終了
マリー「………(メイト…見てるだけだった)」
メイト「さっ、帰ろ帰ろ〜あ、帰りに教会でもよりましょう!いつも祈り捧げてるもんね〜」
マリー「………(コクコク」
シンセ「………おい、マリー剣術をつけさせろ」
マリー「!!(ニコッ!コク!」
嬉しそうに頷いたマリー
シンセ「フッ、そんなに楽しそうにしたのはいつぶりだお前?さ、やるぞ!」
優しそうな顔をするシンセ
墓地
マリー「???(なんで墓地?)」
メイト「…………ここにはアナタの…」
シンセ「おい隠れてる奴出てこい」
マリー「!(バレてんじゃん!)」
メイト「どうせ見えないわよ〜」
シンセ「……………そこだな?」
とメイトに「剣」を向けるシンセ
メイト「アナタ今何しようとしてるかわかる?」
シンセ「だがこの感じ…お前は……そうか……ずっと感じてたが…ああ、お前だったのか」
シンセはメイトから「剣」を降ろす
マリー「?(お父さんやろう?)」
シンセ「待たせたな、マリー、やるか」
そこから毎日授業終わりには剣術を習った
そして2年が経った
部屋
ゴール「迎えに来たよ、僕のお姫様」
メイト「お姫様って…」
マリー「……(行こうかゴールさんじゃあねメイト…)」
メイトに手を振るマリー
メイト「私も行くわよ〜!」
ガシッ
マリーに抱きついて離れないメイト
マリー「!!?(え?ええー?!)」
ゴール「(メイト!?何故死んだはずの人間が!?)さ…さあ行こうか、お父さんに送ってもらおうか」
マリー「……!(うん)」
門
シンセ「これを持っていけ」
シンセはマリーに「剣」を渡す
マリー「!!!(ありがとう!)(ニコッ」
マリーは「剣」を装着した
紙に「ありがとう、お父さん」と書いたマリー
それを見せる
シンセ「!ああ…!お揃いだ…」
と泣きそうな声で言うシンセ
そして別れの時馬車に乗る
窓からシンセに手を振るマリー
マリーに手を振り返すシンセ
馬車内
マリーは外を見る
そこには沢山の色とりどりの花が咲いていてキレイだ
マリー「!!!!(うわぁぁぁ!綺麗!)」
ゴール「だろう?僕もこの景色は好きだよ」
メイト「凄いわね〜」
数時間が経ち
宮廷
マリーは寝てしまった
ゴール「おや、随分ぐっすりと…これは起こさない方がいいね」
メイト「そうね運んでちょうだい、アンブローズくん」
ゴール「そしてだんだん声が聞こえてきたよ、メイトさん」
メイト「あら流石のアナタでも姿までは見れないでしょう?」
ゴール「ええ、まあ…さて、運ぼうかな」
ゴールはマリーをお姫様抱っこして運ぶ
メイト「じゃあついていくわね」
ゴール「広いから迷わないようにね」
「やっと来たな、堕天の子」