登場人物紹介
この作品の登場人物紹介です
戒斗
主人公、もとは現代の風俗店員で現在は吉原の大見世三河屋の若き楼主。
更にいろいろな店を持ち吉原惣名主にもなった。
孤児院、病院、保健所、私塾に当たるものも担当している。
父親と兄がいたが兄は早逝し、父も心労で死んでいると言う設定。
物語の始めの時点で17歳
線の細い優男風の割りとイケメン。
妙
潰れそうだった材木問屋の娘で戒斗の嫁候補。
頭の回転も速く愛想も良い良いパートナーである。
物語の始めの時点で18歳
高坂伊左衛門
藩主の行状により属していた藩が改易となって浪人から乞胸になっていたところを
主人公に拾われた惣名主付き秘書。
今では書類に埋もれて毎日過ごしている。
縁の下の力持ち。
藤乃
この店で最も格の高い遊女である太夫で数えで23歳
あちこちの大名や豪商を客に持っている
大名との縁ができるときはだいたいこの人が話を持ってくる
割とハキハキしてる
桜
この店で2番めに格の高い格子太夫で数えで26歳
胸に岩、乳がんのしこりが出来ていたが快方に向かってる
割とおっとりしてる。
年季開け半年前に一目惚れしたという米屋の清兵衛と出会い
花嫁修業をして無事に嫁に行った。
鈴蘭
この店の見習い扱いではない遊女の中では一番下の格子で数え21歳
見世の住替えをしたばかりでまだちょっと馴染めないでいる
前の見世との待遇の格差に驚いていた。
妹の茉莉花をとても大切にしている。
ちょっとどんくさいところがある
茉莉花
桜と同じく格子太夫で数え19歳。
鈴蘭の妹でおねちゃん大好きっ子。
純真でちょっと世間知らずな子供っぽいところがある。
山茶花
今年格子になったばかりで数え20歳
がんばりやさんだがちょっとそそっかしい
楓
この店では見習いでやっと客を取り始めたばかりの振袖新造の17歳
劇場での脱衣劇で人気になり毎日うずめはんと親しまれているが本人は恥ずかしい模様
桃香
吉原の河岸見世の近くで、親の遊女が死んで餓死しそうになったところを
戒斗に拾われた見習いの禿で数えで7歳。
戒斗のことを命の恩人ととても慕っている。
とても性格がいい頑張り屋さん。
内儀
戒斗の母で実質的な最高権力者で数え47歳
元は三河屋の遊女で源氏名は杜若
現役の遊女と同じ見世の男性との交際は表向き厳禁なので
年季が明けたのち、前代楼主と結婚した。
上の息子をなくしているので下の息子である主人公を溺愛している。
竜胆
元三河屋の遊女で年季まで勤め上げた後、番頭新造としてはたらいていた美人楼の責任者で28歳
面倒見がよく、割と頭も回る。
姐さんと慕われる姉御肌。
銀兵衛
主人公が毎回建物の建築を頼んでいる腕の良い大工。
この時代であっても驚異的な建築速度で建物を建てまくる。
権兵衛
腕利きの大工の親方、西田屋の総角太夫に入れ込んでたが相手にされず、見習いの太助の影響で三河屋に来るようになった。
鈴蘭と茉莉花を身請けするために今日も仕事を頑張っている。
太助
権兵衛親方の下で働く見習い大工。
成人祝いに吉原で遊んだことで三河屋の格子、山茶花にはまってしまった。
今後がちょっと心配だが親方と一緒に一生懸命がんばって働いている
熊
三河屋の番頭。
先代三河屋の時から働いているが戒斗の行動を認めて
密かに若い衆などにフォーローも入れてる頭の切れる男である。
小見世の支配人に昇格した。
徳川光圀
いわゆる水戸黄門、数えで30歳。
水戸藩の次期藩主で水戸藩は江戸に常駐しているため、この人は常に江戸にいる。
そのため天下の副将軍と言われるが、副将軍という役職はなく、水戸藩は尾張藩、紀伊藩よりは実は格下である。
美味いもの好きで女好き、好奇心も旺盛。
史実でも黒人を雇ったり羊毛の羅紗を好んだりしている。
話に出てくる時は大体毎回何か新しい料理を食べている。
五右衛門と八兵衛という付き人がいるが、毒味をさせると食い荒らされるので最近はつれてきていない。
三河屋の看板太夫藤乃のなじみ客でもあり毎回40両ほど落としていっているお得意様。
西洋料理の食材や新しい食材などを手に入れられるのはだいたいこの人のおかげである。
徳川頼宣
紀伊国和歌山藩の藩主
徳川家康の十男で史実では8代将軍徳川吉宗の祖父にあたる
戦国の気風を強く残している
徳川光貞
紀州藩の第2代藩主。
徳川頼宣の長男で、徳川家康の孫。
労咳で苦しんでいた。
庄司甚右衛門
吉原を立ち上げた伝説の男で吉原の惣名主。
遊郭としては西田屋を持っていた。
物語開始時点ですでに故人である
庄司甚之丞
西田屋の2代目で西田屋と吉原の惣名主を引き継いだ男
しかし、時流の読めない経営で西田屋はどんどん傾いていった
三浦屋四郎左衛門
大店三浦屋の楼主
時勢を観る目はそこそこあるが日和見の嫌いもある
史実では西田屋のあとに吉原惣名主を務めていた実力者
玉屋山三郎
大見世玉屋の楼主
割りと主人公の行動に理解を示している
史実では三浦屋が廃業した後に吉原惣名主を務めていた
玉屋は三浦屋から暖簾分けされて独立した見世だったようである