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恋の契約と宝箱  作者: アニイアンニンドウフ
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宝箱と 恋の契約

想いびとの 行方を知るため、聖霊殿に赴いた。

巫女長様に 面会を求めると、あっさり 通された。

長の部屋に 通されるやいなや、声を 荒げて 問いただす。


「長殿!どうして 教えてくれなかったのですか!!

 アニーアンのこと、ご存知であられたのでしょう!」


静かに 微笑んだまま、一言。



「へたれ」

「へっ?」


「へたれ、と 申し上げました。

 どうして サッサと 行動にでなかったのです?

 だから、逃げられたんじゃありませんか、ったく・・・

 お父上みたいに さっさとかっさらえばよかたのに。

 ッチ」

「っち?」



いつもと違う 長の態度に 毒気を抜かれ 言葉が出ない。




「なぜ、あの子は 力が強いのかご存じですか?」

「いいえ。」


突然の 問いかけに ただ 戸惑うばかり。




「それは、

 我が身を 守るため。

 昔から あの力を求め、戦を起こす 馬鹿な王たちが いましたから。


 そして、もう一つ。

 ピリオドを 打つため。

 利用されるより、守ることを 優先するのが 王族たるものの 努め。

 その存在がなければ、戦自体 無意味デスものね。



 でも、あのこの場合 身内から 裏切られたのですから 例外中の例外。

 不運としか 言いようが ありません」




「では、アニーアンは・・・」

「あの子が 自ら そうすると思います?」

「いいえ。ありえません」



あいつ、けっこう しぶといから。それは、有り得ないと 確信してる。




「大丈夫。ラーラがついて いますから。

 もう ひとりには させません。

 それに もう あの力は 消えましたから」



「消えた?なぜ?」



「ライオネリアス様、あの子に 口付けされたのでしょう?

 口の周りに 紅が ついていますよ( ´艸`)」



「!」


あの時、拭うのを忘れていた。

言葉のでない 若様に、長が とどめの一言。



「相思相愛のものが 口付けを交わせば、

 あの力は 消えるのです。」

「ソウシソウアイ…!!」


「まあああ、お気づきで なかったのですか?

 ほんとうに、ヘタレですのね。

 まぬけで いらっしゃること!」




ずうううううんと 地の底まで 落ち込む若様に とどめを もう一つ。



「ただし、たった一つ 例外が あります。

 愛する人から 逃げるときだけ、眠らせることは 可能です。


 最愛のひとを 己の不運に 巻き込みたいとは 思いませんから。

 相手が 充分に護りうる存在であるのなら、

 その力は 発動しません。

 

 今のあなたでは、力不足です。

 もう一度、修行なさいませ」




そして、若様は 旅立った。再び 傭兵として。

己の未熟さを 克服するためにー







「さあ、祝杯だ!じゃんじゃん 飲むぜ!」

一仕事終わり、酒場へと 繰り出す。

今日の酒場は 最近評判の 酒場らしい。

何でも その歌を聞けば 、酒が ぐんとうまくなる 歌姫がいるらしいのだ。

入り口にさしかかると、

中から 言い争う声が もれてきた。



「こら!また つまみのみしてる!」

「だって、うまいんだもの、このお酒。

 歌聴かせただけで こんなにうまくなるんだもの。

 ねえ、もっと 歌ってくんナイ?」

「前と 逆じゃん・・・

 あの時は、歌うなっていって、再会したんだよね、若様と。

 そして、」




戸口を開け、告げた。


「相変わらず、歌が下手なんだな。

 酒うまくして どうするんだよ、ここ 止められなくなっちまうじゃねえか。


 むかえにきたよ!

 さあ、帰ろう」

 

 

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