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ネコ耳ばすた~ず   作者: 七海玲也
人の想い
14/31

旅人達〔過日譚 三〕

           

 フェアリアの灯りが届かなくなった所で、ようやくアルが合流した。

「わりぃわりぃ。

 あの姉妹が行きたいって言っててな、(なだ)めてきたよ。

 セレンが居ればある程度なら守れるからな」


「セレンってメイドっぽいが、闘えるのか?」


「ははは。

 あいつをナメちゃいけないぜ。

 普段こそあんな感じだが、いざってときはオレより強いんじゃねぇか?

 なぁ、依巳莉(え み り)


「ん?

 そぉねぇ、アルより強いんじゃないかな。

 だって、手がつけらんないんだもん」


 活発そうな依巳莉が言うんだ、きっと相当なものなのだろう。それなら、姉妹を任せておいて安心だろう。


「なぁ、レイヴ。

 レイヴはよぉ、この辺りから出たことないんだよな?」


「あぁ。

 この旅で初めて外に出てるんだが」


「どうだい?

 同じことを繰り返す暮らしよりさ、楽しくないか?」


「確かに驚くことから、悲しいことまで色々あるが、今はがむしゃらだから楽しむまではいってないな」


「そうかそうか。

 これから色々見て感じてみればイイさ。

 土地によっても色んな違いがあるからな。

 依巳莉の居た島なんて、この辺りとは全く違った文化で面白かったぜ?」


「あたしんとこは、独自の文化があるからね。

 島国だから」


「依巳莉は島国から来たのか。

 どこにある島なんだ?」


「そぉね、どこと言われても、ここからじゃ凄く遠いよ。

 ここから大陸を東の端まで行って、そこから船で二日ほど行った所だから」


 全くピンと来ないが、もの凄く遠い気がした。

 それだけアル達は、ずっと旅を続けているわけだ。


「レイヴ、まだかにゃ?

 もう眠いにゃ」


 ミィの唐突な言葉にムリもないと感じた。朝から夜中まで動き詰めで疲れも溜まっているはずだった。


「どうなんだ、まだなのか?」


 薄暗い中、アルが地図を確認する。


「まだだな。

 この先に小さな村があると思う。

 そこで休むことにしようか。

 んで、夜中に着くように行こう。

 オルドさんよ、村からはどれくらいだ?」


「半日もかからない。

 昼過ぎに向かえば夜中に着くだろう」


 もう日が昇ってもおかしくはない筈だから、十分休めるだろう。

 しばらく無言のまま歩いていると、日も昇り始め、話にあった村に着いた。

 そのまま宿へと直行し部屋の椅子にオルドを縛りあげると、同部屋のアルと共に眠りについた。




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