奇怪≪機会≫
僕は僕だ
君は君だ
それは僕の罪で
それは君の罰で
君は偽悪者で
僕が偽善者で
僕は否定して
君を拒絶して
仮面を生んだ
皆仮面だと
気付かない
違和感を感じるは
一部のみ
だが今は
仮面は意味を
なさないだろう
むしろ邪魔だ
これは罪の象徴
偽善の世界の一部
僕もまた
間違っていた
正しくなかった
皆が間違い
僕が正しい
そう思いたかったんだ
僕自身も
僕と皆を
殺し続けていたんだ
何食わぬ顔を
していたのは君だけ
無関係そうに
人畜無害な顔をして
不思議の国の猫みたいに
ニタニタ笑っていた
知ってるよ
君はそういう奴だ
形容するなら
嘘吐きな正直者
僕は君で
君は僕で
君は他人で
君は彼で
君は彼女で
君は誰でもなく
同時に
君は誰でもある
今僕に君は必要ない
一時の別れを望む
さよなら
褪せること無い
渇きを知らぬ千日紅
独立であり依存であり虚像であり実像であり安楽であり苦労である、それがこの詩。
さらけ出すかは、読者次第です。