懐かしの場所
美憂「ど、どうすんのよ!電車あと
三分できちゃうじゃん!
交番なんかにいってたら、
絶対おくれちゃうよ!」
裕太「...」
美憂「ねー裕太君!」
どうしたんだろ。
裕太君の様子が違う。
裕太「交番、、、ついたか?」
美憂「つ、ついたけど、、」
裕太「じゃぁ、交番の横に小さな
とうり道あるのわかるか?」
美憂「ほんとだ、、、。」
こんなとこに小さな道が
あったとわ、、。でも、、、
なんか、見たことあるような、、、。
裕太「その道を通ってくれへん?」
美憂「わかった。」
だが、道が暗すぎてわからなかったが、
なんと、
狭い道をくぐったら
前には道がなく、空が見えるだけだった。
、、、、そう。
いま、私達は自転車で宙を浮いてるのだ。
美憂「え」
華恋「お、おちる!」
私の背中の暖かさはいっきに消え、
冷たさが増していく。
裕太「くすくすっ、、、、」
え?
裕太「お前、、、かわんねぇな。」
え?今なんて?
と、思うのもつかのま。
自転車はどんどん急降下していく。
私は思わず目をつぶった。
すると、電話から裕太君の声が。
裕太「ハンドルを右に」
ほんの一瞬だが、聞こえた。
私は無意識にハンドルを右に回していた。
ーーーーーーー気がつくと。
私達は見事に地面に
着陸していた。
華恋「、、、み、みゆぅうぅう!」
華恋「死ぬかとおもったぁあああ」
華恋が私の背中に抱きついた。
私はなにがおきたのかわからない。
裕太「おい。大丈夫か?」
美憂「み、見事に生還しております、、、。」
「ちょ、、、かわれ」
美憂「へ?」
拓也「美憂!大丈夫か!?」
美憂「大丈夫だよ!これくらい!」
拓也が心配してくれて嬉しかった。
でも、
膝からは血がたれていた。
美憂「、、、っ」
「ちょ、、、かわれよ!」
美憂「あ」
裕太「ごめっ!やりすぎた!」
裕太君が心配してる。
ちょっと可愛い。
美憂「全然大丈夫だよ。
ぶっちゃけ飛び降りるのも
楽しかったし。」
裕太「そ、そうか。
、、あ!電車あと一分で来るで!
はよ!はよ!」
美憂「わ、わかった!」
あたりを見回したら
駅は目の前にあった。
美憂「マジック?」
わからないが、
私と華恋は全速力で駅まで走った。
駅のホームに入ると
みんなが待っていた。
拓也「はやく!」
もう電車がついていた。
私と華恋は
急いで切符を買い、
ーーーーー間一髪で
電車に乗ることができた。
これから私達は
海に行く。
そう、私は本当はいっちゃ
行けないあの海に。