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太陽と僕ら。
ぴかっ!
...まぶしいな。
いったいなんだろう?
なんだか、暖かい。
ぬくもりがある。
これは、いったい...
「美憂!」
誰かが私を呼んでいる。
暖かいな。
美憂「いまいく!」
いつも、僕らをてらしてくれる。
暖かい。
ぬくもりがある。
私はこのぬくもりが好きだ。
前にもあじわった覚えがある。
...でも、どうしてだろう。
思い出すと胸の奥が
しめつけられるみたいだ。
なぜ?
だれ?
私の目の前にいるのは?
「美憂っ」
ぴかっ!
やめて!いかないで!
おばあちゃん!!
「美憂っ」
そうだ。これだ。
暖かい。ぬくもりがある。
太陽を見るといつも
思い出してしまう。
あの、悲惨な出来事が。
太陽。
それは、暖かい。
ぬくもりがある。
だが、
胸の奥が
痛い。
ぴかっ!
「美憂っ」
やめて!