表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の好奇心は人をも殺す  作者: all
靴下を履けない本編
8/59

もう一つの大事なメイドさんとの訓練

今度は記憶に関して書いております。

これもまた独学ですので一切責任は取りません。

記憶


記憶に関する事で重要になってくるのが「海馬」と呼ばれる脳の一部である。


この海馬は目や耳など人体から入ってくる情報を一時的に記憶する。


その後、記憶を分類する器官と言われている。


記憶には短期記憶、中期記憶、長期記憶があり、完全記憶能力というのはこの前者二つを強制的に長期記憶に保存することだとされている。


脳の神経はシナプスという管が通っており、それが脳神経同士を繋いでいる。


その数が多ければ多いほど脳の能力は高くなっていく。


海馬は鍛えたら鍛えたぶんだけ脳細胞とシナプスが多くなる。


が、幼少期3~5歳までに脳の能力は、ほぼ決まってしまうと言われている。









さて、私が入学するヘルムート学園だけど、ダニエル父さんの出身校でもある。


結構優秀な成績で卒業しているけど、同じぐらいやんちゃもやっていたらしい。


その二つは比べるものじゃないと思うけど。


サプライズ(悪戯)好きのダニエル父さんらしい。


こんな無茶(満七歳で入学)が通ったのは卒業者だからなのか、貴族だからなのか……どっちもか。


学校の話を聞くと

・成績は単位制

・寮ぐらし

・ストレートの卒業者は全体の半分

・留年は二年まで

・入学者は結構多く、中流家庭の下でも金銭的には十分に入学可能

・特別入学枠があり、その場合金銭面で負担はゼロ

しかし条件は結構難しく、八歳以下で四原則魔法(火、水、風、地)の全てを簡単に扱える。

または、上位三原則魔法(雷、重力、治癒)のどれか一つ扱える。

また後者の方が多く、前者はまだ一桁であるらしい。

さらに重力魔法は、最上位二原則魔法(光、闇)をも上回る発動し難い魔術として知られている。


私は五歳でコレを満たしているから驚かれるのは無理ないね。


・図書館の蔵書保有率は五本の指に入る

・魔法学校には魔法を使いやすくする特殊な魔法フィールドを持っている(正確には魔法フィールドの近くに学校を建てるらしい)


私は特別入学枠を使って四原則魔法を披露することになるらしい。


ちゃんとお金は払うとのこと。



「学校の説明はコレぐらいだな。では誕生日プレゼントだ。受け取りなさい」


「え?」


コレ(魔法学校入学)が誕生日プレゼントじゃないの?


と、思っていたらいつの間にか青白く光っている金属塊(インゴット)を持っているヘラルドさんが横にいた。


銀にしては自己主張が激しいな。


というかいつの間に私の横に……。さすがは専属執事。


「魔力との融和性が高いミスリル金属だ。魔力を流しこんでやるとその魔力の持ち主に応じて形を変える不思議な金属。要はイメージだな。固まった時の硬度はそこらの金属じゃ歯がたたない代物だぞ。四年間の誕生日プレゼントでもある。剣にするなり、盾にするなり、自由に使ってくれ」


「………………………………」








二度目のサプライズですかそーですか。


少し落ち着いてミスリルについて考えよう。


ここでは魔力を流し込むと形を変える金属。


それは剣に盾に形を変えることが可能。


イメージでいいのなら流体状態で止めておくことも可能っぽい。


訓練しなくても自在に鞭を操ることが可能って考えてもいいかも。


まぁ簡単にすると魔法版形状記憶合金という感じなのかな。




そして、また出たよ四年間。


両親は私が学校に行ったら休暇の時にも帰って来ないと思っているらしい。



そして一番の問題。


このことを学校入学と同時に持ってくるということ。


私は今すぐにでもこのミスリルを研究・実験してみたい。


つまり、私の性格を知りながらここで渡してくるということ、それは学校に持っていけと言っているのと同じ。


盗難の可能性考えてる?


絶対コレ高いよね?


ええ、愚痴だって言いたくなりますよ。考えたくなりますよ。こんなサプライズなんて予想できないし、知っていても飛び込んじゃうし。


本日二度目のニヤニヤ顔の父さんは御満悦のようだ。


だけど今はそんなことはどうでもいい。


妄想を現実にするために足りなかった重要なピースが埋まったのだ。


魔力との融和性が良く、硬度も高い。なら後、必要なのは己の知識と妄想のみ!


「ありがとうございますっ」


椅子から立ち上がり最敬礼よりも深い礼をした。









私はもう失敗しない。


コレを力に、生き得るために、変えてみせる。





―――――――――――――――――――――――――――


私は今とても忙しい。


ダニエル父さんから確かに素晴らしい物(ミスリルインゴット)をもらったし気遣い(魔法学校入学)もしてもらったけど……。


「明日の早朝に出発なんてやっぱり無茶だ!」


「愚痴を言う前に準備を速くしてください。それとも今日の分の訓練はやっぱりやめにします?それなら時間も取れると思いますけど」


「これから四年間はアンナさんと訓練できないんだからそんなことは言えないよ」


色々と準備が必要でどうにもならない。


またアンナさんと訓練ができなくなる。


2つとももう五年間も続けてきている事だ。もはや毎日の習慣。


水で顔を洗うような当たり前。


訓練は継続なり、継続は力なり。


元々、そこまで結構なハードスケジュールを組んでいたわけじゃないけど準備に時間が取られることは予想できる。


父さん、サプライズに対するこっちの労力を少しは考えてください。


―――――――――――――――――――――――――――




お昼で一旦休憩を取りまた再開したものの、結局は夕方までかかってしまった。


「では今日の訓練を始めます」


「はい」



2つ目の訓練は結構単純。


紙に書いてある点を数えて声に出しているだけ。


ただし、一秒以内にその紙は変わっていく。


これはフラッシュ・カードと呼ばれる訓練法でこれも主に右脳を鍛えるものである。


能力で言えば瞬間記憶能力や瞬間判断能力を高めることになるだろうか。


この訓練は特に脳が周りの環境に応じて脳のネットワークが発達しやすい3~4歳の時にこの方法で、脳の細胞を活性化させるようにするとより高い効果を発揮する。


私はこの訓練法を中学2年生の時に知ったもので特に完全記憶能力に憧れている時でもあった。


そしてこの年齢によくある特有の病を患わっていた。






中二病である。



そして中二病特有なのか、異様なまでの集中力を発揮し、これを習慣付け、結局は転生する事になった事故の日までずっとやり続けていた。


瞬間記憶能力とまでは行かなくても効果を実感するほどに記憶力は良くなり、判断も早くなった。


そう、あの事故で横に避けることは無理と判断できたのはこの訓練をしていたからだと思う。




だけど、三歳からやり始めたからなのか、効果の程が段違いだった。


その効果といえば……自分が集中した時、つまり「これを覚えたい」と思ったときに見たものは忘れないようになった。


完全記憶能力とはいかなくても、擬似瞬間記憶能力と読んでいいと思う。


判断能力はどうなっているのかわからないけど多分良くなっているとは思う。


まぁ結局は測れるものじゃないしね。




八歳になっても辞めるつもりはなかったけど、能力としては十分な領域に入っていると思うし一旦休憩ということで。


ここからは四年間魔法だけにつぎ込むことになると思うし、事実そうなるだろう。


だから今日の訓練は潰したくはなかった。


「はい、今日の訓練も終了です。お疲れ様でした」


「ありがとうございました」


「それでは今日はしっかりと体を休めてください」


「はい」


「部屋の掃除は任せてくださいね。四年後に帰ってきた時もこの状態を維持しておりますから」


「アンナさんも四年間ずっと帰ってこないと思ってる?」


「もちろんですとも。エリック様ですから。自分でも四年間、私と訓練できないなんて言いましたしね?」


どうやら私は本当に四年間家に帰ってこれないらしい。


訓練はやっぱり地味であるべきなんです。

でも、この小説はかなり戦闘描写は少ないか短いかです。


魔法系統は基本これで全て出ました。

後はオリジナルですね。




めだ○ボックスのあるセリフを借りますと、


伝統的に評判の悪い、修行パートなんてのを地道にやってる


ってことになりますかねこの小説は。

心に結構ダメージ受けましたけど作風は変えないつもりです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ