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神様の好奇心は人をも殺す  作者: all
靴下を履けない本編
56/59

学生の本分は本当に学業なの?

復習


 自主勉強で最も大切なこと。


 予習ができなくても、復習さえして内容を理解していけば、学業で困ることはない。


 しかし、復習でも内容を理解できないから、復習をしなくなる。


 そして、授業さえも真剣に取り組まなくなる。


 最終的に、試験で痛い目を見る。


 復習をやらなくていい人は、授業中に内容を理解して記憶できる人だけだ。


 つまり、勉強ができる奴と、点数が取れる奴は違う。


 勉強の内容が人生に役に立たないと、本当にそう思っているのなら、

 やめてしまえと本当に思う。


 学校では勉強を通して、自分で考えることを学ばせている。


 義務教育とはそういうものだと、今になってそう考える。



 








「エリック君ってさ」


「はい?」


 今度の筆記試験のために、解いていた手を止める。


 訓練の成果により記憶力は良いと自負してるけど、復習が必要ではない、というわけではないのですよ。


 加減をするというのは、全力を知ってないと出来ないことですからね、むふふ。


「本当、転入させられるだけの実力あるよね〜」


 ……なんだろう、話の流れがよくわからない。


 そんな考えが態度に出ていたのか、続けるキャロラインさん。


「いやね、一番最初にエリック君のお話を聞いて時にさ、厄介事押し付けられた!

 って思っちゃってね」


「…………」


 それは……考えてみよう。


 貴族で子供。うん、これだけで嫌だわ。


 そのお守りなんて、キャロラインさんの言うとおり、厄介事の匂いしかしない。


 権力という甘美なものを味わい出した年齢とくれば、厄介度はさらにアップ。


 鼻持ちならない態度を、その小さな体躯で精一杯表すのが目に見える。


 さらに男の子と聞けば、強い、かっこいいを目指す傾向があるから仕方ない部分だ。


 どこぞの純血フォイ君みたいにね。




 ……はい、子供は好きか嫌いかと問われれば、苦手だと答えましょう。


 自分にもこんな時代があったんだなぁ、と思うと更に感じる。


 自己主張が激しすぎず、面倒じゃなかったら好きです。


 基本常識が固まってないのなら、自分好みに洗のぅ……教育できるから扱いやすい。


 え? 可愛らしい子供なら大好物ですよ! イリスちゃん可愛いじゃないですか!


 髪の毛は肩に掛かるくらいの輝かしい金色。解いてみたいほどに風になびくその姿は、

 ま さ に 妖精!


 服装は女の子らしく、フリル多めのスカートで。


 髪色を惹き立てるためか、色は薄暖色系を多用していて、妖精度は更にアップ!


 身長からして頭ひとつぐらい違うものだから、どうしても見上げた形になるけど、

 それがそれでまた良し!


 あぁ、思い出したらまた撫でたくなってきた……撫でられないけど。


 ……子供時代で三〜四年の身長差はでかい。


 でもあの髪は梳かしたいなぁ〜。


「あの先生の事は結構信頼してたんだけど、ね。聞くだけ聞いた時は、とりあえず恨んだよ」


 おぉう、ちょっとトリップしてた。


 そうですよね〜子供の見張り番なんて王族に頼むことじゃないですよね〜。……貴方の詳しい立ち位置は知りませんけど。


 王族として今どんな状況、劣勢に立っているか……なんて。


 こんな、どういう目で見ても綺羅びやかではない学校に来ているのだから、訳アリなんでしょう。


 ……こんな環境に慣れているばかりか楽しそうにしているので、問題なんてなさそうですけど。


「本当に、常識のある面白おかしい天才児君でよかったよ」


「ですから、天才児は止めて下さい」


「えぇ~。……面白おかしいはいいの?」


「…………」


 きっとすっごく微妙な顔してるわ、私。


 どう繕っても『自分は普通です!』なんて言えないしなぁ……。


「ほらキャロ、お喋りはそこまでにする。試験内容次第では、先輩としての威厳なんて粉微塵にされかねないんだから」


「教える側じゃなくて、教えられる側になっちゃうんですね〜」


「……流石にそれは嫌だわ」




 お勉強会。


 飛び級で学年が一緒なら、試験内容も一緒、当たり前。


 なんだかんだで結構、気にかけてもらっている私でした。










 …………。


「キャロラインさん、そこ、間違えてません?」


「へ? ……ほんとだ」




「……もう先輩後輩が逆にみえた」


「そうか、アリシアもそう感じたということは、錯覚じゃなかったな」

 私は、日本史、世界史をひっくるめて、歴史は蹴りました。


 戦争に関しては興味あったのですが、年代とか覚えず、布陣とか作戦とかだけ興味津々でした。


 他にも、英語もほぼ蹴っています。単語で躓いてます。復習なんて全く全く。


 物理に関しては身近でイメージ可能ですし、国語は物語読めば問題なし、

 数学は大好きですし。


 ただし、数学3C、おめぇは駄目だ。


 言い換えるなら、一番面倒臭くなかったのが数学でした。

 ケアレスミスさえなければ、一番簡単だと思うんですけどねぇ。

 どんな公式使うのか、すぐ分かる問題しか出ない。

 数学は流れで解ける。

 こんなアホの子でも一応、行ける大学はあるんです。


 それではまた次話で。



 リコレクションでのイチオシは、後輩ちゃんです。

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