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神様の好奇心は人をも殺す  作者: all
靴下を履けない本編
5/59

父親の反応は家庭教師と専属メイド

人によっては超大作のある生き物を思い出すかもしれません。

そのあたりはご了承を

能ある鷹は爪を隠す


 狩りをする鷹が爪を出していたら、獲物に見透かされる、逃げられることの意味。


 ただただ力を隠すことの例え、もある。


 この行動をするには、周りの人との常識と自分の常識を合わせて、慎重に自重をし続ける必要がある。


 非常に面倒で難しい事であるのは間違いない。


 私自身、ふとしたことでこの異世界の常識に、爪を出してしまいそうである。











 父がハリボテ仮面(ポーカーフェイス)をつけながら、あの場から逃げた次の日。


「初めましてエリック様。私は貴方の家庭教師として呼ばれましたユアンという者です。どうぞよろしくお願いします」


「初めましてエリック様。私はエリック様の専属メイドとなりましたアンナ・フリーエルです。これからよろしくお願いします」


 私に二人のお客様が来ていたりする。


「魔法の先生として、ユアン先生に来てもらった。ゆっくり少しづつでいいから、魔法を学んでいきなさい」


 うん、確かに魔法は学びたかった。


 いろんな魔法を使って、訓練して、妄想を実現させたかった。


 


 でも、三歳から魔法の『座学』を始める子供……そんなのもう『大人びた』じゃすまないような。


 私が三歳の頃なんて、本当に記憶なんてない。




 ……正直、天才児などとして祭り上げられたくない。


 面倒な事が多そうなのが一番の理由だ……特に貴族制度があるような時代なんて。


 もっと演技を重ねて自重するべし。


 専属メイドに関しては素直に嬉しいけどね。


 親父さん、そこに関してはグッジョブである。


 若干気になるのが、この家でメイドさんなんて見たことなかったって事なんだけど。







 専属メイド、アンナさんの場合


「ではエリック様、今後なんなりとお申し付け下さい」


 まさにメイドはこう有るべき! という事を体現したようなアンナさん。


 艶やかで目立ち過ぎす、肩までの軽い茶色のストレート(ヘアー)、全体的に小顔で、特徴はキリッとした規則に厳しそうな目、一つ一つの動作には何かメイドとしての一線を越えた風格がある。


 専属となり、エリックが主人として目の前に居る状況で、その直立姿勢での待機状態はメイドとして完璧といっていいと思う。


 ……惜しむべきは私のメイドさん理想像の髪型がポニーであったことか。


 ストレートも非常に良いんだけどね!


 ということで、早速質問タイム。


「えと、さっそくしつもんで、メイドさんをこの家でいちども見たことがないんだ」


「それは当たり前でございます。メイドはご主人様の前に姿を見せず仕事をします。それがご主人様への礼儀でございます」


 と、いうことは……つまり、


「アンナさん以外のメイドさんもいるの?」


「ダニエル様の専属を含めますと四人になります。料理人を含めればもう少し増えますが」


 つまり、元々フリーのメイドさんが三人いて、自分はその存在に全く気づかなかったと。


 ……なんか怖い!


 本物のメイドさん侮りがたし。アキバのコスプレ路上メイドとはやっぱり違うね。


 にしても自分専用っていい響きがある。


 自分に専属メイドなんて勿体無い気もするけど、そんな前世の価値観は捨ててしまおう。


 さて、これでメドが立った。


 ……おっと、子供らしく子供らしく。


「せんぞくって自分だけっていみだよね?」


「はい。私はエリック・シルフィールド様だけのメイドでございます」


「それじゃあ、親父、お母さんに内緒にしてほしい事があって、それを言ってほしくないといったら、言う?」


「エリック様に危険が無いと判断すれば、勿論それに従います」


「ぜったいに?」


「絶対に、でございます。運命を月の神、ルナ様に誓って」


「それじゃあやりたいことがあるんだ……」






 家庭教師ユアンの場合


「では改めまして、この度エリック様の家庭教師として呼ばれましたユアンです。よろしくお願います」


「よろしくおねがいします」


 こっちは……四十代後半のおじさん、はちょっと失礼かもしれない。いやでもそれぐらいしか浮かばない。


 髪は金色で派手、顔に特徴はなし。


 服装も魔法に関わっている感じがしない……特徴のない四十代。


 うん、ただのオッサンに見えてきた……さっきより印象が悪くなってる気がするけど、まぁいいや。


「ではまず、エリック様は魔力の使い方が上手だとダニエル様から聞いています。一度どれくらいのものか調べさせてもらえませんか?」


「え?」


 おお、私って魔力の使い方が上手なのか。


 制御って言い換えてもいいかな。


 でも、またあれを体験するのはちょっと……遠慮したいんだけどなぁ。


 まぁ、仕方ない。


「わかりました」


「では両手をお願いします」


 身を持って、体験させてあげましょう。




 ……その後、ユアン先生がどんなリアクションをしたかは、押して察してあげて下さい。





 んで結局。


「まほうのべんきょうって何をするんですか?」


「ええっとですね、ダニエル様から魔法の基礎、四原則魔法をどれか一つだけでも習得させてほしいということだったのですが……やはり予定変更して全部覚えてもらいます」


 おお、と言うことはお世辞ではなく、私は結構魔力の制御が上手なのだろう。


 その他にも結構魔法に関して才能とかあったりするかな〜。


 けど、目の前の机にはドンと置かれたちょっと分厚い本が二冊ほど……。


 うん、ってことはやっぱり座学ですか。


 えっ〜と。


「……あの、文字よめないです」


「………………………」


 いや、まぁそうなりますよね!?


 ダニエル父さーん! やっぱりまだ家庭教師とかまだ早かったって!


 すっごく申し訳ない気持ちで心がいっぱいだわ!


「……では、まず文字から覚えましょう。最低限、日常生活程度を覚えたら魔法の勉強に入るということで」


「すみません親父が無茶を言いまして……宜しくお願いします」


 一対一で魔法を教えに来て、その生徒がまだ文字も読めない三歳児。


 授業の内容は文字の勉強の早変わり。


 ……ユアンさんがキレても文句言えない、言えるわけがない。


 


 文字はユアンさんへの申し訳なさと、居心地の悪さで二十日で無理やり覚えた。


 覚えさせてもらいましたよ、ええ。


 その覚えるスピードに、ユアンさんが顔を青くしてたけど、記憶力が凄いということで強引に誤魔化した。


 一つ、大人っぽい子供ということで誤魔化されてほしい。


 これで、読みは終了、後は書きだ。


 これからは魔法の勉強ということだったけど、毎日の勉強時間が七日に一日になった――いや、させられた。


 魔法は善にも悪にもなるから、ゆっくり学ぶ必要があるとかなんとか言われましたよ。


 年齢的に、道徳的にまだ早いということなのだろう。


 ……もどかしいけどこればっかりは仕方ないね。


  







 ならば空いた時間は自主訓練だ!


台詞の時にエリックが父親を呼ぶときに「親父」になるのは男言葉を少し間違って覚えているから。

とか無駄設定考えるのは結構好きだったり。


母親は父親より忙しいという設定です。


初めてのお気に入りがありました。思わず小さくガッツポーズ。


――――――――――――――――――

報告活動で書いたミス修正

――――――――――――――――――

これからは七日に一回のローテーションで魔法の勉強をするとか。


本職が始まったらしい。


なんの職業かは教えてくれなかった。


魔法を勉強し続けてればまたあえるらしい。


そのまた会えるときを少しは楽しみにしていよう。



これからは七日に一回のローテーションで魔法の勉強をするとか。


道徳の勉強のペースに合わせた結果らしい。


善も悪もまだ判断つかない子供のうちに大きな力を持たせるのは危険だと判断したからだと聞かせてくれた。


普通、(三歳)に聞かせても意味が無いと思うんだけど。


後、先生は家庭教師を専門でやっているわけじゃないらしい。


だけど魔法そのものに携わる事を仕事にしているのだとか。


そのまた会えるときを少しは楽しみにしていよう。

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