エリック・シルフィールドはこう見られている
投稿遅れてすいません。
言い訳は、テストでしたので……。
この話の最後の調整が息抜きみたいなものです。
「お仕置き完了っと」
エリックくんは今、かなり特別な立場に居ると言っていい。
本来なら初等部の学生のはずが、高等部二巡目の学生で、しかも実力者の称号持ち。
そして私の知っている限り、似たような前例がない。
これを特別としないで何が特別か。
……それでもまだまだ八歳で、子供。
すごく大人っぽいと思ったりするけど、それでも。
時々節々に現れる、子供のような好奇心が危なっかしく見える。
……ようなっていうか子供なんだけど、それだから私達に託されて、いろんなものから守ってやるようにと言われた。
エリック君があんな状態になった原因。
……私の預かり知らない所で、エリック君を脅してくれた四人組。
この気持を発散するために、私刑を執行するのは当たり前……でも、それでも、気分は完全には晴れなかった。
「むぅ……」
彼らの責任というか罰はそれなりに重いものだけど、所詮先生の監視つき。
エリック君にやってくれた以上に、恐怖を根っこに焼き付けてあげたいのだけど、そこまでできない。
だから鬱憤が溜まる。
爽快感がない。
これはもうあれしか無いね……。
「やっぱり狩りに行こう!」
「魔獣退治……ですか?」
「そう! ちょっと気晴らしにね」
ということで、エリック君を誘いに来ている。
最初、エリック君誘うことを提案したときの三人は呆れていた。
まぁそれでもエリック君に気分を発散して欲しいのか、実力的な意味も相まって反対意見は無かったけど。
……例えそんな意見があったとしても、無理矢理押し通すけどね。
だから後はエリック君の言質だけ。
「といっても簡単なものにするつもりだよ? なんたって気晴らしなんだから」
外なら思いっきり魔法を撃っていいしね!
「心配かい?」
「……ええ少し」
クラリィが合いの手を入れてくれる。
……いや〜しかし本当にエリック君は八歳なのかな、ここまで危機管理を徹底するのも珍しいなぁ。
一回それを怠って負けたにしても、ねぇ。
「エリック君なら見ても実力的に十分だと思うんだけどなぁ。クランっていう盾もいるし」
「そこは前衛と言って欲しいぞ……」
なんかクランが沈んでいるけど無視。
エリック君は四原則魔法は言うに及ばず、多少の怪我なら治癒魔法が使えるから問題なし。
さらに、あの決闘の時見せた雷魔法なんて結構威力あったのに、しっかりと制御できてた。
そしてなんといってもあの戦い方。
後衛である上に、回避と防御を徹底しているあの戦い方だったら、まず怪我をすることすら無いと思うんだけど。
「多分……そうですね、的みたいな感じですよ。近づく前にやられちゃいます〜」
少しエリック君がびっくりしている。
ふふっ、考えていたことがかぶったのかなぁ?
「うん、そうだね。基本接近される前に、遠距離魔法で倒せる魔物にするつもりだよ」
「……はぁ、分かりました」
それでも不安顔なエリック君。
……どれだけ安全なら気が済むんだ君は。
「ああもぅ、男らしくないなぁ。こう……ビシッとしなさいよ! 男でしょうが」
「キャロ……」
ええい、黙っていろ、ほんのちょっとだけ説教してやる。
「貴方男の子でしょう? ならそんな不安顔しないの。 安全ばっかり追ってたら、いつしか大事なもの消えちゃうよ?」
「いえ、男でも女でも別に……」
「言い訳無用! 行きたいの? 行きたくないの? しっかり決める、はいどっち!」
「行きます」
……。
言質が取れたのはいいんだけどもさ、子供っぽくないなぁエリック君は。
なんかこう……そう、少しぐらい私の気と合わせてくれてもいいじゃない!
はい、そこ首傾げない!
「後それと、いくら簡単で安全でも危機管理は大事だと思いますよ? チームリーダーですし、分かっているとは思いますけども」
私の心の中まで読まれとるとは、君はほんっとーに八歳なのかな? エリック君!!
「あ、図星です? よかった」
……鎌をかけられた上に、また更に表情を読まれるとは。
こっちは良くないよ……ねぇ〜!?
「くっく、まさかキャロが励まそうとして、逆にエリック君にお手玉されるなんてね」
「ふふっ、完璧に返されちゃいましたね〜?」
「くぅ〜っ」
ああもう、エリック君。
君のせいで、私のお姉さんとしての威厳はどっかに行きっぱなしだ。
君は子供じゃないやい。
知恵の回る意地の悪い大人だ、このぅ!
ほぼ接近戦が無いと聞いて、不満顔なクランがそこにいた、けどやっぱり無視。
はい、また別視点でございます。
五〜十話の感覚で、別視点オンリーを入れていくスタンスでいきたいな〜と思っていたり。
擬音語にカタカナを使うのは別におかしくない……ですよね?
名前でもカタカナ出している事ですし、擬音語とかなら使っていく所存であります。
例を挙げるなら、テンションを合わせての別の言い方として気を合わせる、としてみました。
他にもストレスを鬱憤とかいろんな言葉に変えております。
……そこまで間違っていないように思うのですがどうでしょう。
いかに表現方法をカタカナに頼っているか、実感できますね。
別の言い方とかなどでアドバイスとかありましたら、ご一報をよろしくです。
後、微妙にアレな性格しているエリック君です。
こうして見ると少し、相手を選ぶ人物かもしれませんね。
私がそういう性格らしくて、私の理想もこれなのだから仕方ないのです。
それではまた次話で。
人◯は衰退しました、がかなり気に入っている。OPにも軽い中毒症状あり。
アニメ見て、小説買いたいと思ったのはこれが初めてだったり。
あの毒が新鮮で、良い。
一応一貫して私は原作派だったりする。
小説のほうが妄想が捗るからね!