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神様の好奇心は人をも殺す  作者: all
靴下を履けない本編
42/59

彼女の奮闘とその兄の役目



 秘技!


「えーっと、大人になってからね?」


「貴方って私より歳下じゃない!」


 ……おう、しまった。


 八年もこの体で生きててまだ慣れていないのか。


 ……というか身長関係で分かりそうなもんだろう、私よ。


 くそう、これが妹の力(シスターパワー)か、腑抜けにされてしまう!


「ヒッヒ……」


 ……お兄さん、お腹抱えるのはいいですから、笑い方はもう少しどうにかしてください。


「あーいや、すまない。どうもイリスの兄、つまり私の弟ができたような感じでね」


「兄さま、それなら私は姉です! 私のほうが年上ですよ!」


 兄妹になることには否定ナッシング。


 完全に嫌われているわけじゃなさそうでよかった。


 ……いや、こう結構複雑なんだけどもさ。


「ふふ、そうだな……イリス、それじゃ列に並ぼうか。順番は守らなくちゃいけないね?」


「「え?」」


 ハモるか、ここで。


 ……顔を見合わせるのもかい!


「順番が来たら決闘することに(やぶさ)かじゃないだろう? エリック君。君への挑戦者は多いから、いつになるかわからないけどさ」


 いや、まぁその通りですが。


「それで納得してくれますか? え〜と、イリスさん」


 迷いながらもこちらを睨みつけてくる。


 しぶしぶ納得……してくれたのだろう。


 不満が顔ににじみ出ているけど。


 まぁ、後はお兄さんの仕事ですよっと。


「これから妹をよろしく頼むよ、いろんな意味でね。決闘に関しても、負けるつもりはないよ?」


 ……ふむ、長い付き合いになるかもしれない、一応名前を覚えておこう。


「あの……」


「ん?」


「お兄さんの名前も教えてくれませんか?」


「……ああ、名乗ってなかったかな? カリス・ランドルフだ。これからよろしく」


「よろしくお願いします」


「ふんっ、私が貴方を負かすんだからね! 覚えておきなさいよ!」


 踵を返して離れていく二人。


 ……兄妹が手をつないだ後ろ姿というのも微笑ましいね。




 こんな日常も悪かない、うん。




―――――――――――――――――――




「えーっと、大人になってからね?」


「貴方って私より歳下じゃない!」


 まるで自分は年上なんだってか、良い性格してるねぇ。


「ヒッヒ……」


 腹を抱えて笑ってしまう。


 君は本当に八歳なのかと突っ込みたくなるな。


 ……おっと睨まれてしまった。まぁそう怒らないでくれたまえよ。


「あーいや、すまない。どうもイリスの兄、つまり私の弟ができたような感じでね」


「兄さま、それなら私は姉です! 私のほうが年上ですよ!」


 気に入っているのかな? イリスにしては少し珍しいか。


 目の敵にしていた相手をそこまで嫌悪しないというのは。


 ……うん。


「そうだな……イリス、それじゃ順番に並ぼうか。順番は守らなくちゃいけないね?」


「「え?」」


 同時か。


 さらに顔を見合わせるほどに相性が良いというのは貴重だな。


「順番が来たら決闘することに(やぶさ)かじゃないだろう? エリック君。君への挑戦者は多いから、いつになるかわからないけどさ」


 まぁ断るまい。


「それで納得してくれますか? え〜と、イリスさん」


 ……ふむ、イリスといい友だちになってくれそうだ。


 外見に似合わないほどにしっかりしてる。


 もはやそれが罠の一つだな。


 イリスもしぶしぶながら了承、と。


 エリック君……わかっているよそんな顔しなくても。


 ここからは(あに)の役目だ。


「これから妹をよろしく頼むよ、いろんな意味でね。決闘に関しても、負けるつもりはないよ?」


「あの……」


「ん?」


「お兄さんの名前も教えてくれませんか?」


 ……ふふふ、これは僕にとっても長い付き合いになるかな。


「ああ、名乗ってなかったかな? カリス・ランドルフだ。これからよろしく」


「よろしくお願いします」


「ふんっ、私が貴方を負かすんだからね! 覚えておきなさいよ!」


 イリスにとっては良い目標が出来たかな。


 最も、追いつくのにどれほどかかることか。


 まぁ、目標は高いほど良い。


「兄さま! 私に稽古して下さいね!」


「わかってるよイリス」


 


 







 さて、弱点のない彼をどう攻め立てたものかな。

……いま見てみれば、なんとも中途半端な切り方してますね。


理由と言うなの言い訳をすれば、一週間で思いついたのが前半で、それを踏み台にして別視点も打ち込もうとピーンとなったからなわけでして。


何か前提条件等があったほうが、妄想が捗るのは私だけではないはず。


自由課題に困る人、はい私です。


ルールがあれば、効率的な方法を模索し、時には抜け道を探して、あるいはいっそ不効率的なことをやったり、ルールそのものをぶち壊そうと意気込んだり、製作者の意図に則ったり、乗り越えたり。


また、物理的に人海戦術で流し込んだり、少数精鋭でスマートにしたり、「ぼくのかんがえたさいきょう」を作ろうとしたり、罠と状態異常で雁字搦めに、とかいろんな事を考えられるものなんですが。


白紙相手に何を打ち込むのか、私にとっては傷も窪みもない大理石の壁ですよ。


その壁に価値はあるけど、それを壊して我が物とする力量が無い。


ほら、後書きなんて五分程で書けてしまうのに……本文の執筆速度は亀以下ですな。


え? 何? イリス視点? 私に書けるか! 挑戦して挫折したわ!


まだまだ筆者の力量不足とゆーやつです、成長に乞うご期待……やっぱり期待はしないでくだせぇ。


今回は妄想がありませんが、前回の続きという感じでどうかひとつ。


それではまた次話で。

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