表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の好奇心は人をも殺す  作者: all
靴下を履けない本編
41/59

かわええなぁ

タイトルさんはどこ行った?

復讐


 仕打ちを受けた、損害を負った事柄の相手に対して『やり返し』を行うことの事象。


 受けた損害と同じか、それ以上のモノを相手に与える行為である。


 類義語に仕返しや報復などがあげられ、ことわざなどでは有名な、目には目を歯には歯を、が当てはまる。


 小さな事柄、例えば『今日の勝負は負けた、けど今度は勝ちたい』と思うのも復讐という枠組みには入ると私は考えている。


 少し過激言い換えれば、貴方が私に味あわせてくれた敗北という屈辱、今度盛大に返してあげるわ! といったような感じになる。


 これもその感情の大きさによって、その効能が変わってくるといって良い。


 上文にあるような小さな事柄なら、自分の実力を高めてくれるような起爆剤になりうる。


 大きな事柄、受けた損害・事象が人生を根底から狂わせるものであれば、連鎖するように復讐にとらわれ、それが生き甲斐となり、生きる意味となる。


 私はそれを人の道から踏み外れることである、と結論づけた。


 但し、それが必ずしも悪いことだとは私は思わない。


 それこそ、私がどうこう言うことではないのだろうが。











「……私と決闘しなちゃい!」




 ……うん、羞恥で小顔を真っ赤にする子供の図。


 かわええなぁ、微笑ましくて頬が緩んでしまう。


 少女の一歩後ろで立っている男子生徒の表情は引き攣っているけど、子供を慈しむかのような微笑みを覗かせている。




 事の経緯は簡単。


 家族の敵討ちである。




―――――――――――――――――――




 毎日決闘を挑まれ、実践の中で学び、実力者の称号を持つ者として学園生活を送る日々。


 前衛相手の体術・剣戟は躱し一択、後衛相手の魔法を防御魔法で逸らし、躱し、粉砕し、隙を(パターン)見つけては反撃(カウンター)を叩きこむ。


 最近は、低難度でスピード重視の短縮詠唱を用いて牽制をし、無理やり隙を作ることも覚えた。


 何時の間にか決闘の順番待ちが出来ているらしく、同じ人と当たることは未だに無い。


 そのため毎回個人パターンを見抜く必要があるので、全く楽をさせてもらえない。


 それでもだいぶこの状況に慣れてきて、幾ばくか余裕が出来てきた。


 ……うん、こんな状況に慣れてきてしまっている。




 でも、こんな事になるとは。


 ……人生の中で想定外の事が起こる、それは当たり前だとは思うんだけども。


「いや、済まないね。どうしても会いたいというもんだから」


「いえ、それは構いませんが……」


「う〜っ……」


 少し涙目になりながらもこちらを、身長の関係で見下すように睨む金髪少女。


 後ろに立つ男子生徒は、顔を真っ赤にして睨みつけてきている少女の兄、なのだろう。


 名前は知らないけど決闘で負かしていて、攻撃パターンも……うん思い出せた、覚えている。


「イリス、流石に睨みつけるのは、な?」


「だって兄さまは強いんだよ? 私よりちっちゃいこんな子供に負けるわけないよ!」


 いや、もう可愛らしいなぁ。


 その金色にして光沢が眩しい綺麗な髪を撫で回してやりたい!


 ……身長の関係で無理なんだけど。


「こら、イリス。私は負けたんだよ?」


「でも兄さまはゆうしゅう、なんでしょう? だったらもう一度やればきっと!」


 ブラコンな妹さんなんて羨ましいなぁ。


「お兄さん思いで素敵な妹さんですね」


「……あぁ、ありがとう。良い妹には変わりないんだが、もう初等部を卒業するんだから少しは兄離れを−−「いや! ずっと一緒なんです!」−−……といった感じなんだよ」


 ……まぁ、それは貴方にも責任というか、貴方が原因でこうなっている部分もあるかと。


 普通は妹がくっついてくるのがカッコ悪い、などの理由とかで邪険とまでは行かなくても構わなくなるのが普通だ。


 この人は、こうして十二歳(いもうと)を合わせる行動を取る。


 この時点でかな〜り甘々な感じが取れますがな。


「う〜〜っ」


 ちっこいチワワがこちらを睨みつけて唸っている!


 いやもうホント、そんな感じにしか見えなくなりそう。


「で、どうしましょう? 今、もう一度やるというのはちょっと……」


「ああ、今の君には決闘の順番待ちが出来上がっているしね。流石に不評を買いそうだ」


「でしたらやっぱり……」


「うん、本当にすまないね。時間をとってくれてありがとう。ほらイリス、行こうか」


 ちょいと引っ張るも、その場から動こうとしない妹さん。


「イリス?」


「……じゃあ、私がやる」


 ……少しだけ、ほんの少しだけだけど気圧された。


 それほど決意のある顔で−−







「私と……決闘しなちゃい!」







 暴発した。











 ……かわええなぁ。



ロリ枠登場!


はい、ブラコン妹さんなんて私の好物ですがな。


リアル妹は居るのですが、私の想像と逆に全力疾走中でありまして……。


理想の妹は、茜色一択。


幼馴染なら青空丘で私はいおりん派であることを宣言している!


第三部目は手を付けていない状況。


……失礼、少々取り乱し&話がズレました。


これからこういう恋愛方面をすこ〜しつづ、取り入れていく所存であります。


では次話でまた。


恋愛方面が鈍感設定な主人公なんて、見飽きましたともさ。


あまりイライラしない主人公、これを目指して頑張ってみます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ