表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の好奇心は人をも殺す  作者: all
靴下を履けない本編
32/59

チームの一員としての行動とは

タイトル洒落たの思いつかなかったよ。

魔法の出現場所


 ファンタジーなどによくあるファイヤーボールなどの魔法は、何故自分に近い所から発射するのだろう。


 この疑問について、この世界の答えを要約すれば。


 ・魔法は自分に近ければ近いほど、魔法を制御しやすく出現させやすい。


 ・相手に近ければ近いほど、魔法を阻害されやすい。


 ・これは体内魔力による魔力制御によって、優劣が現れる。


 ・また、空間にある個人魔力の濃さによっても左右される。


 ということだった。


 つまり、自分の魔力を放出し、一定空間内に留めておくことで、自分に有利な空間を意識的に作ることが可能であるということ。


 そして、極端に魔力の制御力に差があれば、相手の目の前に魔法を出現させる事が可であるということ。


 









「落ちているランタンに気づかなかった」


 恐慌状態による視野狭窄に陥っていたとしか思えないね〜。


 クランさんの持ち物だし……とりあえず、石棺桶の上においておこう。


 穴から光は殆ど入ってきていないから、ランタンがなかったら真っ暗闇だったかもしれない。




 うん、どうやって脱出しよう。


 ぱっと思いつく脱出方法は二つ。


 石を積み上げて人口階段を作るか、重力魔法を使ってジャンプで脱出するか。


 ……ん? あれ、拠点に掛けた硬質化魔法が切れてる。


 穴に落ちて、魔力の供給途切れさせちゃったっぽい。


 仕方ない、もう一度掛けて……おく必要あるかな?


 うん? 私はなんで、拠点に硬質化魔法を掛けたっけ?


 ……。


 ブーニング先生の襲撃から拠点を自分を守るためだよ!


 本当ならチームの一員として、先生の迎撃に加わらなきゃいけないけど。


 行かなきゃ……いけないけど。


 


 やっぱり怖い。




 あの恐怖を漠然と思い出すだけで、足が竦むほどの警戒を抱いてしまっているから。


 あの恐怖から湧き出るあの重圧(プレッシャー)に、立ち向かうことが出来ないと断言できてしまうから。


 あの恐怖に、『慣れて』いないから。




 先生を見たらそれだけで、私はまた逃げ出してしまう。

   ――なら……地下(見えない所)から攻撃すればいいじゃない。


 


 相手が見えない、相手も予想もしない所から。


 正々堂々なんてゴミ箱に捨てて。


 あの恐怖に攫われないように。




 「その光 世界に散らばるその身の力――」




―――――――――――――――――――――




「終わりか」


 唯一の前衛、クランが倒されてから、チームが崩壊するのはすぐだった。


 今までも、この状態(歩兵の進軍)の先生と何度か立ち会って、なんとか退けてきたけれど、まだまだ設定で加減されていた事が痛いほどわかった。


 それでも、こうなる予兆はあった。

 それでも、こうなる予想は出来るはずだった。


 エリック君という実力者がチームに入ったという理由から、設定が緩くなるというのは、昨日の襲撃で分かったはず。


 判断できていたのに……分かっていたのに対処しなかった。


「彼にもう少し、気を使ってあげるべきだったな? キャロライン」


 そう、エリック君を含めて全員で対処するべき相手(歩兵の進軍)に、その重圧に突き動かされ、いつもの通りの戦術で、いつも通り(エリックくん抜き)のメンバーで、挑んでしまった(リーダー)の責任。


 一瞬でもあの重圧に呑まれた時点で、最善手であるエリック君と迎撃・戦力にする、次点である撤退も出来ず、ただ失格になるのを待つだけの未来になってしまった。


 エリック君に、もう少し意識を向けていたら……と何度思ってもこの状況は覆らない。


「では、まず拠点を捜索させてもらおう。どうやら、彼が目標を持っているようだしな」


「ッ……」


 このままなら、エリック君が見つかって、目標が破壊されて失格になる。


 最善としての未来を想像するなら、エリック君がいつの間にか拠点から逃げ出していること。


 日没までそんなに時間はないし、エリック君なら見つからず、逃げ切れるかもしれない。


 拠点は破壊されてしまうけども、目標は無事だから失格にはならず撤退となる。







 それでも……それでもこの状況からの希望があるとするなら。


 撤退にもならず、失格にもならない、そんな最高に我儘な都合の良い未来があるとするなら。


 エリック君はどんな風に活躍してくれる……かな。


 ……。


 …………。


 …………え。




―――――――――――――――――――――




 「――私が望む景色を映し出せ」


 光を屈折させて、微調整しながら何度も繰り返し、拠点の入り口から状況を見る。


 


 ……その場に居るわけでもないのに、足がすくみ、恐怖に駆られ、逃げ出してしまいそうになる。




 それでも無理やり押し留めて、光魔法が途切れないように集中する。


 この失格になる状況を、ひっくり返すために。


 失格にならないために、勝つために。


 そして、勝負はいつも、一瞬にして勝ち負けが決まる。




 「気高き強固な地の意思よ その身は円柱となり その身を現世に映し出せ」


 出現場所は、拠点に向かって歩いてくる、先生の()()()


 撃ちだされた石円柱は、重力によって地面に落ち、ここ()にも伝わってくる重厚な音を叩き出す。


 「気高き強固な地の意思よ その身は盾に相応しい形となり その身を現世に映し出せ」


 そして仰向けに倒れてた所を、長方形の石壁の面で追撃して動きを止める。


 ……さて、キャロラインさんを治癒魔法で回復させて、先生を捕縛してもらおう。


 私は(地上)を見て、そしてドヤ顔なのだろう。


 


 





 「ふぅ、これで失格にならずに済むかな?」

ちょっと戦闘描写勉強してくる。


ということで大半書けたいたはずなのに、戦闘描写にかな~り苦しめられた作者でございます。


いろんな小説よんでみたものの、どうも活かすことができなくてこんな微妙な展開に。


なるべくボロが出過ぎないように短くしたいのに……。


何か良い小説紹介してくださいな。


それではまた次話で。




ドヤ顔っていいですよね。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ