このチームでの私の役目
なんか文章が荒いかも……。
ブーニング・アストレル先生。
近接戦闘の教師として知られている先生。
もう四十歳を超えているだけどもその外見は非常に筋骨隆々していて、歳を感じさせない。
この学園の障壁と言われており、その卓越した防御力で進行してくるその様は、歩兵の進軍を思わせる。
また、気配を絶つこと、つまり隠形も得意であり、先生が襲撃に来たらいつのまにか拠点が崩壊していた、なんて言葉を生徒から吐き出させるほどである。
また、前職では騎士団長をやっていたらしく、今の騎士団長はブーニング先生の一番弟子。
不意打ちでも何でも一本取れたら一人前だと認めてやると弟子に言いい、三桁にも登る挑戦を跳ね返したが、ある日膝をついた。
そのため騎士を、組織の上に立つことをやめたが、国王に『学園で騎士の卵を育てるのはどうか』と言われ、その推薦と実力もあって就職。−−弟子はあんまりいい顔しなかったのだとか。
ある意味、騎士団長という役職が、騎士団教官に変わっただけのようにも思える。
因みに、サバイバルでの失格と減点対象の約半分の被害はこの先生がやらかしているらしい。
と、いうようなことをクラリィさんにサバイバル前に聞いていたので、私もすぐさま戦闘体制に入る。
「おっさん! 今回はいやに出てくるのが早いじゃねーか。もう少し体を労った方がいいぜ?」
「あほ言いやがれ! 俺に気づかず見はり交代しよって。お前はまだ上への警戒が甘すぎるな」
「気づいたじゃねーか」
「俺が闘気をむき出しにしたら、だろうが」
「間に合ったから問題なし」
「クラリィ嬢ちゃんのお陰でな。お前は何もしとらんだろう」
「実践では結果が全て、じゃねーのか?」
「ちげぇねぇ!」
まるで、漫画の一ページをそのまま抜き出したかのようなセリフの掛け合いである。
「クラリィ、アリシア、後衛に回って防御優先、先生を弾数で飽和的に追い詰めていく形に。クラン、いくわよ!」
「うーいっ!」
「うん、わかったよ〜」
「了解」
……さて、私はどうしましょうね。
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さて、二年生の本命の一つと言ったところか。
リーダーとして必要な危機管理能力はしっかり持っているキャロライン・アルテミス。
この学校で、俺の訓練にしっかりついてくる接近戦闘型のクラン・ウィスカ。
土を得意として防御能力の高いクラリィ・エルネス。
状況がよく見えているのか牽制や援護が上手いアリシア・グローリア。
そして新入り、八歳の初等部からの飛び級なことからそれなりではあるだろうけども、実戦経験の無いエリック・シルフィールド。
親が親なら子も子というやつか。
一丁前に俺をこれでもかというほど警戒してやがる。
……さらに、リーダーからの指示もなしときた。
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さて、体感的には魔法戦闘が始まって結構経っている。
クランさんが接近戦闘では押され気味ながらも、クラリィさんの防御、キャロラインさんとアリシアさんの牽制が均衡状態を保っている。
ただ少し問題があるとすれば、戦闘中に拠点が壊れないか、ということ。
拠点の防御魔法は、流石にクランさんのフォローをする必要があるので解いている。
このまま時間が過ぎて撤退してくれるのが一番だけど……。
「お? もう疲れてきたか。今回はよく持った方か?」
「うるっ……せい………。まだまだぁ!」
素人目にも見えるほどクランさんが不利らしく、体力的にも厳しそうで、今にも抜かれそうで結構ハラハラする。
最近撤退が無いとは言ってたけど、私が入ったことで縛りが緩くなっていたりする可能性もあるわけで……。
そして私の予想が当たっているのか、後方にいる三人も表情が芳しくない。
というか、私は四原則魔法なら私はいつでも使っていいわけで。
いや、それどころか……
「天から命ぜられた聖の意思よ 清らかなる大気に満ちるその力 盾となりて蝕む悪き者から守護し 羽衣になりて抱擁せよ」
こうやって、体力を回復させれるのはチームで私しかいない、ということはそれが私の役目ということになる。
「おお、エリック!助かる!」
でも、これでやっと現状に踏み留まっただけ。
「清き澄んだ水の意思よ 地へ恵みを降らせよ」
雨を先生の周りだけに限定して降らせる。
視界を悪くさせ、足場を悪くする。
「後はみなさんお願いします!」
「「了解!」」
そして、やはり視界と足場と二つの不利な条件からか、先生はすぐさま撤退した。
私が呆けずにさっさと雨を降らしてあげればもっと早く終わったのかもしれない……。
本当なら『フォロー』という横文字などをエリックもとい望以外にあんまり喋らせたくなかったのですが、良い言い回しを思いつかなかったので妥協しました。
(あやめさんのお陰で解決しました。ヤッター!)
前々から妥協が多かったりしますが、横文字は頑張って言い回しできないかな〜とか考えてる時もあります。
そして、戦闘描写うまくができませんでした。
どうにかしたいけど、今の技量じゃどうにもできないジレンマ。
作者のレベルアップに期待ですね。
それでは次話で。
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悪い部分書いていって〜。
頑張って直しますから!