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神様の好奇心は人をも殺す  作者: all
靴下を履けない本編
24/59

リーダーとしての重圧は子供にとって

体は子供、頭脳は妄想(お花畑)

防御魔法


防御魔法にも攻撃魔法と同じように効果魔法、具現化魔法と分けられている。


効果魔法は、一般的なファンタジーのように、魔力、魔法に『防御』や『弾く』などの意味を持たせて、それ自体で防御する。


具現化魔法は、石壁を創り出すなどその攻撃に対して物理的な方法で防御する。


効果でも具現化でも、防御魔法の場合は、大体地属性魔法しか使われなかったりする。


そのためか、この世界は『防御よりも攻撃』な風潮がある。


攻撃魔法を攻撃魔法で迎撃する方が理に適っている、と防御系専門の本に書いてあるぐらいであるなので、ほぼ間違いないだろう。


つまり、魔法の研究が進んでいるのは攻撃魔法の部類であると推測できる。











 正午になって、防衛拠点訓練が開始されたのか、早速襲撃があった。


 襲撃してきたのは、後方砲台型としてのオードソックスな戦術を取る女性魔法師先生。


 一撃必殺の類ではなく、初級魔法の弾数を多く連続して撃つことにより、威力を底上げして攻撃してきている。


だけども、見張りをしていたクラリィさんが一番最初に魔法に対して反応し、効果防御魔法を使って必要な部分だけ的確に墜としている。


 これにより、襲撃(先生)側の最大の奇襲攻撃(アドバンテージ)が消えたため、状況的には人数差も考えたらかなり対等になった。


 設定(縛り)があるとはいえ、クラリィさん一人だけで、先生に拮抗しているように見えているのは結構凄いことなのだろう。


 そして、キャロラインさんとアリシアさんが先生の攻撃回数を減らすため、牽制という名のフォローに回り、クランさんが武器も持たずにその弾幕の間を縫って突っ走っている。


 このチームは、防御はクラリィさんにほぼ任せて、他三人が攻撃に移るという攻撃型なチームのように思える。


 それと、地属性魔法はやっぱりというか妄想(セオリー)通りというか、攻撃よりも防御の方面に向いているのだろう。


 私はある理由とアリシアさんの約束(忠告)もあって、純粋に防御方面でクラリィさんのフォローをしていたりする。


 最も、クラリィさんがほとんど撃ち漏らすことが無いので、建前としての意味はあって、効果はないようなものだったりする。


 クラリィさんが微妙にどや顔を隠せていないのはちょっと残念だけど。




 ……勿論、拠点防御訓練で一番大事な見張りのローテーションに、私は組み込まれていない。


 




 先生たちが破壊しようとしている目標(ターゲット)は、私が持っていたりする。


 いくら私でも初等部の学生に目標を持たせるという事はしない、と先生達は思うだろうから敢えてやってみたい。


 と、キャロラインさんがなんともな発言をしたためだ。


 ……うん、本当にどんだけ無責任な発言なんだろうか。


 有り体に言うと、リーダーとしての責任を押し付けられたということ。


 午前中の木の実収穫の帰路にアリシアさんと交わした約束が、頭の中によぎる。


 もしかしたら、アリシアさんはこのことを予測していたのかもしれない。


 普通の八歳の精神していたら、慌ててパニックになるか、その事の重要性を理解しないままにサバイバルを続けていくに違いない。


 勿論、私のように実力を隠そうとも思わないだろう。


 私? 『リーダー(団長)命令!』というどこぞの救難信号の人ようなセリフで強制されて、反論すらも許されない状態で何をしろと?


 はい、七〜八歳も年上としての私の答えは、冷静に真摯にその命令を受け止めることだけでした。


 反論してもいいこと何もないもんね。


 ないもんね……。




 そして三人は当たり前のように先生を撤退に追い込ませて、襲撃を強制終了させていた。




「あの先生って新人か? やけに簡単に撤退したんだが」


 ゆっくり歩いて帰ってきたクランさんが開口一番にそんなセリフを吐いた。


 この状況……ゲームでは戦闘終了ファンファーレが、BGMとして流れているに違いない。


「あのねぇ、あの先生がアンタと肉弾戦が出来る人に見える? いいタイミングで撤退していったと思うよ」


「前哨戦、肩慣らし、といったところかもしれないね。ついでに言っておくと、あの先生は二巡り目だ」


「とりあえず、一休憩です〜」


目標(ターゲット)持ってないってこんなに楽なんだね〜。あ、見張りはクランだよね。よろしくー」


 なんですかその発言は。


 まったく、こっちがどんな思いしているか……ああ、わかっちゃうか、チームリーダーだし。


 やりたい事を思いついても簡単に行動することは許されない立場、か。


「はいはい、わかってますよ。後、あんまりエリック君に負担をかけてやるな」


「大丈夫だって、私達が守ればいいんだから」


 クランさんGJ(グッジョブ)! もっと言ってやってください。……いや、結構本気で。


 こっちは集団魔法戦闘初めてなのになぁ。


 私が足を引っ張っても責任もてませんからね!


 ……もう本当にじっとしていようかな。











 というか私がやらなきゃいけない事ってあるのかな?


 いや、やれる事って残ってるのかな……。

クラリィさんは冷静クールキャラなのは間違っていません。


ただ、私がキャラクターの書き方を間違っているだけなのです。(ドヤァ)


何故かどうしても作者のいじりキャラになりつつあるクラリィさんです。


そういう方面を期待していた方はすいません。こうなっちゃいました。


エリックもとい望は自分では二十代などと抜かしていますが、まだまだ精神は未発達、せいぜい高校生です。


まぁそれがこの小説のコンセプトになっておりますので。(出来ているかがかなり不安ですが)


それではまた次話で。


え? なに、サバイバルしていないって? 防衛訓練戦闘が短いって?


だってこの小説は行き当たりばったりですからね、しょうがないね。


……だってキャロラインさんのリーダーとしての心情書きたかったんですもん。(少ないですが)


すみません。ということで、次話でよろしくです。

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