プロローグ -異世界への転生-
始めまして、小説始めました。
このような執筆作業は初めてなので誤字や日本語としておかしい部分が多々あるやもしれませんが生暖かい目で流すように読んでいただければ幸いです。
高校二年生として学校に通う神坂望は、いつものように歩道を歩く。
赤い信号が目に入り、交差点で歩を止め、青くなってから歩き出す。
似たような風景が流れ、時とともに少しづつ変わっていく通学路。
でもやっぱりいつものような学園生活、そういう日常。
朝の日差しを浴びながら、歩き慣れた道を進み、学校に付く――――はずだった。
信号のない少し小さな交差点。
『それ』はまるで十字路を渡る望が見えていないかのようなスピードで、交差点に突っ込んできていた。
横に避けては間に合わない、と『判断』した望。
四六時中やっていた妄想通りに体を動かす。
ボンネットに手を付き、体を無理矢理に浮かせ、背中に背負っていたかばんをフロントガラスに打ち付けるようにダメージを殺す。
その顔には、一瞬だが安堵の表情が伺えた。
嫌な音が大きく響き、ボンネットの上に体を預け--『それ』がスピードを落とした。
初めてブレーキを踏んだかのようにスピードが落ちていく。
慣性の法則によりあっけなく打ち出され、小道から大通りに出てしまう。
そして次の瞬間、トラクションの音が鳴り響き、一拍遅れて鈍い音が響いた。
これが、神坂望が異世界に転生することとなった、世界で最後の出来事である。
この世界の神様というものは、人間に手を出すことはあんまりなかった。
と、言うよりもそこまで人間に興味がなかった。
だがしかし、世界に常識があって非常識があるのなら、神世界でも非常識と呼ばれる神はいるものであり……。
そして、その神の世界での非常識と差される神は望の妄想を知り、面白がり、試したのだ。
人間とはどこまで「準備してある物事」に対処できるのかと。
つまり、望がいつも通学路でやっている「交通事故の対処法」という現実味のある妄想を現実に引き起こしたのだ。
運転手から望の姿が本当に見えていなかったのは神のいたずらであり、それが結果一人の人間が逝った。
神は非常識と罵られながらも責任を感じる心はあった。
神のいたずらは一人の人間を消し、その周りの人間のも含めて全員の未来を狂わせたのだ。
家族友人はもちろんのこと、クラスメイトや担任の先生等は十分に周りの人間に該当するだろう。
望は転生者に、そして神は祈った。
そしてその神はこの世界に手出しすることを自ら禁じ、それ以降のぞこうともしなかった。
その神が上位神によって「天罰」を受けたのはどうでもよく、知らなくてもいい現実。
重要なのはこれにより望という転生者が生まれ、異世界で生きていくことになったということ。
そして、望は異世界で二度目の人生を生きるということである。
神はその異世界で決して手を出さずも、転生者の生活を見守っていた。
本人にとっては知らない、知らなくていい現実である。
転生物を多く読み流されるように書き始めてしまいました。
投稿は不定期です。