思考回路なんてみんな違う訳で、どこで沸騰するかも分からない訳で
沸騰=怒り
サブタイトルって何だろう……。
怒り
プレッシャーが掛かって体が動かない、なんて時よりも精神状況が悪い状態。
と私は解釈している。
宗教などでは最もネガティブな感情と捉えられているが、私の意見としては無気力が一番ネガティブな感情ではないかと考えている。
『危険』や『欲求』という意識などから反応する感情とも捉えられている。
この場合、物理的な危険だけではなく悪口などの名誉毀損などの事柄も含まれる。
そして人によってその度合いは変わってくる。
自分の感情であるにもかかわらず、その怒りという感情に捕らわれてしまうのである。
そう、怒りはどのように振って湧いてくるのか分からないものなのである。
私が、サバイバルのために肉体強化を始めた次の日。
今の状況はこの学園に来た次の日と同じような状態だったりする。
つまり、全身金縛りのような筋肉痛が私を襲っているのだ。
記憶のかぎり、年齢に合った走り込みや筋肉運動でそこまで厳しくなかったはず……。
だけど次の日には筋肉痛が出ているということはかなり肉体に短期間で大きい負荷がかかっていたということ。
これが引き籠りの代償か……。
というか魔法が使えるからと言って肉体方面を疎かにして言い訳がない。
騎士になりたいわけじゃないけど、体力はあるに越したことはない。
まぁそんな理由もあったりして、今回は治癒魔法を使う訳にはいかない。
筋肉を発達させるためには筋肉自らの機能で回復していかないと発達しにくい……はず。
完全に自分の経験則だけどサバイバルまであんまり時間がないし、やるべきことは全部やる。
と、いうことで――
「万物にその身を与える重力の意思よ その御身の息吹 我が身に纏わせ我が意に従え」
サバイバルの時もこれをやればいいとは思うけど、いつ何が起こるか分からない状況では魔力は温存しておきたい。
それなら伸び代がいくらでもある体力の方を伸ばしてそっちを消費したほうがいい。
というかそれがベスト。
……完全にHP、MP、SPとかに分けて考えてるよ。
この思考回路どうにかならないかなぁ。
絶対リアルとゲームでは致命的な齟齬が出るはずなんだから、矯正していく必要がある。
とは言っても少しづつ意識して矯正していくしか方法が無いけど……。
というか筋肉痛が多少治るまで、魔力効率の悪い重力魔法をかけ続けて私の魔力が持つのだろうか。
……やるしか無いんだけどね。
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まぁ流石に重力魔法を掛けたからといって、いつものように体を動かせるわけじゃない。
歩くたびにどこかしら痛いから当然歩き方もおかしくなる。
いつも感じていた重さが無くなり、床を踏みしめる度にフワフワと浮きそうになる。
さらに私は一応注目の的みたいな存在。
入学一週間で高等部入学した天才児という噂はもう学生の間に広まっている。
しかも『ユアン先生の推薦』という情報だけが知られている状態で、高等部入学できた本当の理由が知られてないものだから不思議的存在でもある。
一部の人達には目の敵にされていたりする。
そのためにまぁ視線が集まるわ、微妙に避けられるわ、恥ずかしいわで内心バクバクものである。
いろんな根も葉もない噂話も飛び交っていたうんざりする。
いろんなことを隠してたり、体力がない私が悪いんだけどもこれじゃ先に精神が参りそうだ。
女の子 愚痴を言うのは 内心。
愚痴を口に出さないのがエチケット。
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結構早めに教室に行ったつもりだったけど、中にはもうキャロラインさん、クラリィさん、アリシアさんがいた。
「やほー、エリック君。体の方は大丈夫?」
「昨晩はよく寝られたかな?」
「昨日はおつかれでしたね」
こら、そこのお嬢様方……聞く人が聞けば――
「おい、聞いたか?」
「ああ、あの野郎うまくやりやがって……」
「ついに手を出しちゃった?」
「子供との禁断の関係!?」
「「キャー!」」
――誤解しそうですよ?
とまぁ、男女見境なしですかそうですか。
あと、私をショタとはちょっと呼んで欲しくない。
男に生まれたのだから割り切る必要はあるのだけども。
というか『ショタ』という単語があることに少しびっくりである。
「ええ、サバイバルのための肉体強化を手伝っていただいてありがとうございます」
本気でキャロラインさんとの関係を誤解しているような人はいなさそうだけど、一応火消しのような事をしておかないと落ち着かない。
伝言ゲームみたく変に弄られた噂が流れても困るしね。
「で、どう?どこか痛かったりする?」
「キャロ……見て分からないか?歩き方が不自然だし遅い。どこかしら痛めているに違いないよ」
「ん~クランさんには後でおしおきですね~」
「いえ、お仕置きなんていいですから。やめてあげてください」
アリシアさんの体から薄いけども、確かに見える黒いオーラを纏い、怒っている。
比喩じゃなくて見える。
……ってなんか引っ張られているような感じする!
「ちょっとアリシア!気持ちはわかるけど抑えて抑えて!」
「私もここでは抑えて欲しい。こんな所で暴走されては困る。やるなら別室でクランの前でやってくれ」
クラリィさん冷静ですねぇ。
ん?私ですか?
人間、慌てている人を見ていたら落ち着くものなんですよ。
横に本当に落ち着いている人がいるならとても気が楽なんですよ。
さらに、考えてみれば怒りの矛先がこっちじゃないからうろたえる必要は全くない訳で。
あと、一番の要因が『知らない』ということだと思う。
アリシアさんが起こって何が起こるのか、知らないから平常心でいられる。
今になって少しは推測できたりもするけれども。
けど何故こんな些細なことでアリシアさんはこんなにも怒っているんだろうか……。
「うい~っす」
アリシアさんの怒りの燃料が来ちゃった!
「クラリィ、別室ならいいのよね?」
「ああ、存分にやってくれていい」
「「え?」」
「ふふ、じゃあ行きましょうか?」
「え、何……え?ちょっとまっ……」
チーム唯一の男性の悲鳴が反響となって廊下に響いていった……。
一応一週間に一回は投稿できましたね。
文字数が少ないので本当ならもう少し更新速度が早いほうが望ましいのでしょうが、私にはこれで精一杯でございます。
今更ながら自分の描いた小説を何度も読みなおしておりますが、そのヘッタクソなこと。
そう思いながら少しは成長できているのかな?とか考えながら毎日を過ごしております。
自己満足の小説を書く事を『自分が成長している』と自惚れてなきゃできない作者でございます。
書き方なども微妙に変わったり、別の言い方をすれば他作品に影響されたりしますが、読んでいただき、感想等書いてくだされば幸いでございます。
これからも少しずつ精進できるように頑張ります。
成長……しているよね?
2012/01/21
22:16
妄想部分が抜けておりました。
コピペし忘れるとは情けない。