読んでくれたら嬉しい、主人公の注意事項
「本」に吸い込まれたい、と思ったことはありませんか?
いえ、「物語」の方が正しいでしょうか。
物語の中の世界。
その世界の住人になる妄想を、少しでもしたことがない人は、ここにはほぼいないのではないでしょうか。
そんな妄想を、いろいろな作品を通じて、毎日巧みに、それこそ司法試験の平均勉強時間を越してしまいそうな程(誇張)している、そんな人間が主人公の物語です。
あなたは、ちょっとだけ融通が効きにくい剣と魔法のファンタジー、そんな異世界に行って、何がしたいですか?
異形のモンスターが世界を徘徊し、利益追求の国家戦争なんて当たり前で、軍隊というには緩慢で、命が脅かされる可能性が現代よりずっと高く、インフラなんて殆ど整備されておらず、何をするにも時間がかかり、情報社会なんて考えもなく、貴族による横暴が日常で、初恋で愛情結婚なんて夢の夢、貧富の差は取り繕うとしている現代より圧倒的で、身分により絶対的な線引がされている、そんな世界で何をしたいですか?
……考えれば考えるほど、嫌な部分が浮き彫りになるものです。
何を持って普通と定義するのやら、それでも普通だったら、少し考え直す人がいるかもしれません。
ある出来事から日常が大切と強く痛感し、それに依存している人なら、引き返すかもしれません。
でも……こういう世界に憧れを持ってしまうのも、無理はありません。
その憧れを強く抱き、そのために四六時中の行動とほんの少しの努力をしてきているのが、この物語の主人公。
私の理想。
これは、作者のそんな考えを具現化した小説となっています。現在進行形です。
次の話から本編が始まりますが、この文章とかなり雰囲気が違います。
というのも、こいつは十二年の十二月二十九日に書いたものでして、思いつきの割り込み投稿したものであります。
この文章よりさらに未熟な文章となっておりますので、半熟生卵のようなお気持ちで流すように読んでもらえれば幸いです。
それでは、どうぞ。