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魔法の基礎――初めての実技
午後になると、今度は魔法の授業が始まった。
「グランツ家には、代々強い魔法の素質が受け継がれています。リオ様も、その力を磨くことが大切です」
バルトはそう言い、魔力の感じ方から教え始める。
リオは目を閉じ、呼吸を整える。体の奥に温かな力が流れる感覚――それが魔力だと教わる。
「魔法は知識と集中力が必要です。まずは小さな火を灯してみましょう」
バルトの指導のもと、リオは何度も挑戦するが、最初はうまくいかない。
「焦らず、心を静かに」
バルトの助言に従い、リオは再び集中。やがて、指先に小さな火花が灯る。
「できた……！」
初めての成功に、リオは思わず声を上げた。
