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プロレスラー養成学校の日常~メヒコと僕とルチャリブレ  作者: 佐野和哉


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17/20

2005年5月11日の日記。

当時のサブタイトルは

「まさかの失神」


以下本文。


ゆうべは22時には寝ていたから、結構寝られたはずだ。

目が覚めてもまだ暗い。朝5時半ごろには起きてしまった。寝る前に先輩がかけっぱなしにしていた聖飢魔Ⅱで起きるという爽やかな早朝だ。

トイレに行ってボケーっとしてたら夜が明けた。


朝ご飯のちゃんこ鍋が美味しかった。食べ終わってからTシャツが支給される。

練習用と、イベントや何かの時に着るタイプとある。

漢字表記がイベント用で英語で書いてあるのが普段の練習用とのこと。


そしてこのTシャツを着ての初練習でオレは失神したのだ。

リングに集合して入念なストレッチ。その後なんと校長自らお話をし、指示をしてくださった。

ドキドキしてたのも束の間、さあリング下に降りて、気合を入れてスクワット・腕立て伏せをこなし、リング上に戻って腹筋運動をするまでだった。

まず腕立て伏せを終えると、腕がプルプルしてしまって言うことを聞かなかった。あれ? と思っているうちに遠くの方の景色からだんだん赤っぽく、黒っぽくなって消えていった。校長の顔、先輩、隣の同期と順番にブラックアウトしていく。わわわわ、と思いつつ

「すいません……」

と蚊の鳴くような声を出すのが精いっぱいで、そのままリングの隅っこに寝転がって

「目が見えません、見えしぇえん!」

と呻いていたらしい(あとで手当てをして下さった先輩に聞いた)

校長に「深呼吸しろ」と言われ、必死で息を吸ったり吐いたりした。

酸欠だったらしい。

「手を握れ!」と差し出された校長の手が分厚かった。


気が付くとリング下のウエイト器具の置いてある片隅で倒れていた。

同期のムラカミさんがお水をくれて、起きるまで見ていてくれたようだった。

みんなにも声をかけてもらって、心配してくれた分ファイトが湧いてきた。

結局晩御飯も食べられず、お風呂に入って目を覚まそうと思ったけど部屋に戻ってそのまま爆睡してしまった。その後洗濯をし、色んな連絡を受けるとき以外は先輩曰く「死んだように眠っていた」らしい。全く記憶にないが、しっかり受け答えをしていたという。


明日からの練習も怖くない。毎日練習すれば、それだけみんなにも早く追いつけるし、オレはスクワットが嫌いじゃないからだ。

自主興行が迫っている。イベント目白押しで忙しいけど、一先ず練習を始めたことでオレの生活にやっと一本の芯が出来たのだ。


明日はちゃんこ番。何味のちゃんこにするかは、明日決めるのだ。


欄外記述。

本日のトレーニング

スクワット10回10セット

プッシュアップ20回5セット(出来たのは半分)

腹筋0回(失神のため)


↑このようにトレーニングの内容も日記につけていた。

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