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カレアの双眸  作者: 琥珀
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戦闘訓練

 モニカの訓練や教えは実用的なものだった。


 ナイフ使いの戦い方として基本的に力より技で戦うことを心掛けなければいけないと言う。

 力押しで戦うならソードを持て、と言われてそれはその通りだと思った。


 ナイフは力の乏しいものが足を使って手数で相手を翻弄するための武器だ。

 敵の攻撃は受けずに避け、隙をついて攻撃して敵を行動不能にする。

 そのためには身の動かし方が重要になってくる。


「おら、足もとがおろそかになってるぜ!」


「くっ!」


 モニカの足払いが綺麗に決まり、見事に倒されてしまった。


「アラン、ナイフ使いはナイフだけで相手を倒せるとは思わないこった。無力化するためには体術も織りまぜて総合的に優位に立つ、それを忘れんな」


 土ぼこりを払い、ナイフを構え直す。


 モニカの動きはかなり洗練されたものだった。

 本職のナイフ使いには及ばないのだろうが、魔力切れの際に自分を守るための命綱になるわけで、こうして訓練することがダンジョンで生き残るために必要なことなのだと理解した。


 もっとも僕は死なない体である。

 だが、こうして他人の目を気にして戦闘するときは致命傷を負って不死の能力を見られてしまうのはまずい。

 その時はカレアの大鎌が赤い血に染まることだろう。

 僕と関わる人を守る意味でも、こういった訓練は避けては通れないものだったと思うことにした。


 ナイフを軽く挑発的に揺らすモニカに、僕は全力で斬りかかっていった。

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