ダークリンク
屋上での会話を終え、歩と由美はそれぞれの思考と感情に耽りながら別れる。学園の廊下を歩きながら、歩は満足感と罪悪感が入り混じった奇妙な感覚を覚える。澪を支配したいという執念が、彼を蝕んでいく。
歩は自室で机に向かい、視線を遠くへやる。目的を達成しなければならないという思いと、自責の念の影との間で葛藤する彼の唇からため息が漏れる。
一方、由美も自室でそわそわしている。歩にした告白が脳裏をよぎるが、歩をそばに置きたいという執着心に駆られていることにも気づく。罪悪感にさいなまれながらも、歩に惹かれていく自分に疑問を抱く。
日々は過ぎ、3人の主人公の間に緊張が高まっていく。澪は、そんな周囲の動きに気づかないまま、わずかな不安と緊張を感じ取るが、その原因がわからない。
ある晴れた日の午後、歩は澪を学園の庭の静かな一角に誘う。彼の魅力的な笑顔と優しい声に安心した澪は、不思議そうに彼に近づく。
「アユム、何を話したかったんだい?」ミオは彼の目をじっと見つめ、真摯な答えを待っている。
歩は自分の内なる悪魔と戦いながら、深呼吸をした。彼の一部は、自分が操ったことを明らかにし、贖罪を求めなければならないと分かっているが、もう一つの利己的で暗い部分は、澪を支配し続けたいと望んでいる。
「澪、告白したいことがあるんだ」歩は緊張した声で話し始めた。「君の気を引くために、やってはいけないことをしてしまったんだ」。
ミオの表情は困惑と心配に変わった。彼女は歩に心を開き、真実をすべて話すよう促しながら、詳細を尋ねる。
歩はしばらく逡巡し、その決断に頭を悩ませた。そしてついに、たとえそれが苦しく不安定なものであったとしても、自分が隠してきたことを明かすことにした。
「私はあなたに近づくために、 状況を操作し、疑念を蒔き、他人を利用した。でも、そうしたのは......君が欲しいからだよ、ミオ。道徳的な境界線を越えてでも、君の側にいたいんだ」。
澪は歩の告白に唖然とし、複雑な思いが交錯する。アユムに惹かれる一方で、アユムの裏切りや目的達成のための策略の重さも感じている。




