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クレーム殺到!ウーバーネーコ(cat)

作者: ヒロモト

「あわわあわわ」


チャイムが鳴り玄関を開けるとお魚の刺繍の入った帽子を被ったネコチャンが震えていた。やっと頼んでいたウーバーネーコが来たか。


「……ワシの頼んだ刺身は?」


「……美味しかったですにゃー」


「なにぃ!?」


「ひゃー!にゃー!」


ワシの頼んだ刺身を!?食べたとぬかすか!


「……ふん。まぁよい。では筆は持ってきたか?」


「……楽しかったですにゃー」


「なにぃ!?」


「ひゃー!にゃー!」


ワシの筆を!猫じゃらし代わりに遊んだと申すのかぁ!?この大文豪。大河原海乃進の筆を!?大事な商売道具を!おのれぃ!


「いくらじゃ!?」


「にゃー。にゃんにゃんごひゃくえーん」


「グギギガガ!」


4500円!?舐めおってぇ!


「ほれっ!釣りはいらぬっ!もうよいっ!去れっ!!」


「ひゃー!にゃー!」


タタタタと走り去った。


「猫めっ!」


けしからん!けしからんぞぉ!私は黒電話を使ってウーバーネーコに電話を入れた。

クレームじゃ!


『hello,human』


「ワシじゃ!大河原じゃ!」


『oh!What's happened? (What has happened?)』


「貴様らは商売をする気があるのかぁ!!!」


ワシは料金が安すぎる事を指摘した。ネコチャンに美味しい思いをさせて喜んでもらってたったの4500円!?こんなバカな事があるか!


「198000円振り込んでやる!拒否権はないっ!」


『oh。Thank you for the kind thoughts.MR.OHKAWARA、catLovesyou』


「you'rewelcomeI'dliketomorrow!!」


ワシは明日もお願いと言って電話を切った。全く!明日はどんな美味しい物をご馳走してやろうか!ネコチャンめっ!


※ウーバーネーコは富裕層向けサービスです。

庶民の皆様は自分のできる範囲でネコチャンに優しくしなさい。ネコチャンを楽しませなさい。ネコチャンを愛しなさい。


猫と……



猫と和解せよ!




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