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第三話 「ギルドエントランスにて」

何故ボックスガチャの期間中に投稿を始めてしまったのかと若干後悔する今日この頃。

まぁ、周回と執筆を交互にやると気分転換になって良い感じではあるんですけどね。

 ギルドの中に入ると、そこには大理石の床で覆われた大きなエントランスが広がっていた。

 正面の奥には大勢の受付嬢が座るカウンターがあり、それぞれの要件に合わせて人々が列を作っている。

 受付嬢の座るカウンターはいくつかのコーナーに区分けされており、それぞれのカウンターの上部に『クエスト申請窓口』、『クエスト報告窓口』、『総合相談窓口』などの文字が見える。

 その様子を見てファランクスは「昔学校の校外学習で見学した市役所がこんな感じだった」と思い出していた。


 入り口から見て左手にはいくつかの掲示板らしきものがあり、どうやらそこで現在依頼されているクエストを確認出来る様である。

 ファンタジー世界という事で巨大なコルクボードに依頼内容の書かれた紙がピン止めされている姿を想像していたファランクスだったが、実際に見て見るとクエスト掲示板は巨大な一枚の水晶板で出来ており、それをタッチやスワイプする事で人々はクエストを確認しているようだった。

 その光景を見てファランクスは若干の期待外れ感を感じると共に「発展した科学は魔法と区別がつかないってつまりこういう……」と、普段通学に利用している駅にも存在する巨大な電子掲示板を思い浮かべながら呟いた。


 反対方向の右手にあるのは沢山のテーブルが並び、多くの人々が軽食と談笑を愉しむフードコートだった。

 こちらもまた想像していたよりもずっと現代チックな場所だったが、よくよく見ると壁際に並ぶいくつもの店たちが掲示している看板やのぼりには『大王都名物 サラマンダー串』、『本日限定 ロックバードプリン』、『バロメッツ丼 増量中』等々。

 非常に興味をそそられる売り文句が多数見受けられ、じぃっと見ていたファランクスはフードコート方面から漂って来る匂いと合わせてゴクリと唾を飲み込み、次の瞬間にはぐぅ! と大きく腹を鳴らしてしまった。



「あっ……えーっと、はは」



 思わず鳴った腹を押さえ、誤魔化すように笑うファランクス。

 そんな彼の姿を見てリューセンは「はっはっは」と快活に笑った。



「このゲーム、空腹パラメーターもあるからね。登録が終わったら向こうで何か食べようか? 私が奢るよ」

「え、いやっ。流石にそこまでお世話には……」

「なぁに、一周年イベントでギルド内ショップは全て半額セール中だからね。それに、ギルドで売ってる食べ物は特にバフも掛かって無い、安くて美味いが売りの物だ。二人分買おうが二十人分買おうがベテランプレイヤーの懐は痛まないよ」



 そもそもゲーム内のお金を散財したところで痛くも痒くも無いからね。

 そう締めくくったリューセンの言葉にそれもそうかとファランクスは納得する。

 当たり前の話だが、ゲーム内の金銭をいくら消費したところで現実には何の影響も無いのだ。

 折角の厚意を無下にするのも失礼かと考え、いずれ何らかの形で恩を返せばいいとファランクスは結論付けた。



「……じゃあ、ありがたくゴチになります!」

「遠慮せずお腹いっぱい食べなさい。空腹時のデバフって結構キツイからね」

「え、そうなんですか? 具体的にどれくらい」

「50%を切ると全ステータス一割減、10%を切ると全ステータス半減、0%になったら餓死します」

「え、こっわ」

「初心者の良くやる失敗の一つが、『食料も持たずに街から遠出、空腹でステータス減少が始まってから慌てて街に戻ろうとする途中にモンスターに群がられて死亡』だからね。この世界のモンスター、現実の肉食動物と同じで弱っている獲物を優先的に襲うから注意しなきゃだよ?」

「ヒェッ、そうなんですか……あの、もっと色々注意しなきゃいけない事とか教えて貰えますか?」

「勿論だとも。それと、空腹とは別に水分不足なんてのもあるから注意が必要だよ。携帯食や水筒なんか必需品はギルド二階のショップコーナーで買えるから後でそっちも回ろうか」

「はい!」







 その後も冒険者としての基礎知識をファランクスに披露するリューセン。

 知らないと色々と酷い目に合っていただろうゲーム知識を教わり、リューセンに出会えて良かったと心から思うファランクス。

 二人はリューセンの過去の失敗談も交えた談笑をしながら『冒険者登録受付窓口』と書かれたカウンターの列に並び、自分たちの順番が来るまで時間を潰した。

ギルド内の設備は某DIE賢者の監修でかなり充実してます。

魔法で作られたタッチパネル式のクエスト掲示板の他にも魔法式のエレベーターやエスカレーターギルド内にはありますし、ギルド職員たちは配給された魔法式のタブレットPCみたいなマジックアイテムでお仕事をしてます。



……オーバーテクノロジーの産物を安易に惜しげも無くばら撒くから悪い事を考える連中が寄って来る。

そう言う所だぞDIE賢者。

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