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一般高校生の異世界転移物語  作者: 妄想中毒〜実物とは異なります〜
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旅の始まり

まだ自分でも全体像が掴めていません。

思考が纏まっていないですがどうぞ見てみてください。

気がつくと、青々しい木々に囲まれた森の様なところに倒れていた。木々の間から差し込んだ日光が優しく辺りを照らしている。木の上には見たこともない様な生き物が見たこともない木の実を頬張る様に食べていた。


「あれ、どこだここ?なんで俺こんな所に寝てるんだ?」


起きてまもない頭をフルに使って記憶を探った。

確か、部屋でなろうの小説を見ていて急激な眠気に襲われ、そのまま寝落ちしてしまったようだった。


「となると、ここは夢の中か、な?」


試しに自分の頬を指でつねってみる。だが、まるで現実のように痛みが走った。


「いてっ!あれ?確か夢の中だと痛くないはずだよな?」


少しだが、自分の中に焦りが出始めた。現実として考えてみよう。あの夜僕はなろうを見ながら寝落ちしてしまったが、その後誰かに拉致られてこんなところに置いてきたとか?いや、だったら家族の悲鳴や物音ですぐ起きた筈だ。それとも自分の記憶が無いだけでみんなでこんなところまで遊びにきたとか?うん、さすがに無理があるよな。ここまで考えこんで僕の中で一つの希望と光に満ちた考えてが浮かんだ。


「まさかの!異世界転移!?まじで!?」


辺りを見渡せば元の世界に似てるようで似てない植物や全く見たことない生き物がいた。目の前の木の幹は元の世界の桜の木のようなものだが葉っぱは表が緑なのに対し裏が蛍光色の黄色に見える。そしてその葉っぱの根本にリンゴのような形をした水色の木の実がなっている。さらにその木の実を頬張る生き物は猿のような体にリスの頭を持ち爪はナマケモノのように鋭く背中には鷲の様な羽が生えていた。


「あ、これ完璧に転移したは異世界に!よくなろうで見るやつやん!マジでこんなことあるんだな!」


僕は完璧に異世界転移だと思い込み思考は完璧に自分は異世界転移した勇者か何かだと思っていた。


「はい、ということはもうアレ言うしかないでしょ?異世界転移系のアレと言ったら!?」


僕は自分の置かれている状況を良く理解しないまま、分かりきったようにあのセリフを吐いた。


「ステータス!!!!!!!!!」


だが、何も起こらない。


「あれ?ちがったか?なら!プロパティ!!!!」


だが、また何も起こらない。


「え?なら、オプション!!!!」


何度やってもステータスらしきものは表示されなかった。


「うそだろ!!異世界転移といったら自分のステータス確認して最強チート能力とか攻撃力が普通より馬鹿高いとかって見れるんじゃねぇのかよ!?」


僕は一人森の中で誰かにずっと叫び続けていた。


「あぁ、うそだろ、こんなんじゃヤバイ森にレベル1の村人が素っ裸で放置されるようなもんだろ!」


僕はやっと自分の置かれている状況が分かってきた。それと同時に焦りもダラダラ湧いてきた。辺りはまだ明るいがさっきより日光の向きが傾いている。おそらくこの世界も地球同様に太陽らしきものが登っては沈むことを繰り返しているのだろう。だとすればそのうち日が暮れ辺りは闇と寒さが支配する空間になる。そうなってしまえば暗闇で移動出来ず、寒さに身震いしながら夜明けを待つ羽目になる。そんなのはいやだ!と思い取り敢えず木の上から周辺を見てみることにした。木の上に登り、辺りを見回すとそこは平らな森林地帯が地平線まで続いていた。唯一の救いは地平線の向こうに薄らと山岳地帯が見えることだけだった。僕は絶望した。なぜなら、平地なら川を見つけにくいどころか川すらない可能性があるからだ。山岳地帯ならば谷の方に行けば川がある筈だが、ここは平地だ。何もない。それどころか人里すら見当たらなかったのだ。このままではまずいと思い、おそらく川がある筈の山岳地帯地帯を目指すことをした。川があれば水や食料に困ることもないし下っていけば人里だって見つかるかもしれないと思ったからだ。そうして、パジャマに木の枝を持った冴えない青年は山岳地帯の方に歩いていくのだった。





歩き始めて一、二時間経った。日はまだ明るいが確実に日暮れは近づいていた。ここまでさまざまな生き物を見た。まず地面に似せた甲羅をもつ全長五メートルほどの大亀だ、二匹も出くわした。一匹は地面に似せた甲羅の大亀と甲羅に木を生やした大亀だ。どちらも僕が気付かずに甲羅の上を歩いていると急に動き出し下から出てきた顔で僕を食べようとした。亀の首があんなに伸びるなんで思いもしなかった。しかもでかいし。さらに、見た目はウサギなのだが尻尾が蛇になっていてすごい速さで追いかけられた。またさらに空から鷲の体をしたライオンの頭をもつ巨鳥が襲ってきたりした。この世界の生き物は元の世界の動物たちを融合したような生き物のようだった。とても自分一人で狩れるような生き物は一匹もいなかった。そして、走ったり逃げたり登ったりするうちにだんだんと疲労が溜まっていき、腹が減ってきた。試しに、その辺の木の実をもぎ取って食べてみた。水色の木の実は中はマンゴーのようにオレンジ色の果肉で味はキュウイのようにすっぱかった。食べ終わった瞬間自分の体が少し軽くなり、動きやすくなった。


「え、この世界の木の実って食べると体力回復だけじゃなく付与効果みたいなのあんのか!」


僕は心底驚き新たな発見にワクワクした。どうやらこの水色の木の実は移動速度がすこし上がり疲れにくくなるようだった。だが、それもほんの数分でなくなった。大体二〜三分くらいがその効果の限界だったようだ。僕は新たな木の実を求めると同時に確実に山岳地帯の方に近づいていった。
















毎日一話ずつ投稿する予定です。

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