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超スキルと魔王と伝説と  作者: ネクサス
第1章 〜搾取の死神〜
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平和の乱れ

この作品初投稿の初心者です。

精一杯書いてはいますが、誤字・脱字あるかもしれません。

その時は優しく教えていただけると、こっそり修正しておきます(笑)

また、構成もそんな先まで考えていませんので、矛盾が生じた場合にはご容赦くださいm(__)m


それでは、

 持って生まれた才能【ユニークスキル】

 この世界では全員がそれを持って生まれてくる。

 持っているユニークスキルは人によって違うが極めれば誰でも可能性のある世界。

 今ここに、後に伝説となって名前を残す1人の少年がいる。

 ......まだ、伝説には程遠いが......




「おーい、無能のリゲル!今日も一人で修行か?どんなに修行したってユニークスキルが無ければだれにも敵わないんだから修行なんかやめちまえよ」


 そう一人の少年がリゲルと呼ばれた黒髪の少年を馬鹿にする。


「うるせぇ、今に見てろよ。俺が村一番のスレイヤーになってやるからな!」リゲルは自分の唇を噛みながら言う。


【無能】それはユニークスキルを持っていないリゲルへの侮辱の言葉だ。


「まぁ、頑張ってくれよ。ハッハッハッ」そう言い残し少年は村の方に去って行った。


 ここ【パマヤ村】は【アスパル王国】の北部に位置している小さな村である。村の中心には生活に欠かせない井戸があり、その井戸を中心に民家や商店が立ち並ぶ。

 その村から少し外れた丘の上でリグルは木刀の素振りをしていた。丘からは村が見渡すことができ、反対側には【パマヤ森林】が広がる。

 その森林は魔物が住む森で、村の大人たちから入ることを禁じられている。

 そんな森で8年前に発見されたのがリゲルであった。森の中に倒れていたリゲルをパマヤ村の村長が助けてくれて、身寄りの不明なリゲルは村長に引き取られたのだった。


「リゲル~、またこんなところで剣を振り回したりなんかして。朝ごはんの時間だよ~」


 そう言って近寄ってきたのは、村長の娘のミラという少し青がかった髪をポニーテールにしている女の子でリゲルと歳が近い。というのも、リゲルには森の中で村長に助けてもらった以前の記憶がないため正確な年齢が分からないのである。


「別に振り回してるんじゃねぇよ。素振りだ素振り」


「まあそんなのはどっちでもいいのよ。お母さんがせっかく作った朝ごはんが冷めないうちに早く帰るわよ」そう言ってミラは村に歩いていく。リゲルは慌てて木刀を腰の鞘に納めてミラに付いていく。


「村長は今日もいないのか?」


「お父さんは今日も部屋から出てこないわ。重要な資料がどうたらこうたらって言ってたけど...」


「そっかー。今日こそ俺と手合わせしてもらおうと思ったのになぁ」リゲルはそう言って少しふてくされる。


「私にも勝てないのに、お父さんに勝てるわけないでしょう」


「おっ、やるか」そう言ってリゲルは腰の木刀を抜いて構える。


「スティックボール!」ミラがリゲルを押しながらそう魔法を詠唱する。リゲルは後ろのにあった木に背中をぶつける。そして、体勢を立て直そうとして気付く。


「背中が木から離れない...」そう、背中と木がくっついてしまったのだ。どんなに力を入れても木にくっついて背中が離れない。


「呆れた。これ私が3歳の頃に考えたイタズラ用の魔法よ」そうミラは微笑みながら、リゲルに手を差し伸べる。リゲルがその手を取るとミラが引っ張る。すると何事もなかったかのようにリゲルの背中が木から離れたのだ。


「ほら、分かったら早く帰るわよ。あまり遅いとお母さんに怒られちゃうわ」そう言ってミラはまた村に向かって歩き出す。


「実は村長よりお前に方が強いんじゃねーの」


「何言ってるのよ。お父さんは私より何千倍も強いのよ。だいたい、このアスパル王国でお父さんより強い人は10人もいないわ」リゲルの負け惜しみをミラが速攻で撃つ落とす。


 しかし、今ミラが言ったことはなにも大げさな事ではない。実際、ミラの父でありパマヤ村の村長であるアラノスは【王国七仙】の一人ユニークスキル【魔聖】の持ち主である。

【王国七仙】とはその名前の通りアスパル王国にいる7人の人物の事を指し、王国屈指の実力者である。他にも【剣聖】・【弓聖】・【盾聖】・【獣聖】・【知聖】・【癒聖】が存在する。

 そして、アラノスの娘であるミラもまだまだ修行不足でアラノスには到底及ばないが【魔聖】のユニークスキルの持ち主である。ユニークスキルは遺伝のように祖先から子孫へと受け継がれることも珍しくない。

 そして父や今は亡き祖父と同じように【魔聖】のユニークスキルを持って生まれたミラも未来の王国七仙候補なのである。


 ミラの家に戻って中に入る。家と言ってもさすがは王国七仙の家と言うだけあって広い庭があるいわゆるお屋敷だ。

 建物自体もそうとう大きい。

 リゲルでも家の中すべての部屋に入ったことがない。というのも、屋敷の五階と地下はアラノスのみしか入るのを許されていないため、ミラも入ったことないのだが...


 屋敷に戻ると朝ごはんがもう用意されていた。


「おかえりなさい、リゲルとミラ。早くご飯食べちゃってね~」そう陽気な声をかけたのはミラのお母さんであるサーラである。少しミラと似ているところがあるが、ミラよりずっと大人の気品があり青みがかかった髪も美しい。


「ただいま、お母さん」


「ただいま、サーラさん」


「いただきまーす」

「いただきます」そう声を合わせてミラとリゲルは朝食を食べ始める。


 そして、二人が朝食のパンを食べようとした時だ


「た、大変だぁーーー!!東のミッド魔獣牢が崩壊したらしい!!」そう言ってこの屋敷に仕えている男が入ってきた。




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