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神速の龍  作者: 五十嵐紅兎
8/9

第八章

神速の龍 8





霧月「……お前。Aだろ?」


紅兎「……なんでそう思うんです?」


霧月「何、簡単な観察と、勘だ。まあほとんど勘だがな。」


紅兎「不信な行動は、一切して無かったと思うんですがね。」


霧月「人の感情や性格は全て、目と顔に出る。そこからは勘だ。」


紅兎「…はぁ。言い逃れはできないようですね。」


霧月「…何を企んでる。」


紅兎「何も企んでなんかいませんよ。まあ、一つだけやらなければならない事があるんですけどね。」


霧月「なんだそれは。」


紅兎「まだ言えませんね。」


霧月「…紅兎、よほど死にたいようだね。」


紅兎「あぁ!待ってください待ってください!そんなつもりではないですよ!それに、俺は戦えません。言ったでしょ。俺は情報屋です。情報屋にも戦える人はたくさんいますけど、俺は逃げる事しか出来ません。それに、俺は何も迷惑はかけません。」


霧月「……。嘘はついてないみたいだね。いいだろう、信じてやる。だが、少しでも不信な行動してみろ、その時は殺す。」


紅兎「わかってますって。…で、少し頼みたい事があるんですが。」


霧月「なんだ?」


紅兎「寝る場所がなくて。その…泊めて貰えませんか?」


霧月「はぁ…。まあ、いいだろう。近くに置いてた方が何か起きた時にいいからな。」


紅兎「ありがとうございます。では、泊めてもらうお礼に何かお教えしましょうか?」


霧月「…紅兎、お前は。なぜAにいる。」


紅兎「そうですねぇ。…監視はいない、か。俺は、Aであることを調べてるんです。」


霧月「?ある事?」


紅兎「そうです。龍のお父さんの死についてと、戦刃榊について、です。」


霧月「っ!」












楓「…ん。ここは。」


黒木「おぉ、目が覚めたかぁ。楓ぇ。」


楓「…てめぇ。誰だ。」


黒木「そぉ構えるなぁ。俺はここで医者などをやってたりするものだぁ。榊に頼まれてお前を見てたぁ。」


楓「俺はなんでここにいる。」


黒木「なんだぁ覚えてないのかぁ。克服やってる途中に暴走したお前をぉ、榊が眠らせたんだよぉ。」


楓「暴走?」


黒木「どうやら全然覚えてないらしいなぁ。どうするぅ、また克服に挑戦するかぁ?」


楓「当たり前だろ!」


黒木「そうかぁ。じゃあ、準備するから待ってろぉ。」





黒木「どいつもこいつも、何故そんなに焦ってるんだぁ。」














霧月「今日も昨日と同じ稽古メニューだ!紅兎には龍の方に付き合ってもらう。稽古開始!」


秋人・凛・龍・瞳「はい!」


颯兎「秋人、今日は昨日より楽しませてくれよ!」


秋人「あぁ!あの後、イメトレしたからな!」


颯兎「じゃあ、俺から一本でも取れたら昼飯奢ってやらぁ!」


秋人「お!その言葉わすれんなよ!はぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」


七海「瞳さん!もっとスピードでますよ!」


瞳「うん!」


七海「違います!そこは、その手だとすぐに返されてしまいますよ!戦いは、一手、二手先も考えてください!」


瞳「わ、わかってるわよー!」


緑「……人体の構造覚えた?」


凛「うゆぅ…。な、なんとかぁー。」


緑「……じゃあ次は人の再構成の練習。」


凛「わかったー!」


緑「……ダメ。……もっと早く再構成しないと。……細胞が死んで、大丈夫な部分も終わる。」


凛「む、難しいよー…。」


緑「……泣き言言わずにがんばる。……凛なら出来るはず。」


凛「う、うん。がんばる!」






霧月「紅兎、呪いの克服について知ってるか?」


紅兎「えぇ、俺に知らない情報なんて、ないに等しいですから。」


霧月「じゃあ、リスクはなんだ。」


紅兎「そうですねぇ…。毎回対話すると、暴走するって事ですかね。暴走しても、気絶させたり止めたりしたらダメです。」


霧月「なぜ、暴走する?晴明はそんな事、言って無かったぞ。」


紅兎「簡単な事です。暴走するのは負の感情、内なる自分と対話をすると絶対に、戦う事になるんです。晴明さんが知らなかったのは、行きた時代が違うからって事です。機会なのが発展するなら、呪いだって発展する。と言う事ですね。」


霧月「そうか。礼を言う。」


紅兎「はい。」


霧月「龍、対話をはじめろ。」


紅兎「あー、待ってください。龍を簡単に内面世界に送る方法があります。」


霧月「そうか、やってくれ。」


紅兎「龍、いいかい?今回だけ、内面世界に行く手伝いをする。次からは自分で行けるように、感覚を覚えるんだ。」


龍「わ、わかった。やってくれ、紅兎。」


紅兎「了解。……はい。」


龍「……………。」


霧月「……紅兎、何をした。」


紅兎「嫌だなぁ。そんな怖い顔しないでくださいよ。俺は、戦う事は出来ないけど、催眠能力を持っていまして。龍をちょっと、自分の意識を内面世界に向けさせる催眠をかけただけです。」


霧月「……なら、いい。」


紅兎「霧月さん、1つ頼みたい事があります。」


霧月「なんだ。」


紅兎「龍はもう時期、暴走状態に入ります。そしたら龍を傷つけないように、暴走状態の龍を相手してください。危険と判断したら、結界を使ってください。」


霧月「わかった。」


紅兎「さぁ始まりますよ、暴走が。」


龍『ヴア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!』












龍「…ん、ここは。」


龍「……森?暗い…。なんか薄気味悪いところだな…。」


〇〇「おいおい、自分の心の世界を薄気味悪いとは、酷い言いようだな。」


龍「…っ!誰だっ!」


〇〇「よぉ。龍。」

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