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神速の龍  作者: 五十嵐紅兎
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第四章

〇〇「その必要はないよ!!!」


龍「あんたは!師匠!なんでここに!」


霧月「ちょっとこっちでもいろいろあってね。情報収集や仕事も兼ねて、一週間ほど前からこっちに滞在している。そしたら、さっきお前のお母さんから修行を手ほどきしてやってくれと頼まれてね。…何があったんだい、お母さん泣いてたぞ。」


龍「……母さん。話しは京都に着いたらお話します。」


霧月「…ったく。仕方のないやつだねー。と言うか師匠と呼ぶのをやめろと何度言ったらわかる。霧月さんと呼べ。」


龍「あ、すみません、し…霧月さん。それとお願いがあるんですがこいつらにも戦い方とか教えてやってもらえませんか。」


霧月「なんだ、友達できたのかお前。」


龍「な、!昔から友達ならいましたよ!」


霧月「嘘をつけ、嘘を。…その制服は天学か。……よし、見てやろう。だが私は龍をメインで見る。君達には、私もちょくちょくは見るが他の奴らを1人ずつつけよう。文句はないな。」


秋人・凛・瞳「は、はい!よろしくお願致します!!」


霧月「いい返事だ。じゃあ京都まで走るぞ、ちゃんと付いて来いよ。」


龍「はい!」


秋人・凛・瞳「えぇ!!!走るの?!」


霧月「なんだ、天学に通ってるんならここから京都までなんて余裕で走れるだろ。龍、この子達にはスピード特化の授業と体力の使い方の授業は受けてるのか?」


龍「はい、一通り受けてるはずです。これでもこの3人学園序列では一応10位までには入っていますんで。」


霧月「よし、なら問題ないな。弱音を吐いた瞬間見捨てる。見捨てられたく無かったら付いてこい!行くぞ!」






〇〇「では、報告を頼む。」


楓「はい、ボス。今回対象の、里見龍は。以前榊がかけた呪いにまだ克服してる様子はありませんでした。また、呪いを使用した時の戦闘力は飛躍的に上がりました。Aに導入したらもっと効率よく、作戦を実行出来る事でしょう。最後に、対象はこちら側に付く気は全く持って無さそうかと。引き入れる事は無理そうですね。」


ボス「そうか。では、呪いの導入を本格的にはじめるとしよう。榊、呪いを克服する事は誰でも出来るのか?」


榊「いやー誰でもは無理だと思うよ。過去に克服した人は片手で数える程度しかいないしねー。でも、この組織に克服出来るかもしれない人材は1人だけいるよ。」


ボス「ほんとか?それは誰だ。」


榊「楓ちゃんだよ。どうする?真琴。あ、今はボスだったね!」


真琴「気をつけろ榊。楓、どうする。やるか?」


楓「……やります。」


榊「わぉ。死ぬかもしれないよ?」


楓「構わないわ。…私にはもっと力が必要だもの。」


真琴「わかった。では楓、君をテスターに任命する。」


楓「…有り難きお言葉。」


榊「ボス。今やっちゃっていいかい?呪いは克服の前に定着って言う前段階が存在するんだ。なるべく早いうちにやっといたほうが後々楽になるから。」


真琴「わかった。救護班は近くに待機しろ。」


榊「楓ちゃん多分物凄く苦しいと思うけど頑張ってね!」


楓「…えぇ、覚悟は出来てるわ。」


榊「じゃあはじめるよー!黒き精霊、黒き精霊、我が言葉に耳を傾けよ。里見楓、この物に暗闇の恐ろしさ、苦痛、悲しみを。死ぬまで続く苦しみを今与えん。ブラックバインド。」


楓「…っ!ぅぅう……あぁ、、、ぁぁぁああああああ!!!!ふ…ふっうぁぁぁぁああああああ!!!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!はぁ…はぁ…」


榊「まだ終わりじゃないよ楓ちゃん。」


楓「っ?!ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!あ…っあ……いやぁぁぁぁぁああああ!!!!やめてっ!やだ!やめてっ!やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてぇぇぇぇぇえぇえぇぇぇええええ!!!!!!……………………。」


真琴「さ、榊。ど、どうなったんだ…?やめてとか言っていたがどうしたんだ…?」


榊「ただ、黒の精霊から苦痛、人の死、自分の嫌な記憶、いろいろな嫌な物を見せられただけさ。そして気を失っただけだよ。落ちても尚苦しみを与え続けられてると思うけどね。最悪、精神が壊れて目が覚めた時には全くの別人になってるかも……ね?はははっ。」









霧月「3人とも!スピード落ちて来てるぞ!」


秋人・瞳・凛「はぁはぁはぁ…っ、すみませんっ!」


龍「…霧月さん。そろそろ休憩にしませんか?」


霧月「……、それもそうだな。そろそろ腹も減ったしな。よし!止まれ!1時間ほど休憩だ!」


秋人「はぁ…はぁ…はぁ、っはっえぇー…。龍、よく付いて行けるなっ…。」


龍「まあ、昔死ぬほど扱かれたからな。」


凛「はぁ…はぁ…はぁ、にしても凄いよ…まだ傷も癒えきって、ないってのに…。」


龍「……あ、そういや……忘れてた…………………。」


瞳「龍ー?!!!!」


霧月「なんだ、まだこいつも軟弱だな。凛くん、傷を治してやれ。」


凛「は、はい!」


霧月「龍の傷を治したら食料でも取ってこい。幸いここは木の実や動物が豊富な山だ。食事を済まし次第すぐに出るぞ。」


秋人・瞳・凛「は、はい!」


秋人「あ、そうだ!霧月さん今ここはどのあたりなんですか?」


霧月「安心しろもう京都に入ってはいる。ここは貴船だ。君達の実力を見るために遠回りして貴船まで来た。」


秋人「そ、そうですか。ありがとうございます。」


霧月「ん、何がだ?」


秋人「いや、俺達も修行させて頂いて。この走るのだって俺達3人にとっては、修行なんですよね?」


霧月「ほぅ、秋人くん君は随時と頭が働くようだな。そうだ、東京からここまで走る事で基礎の体力の使い方を覚えてもらおうと言う事だ。それじゃ、私は自分の分の食料を取ってくる。何かあったら連絡してくれ。」


秋人「はい!わかりました。凛、龍の方はどうだ?」


凛「うん、順調。にしても、龍の体凄いよ。」


秋人「何がだ?」


凛「結構な傷を負ってたはずなのに、私が手当てしてなくてもほとんどの傷がふさがってるんだ。」


瞳「秋人、あなたは大丈夫なの?傷。」


秋人「あぁ、特殊な薬を使ってるからもう傷は癒えてる。」


瞳「特殊な薬って?」


秋人「一錠数千万する、治癒能力のかかった薬だ。一錠飲めば一瞬で治る。」


瞳「…あんたってもしかしてボンボン?」


秋人「…その言い方はよしてくれ。俺の親父は林財閥の

会長だ。」


瞳「林財閥ってあの様々な高度の武器を売ってるあの?!」


秋人「まあな。」


瞳「…人生の勝ち組。てゆうか!そんな薬持ってるなら龍に飲ませなさいよ!」


秋人「あぁ…それなんだが。わりぃ…家に忘れた…。」


瞳「このダメ御曹司!」


秋人「変なあだ名つけんな!」


龍「ん…、いっつ!」


凛「龍くん!まだ起きないで、今治してるから!」


龍「あぁ、凛ありがとな。」


秋人「あ、また龍がお礼言ってる。キモイ。」


瞳「えぇ、そうね。雪でも降るんじゃないかしら。」


龍「今夏だろうが!つか、俺だって礼くらい言う!」


瞳「それもそうね。じゃあ龍も目覚ました事だし私と秋人は食料を探してくるとするわ。」


秋人「あぁそうだな。」


龍「悪いな。」


凛「ありがと!」


龍「凛、お前俺の…事情は把握してるんだっけか?」


凛「うん、まあね。」


龍「どうやって調べたんだよ。」


凛「んー…企業秘密!」


龍「…まあいいか。別に不自由ではないしな。凛、ありがとう、もう大丈夫だ。」


凛「うん!役に立てて良かったよ!」


龍「そういや霧月さんはどこ行ったんだ?」


凛「自分の食料を取りに行ったよ。」


龍「そうか…ありがと。ちょっと頼みたい事があったんだけどな…。」


凛「頼みたい事って?」


龍「呪いの事で安倍晴明に聞きたい事があるから、呼んで貰おうかとな。」


凛「え!霧月さんってイタコでもあるの?!」


龍「まあな。霧月さんの家に着いたら頼むか…。」






秋人「食料持って来たぞー!」


凛「ありがとう!お疲れ様2人とも!はいこれ水!」


瞳「助かるわー。」


秋人「ありがとな。なあ、龍霧月さんの事もうちょっと詳しく教えてくれないか?」


龍「いいぞ。何が聞きたい。」


秋人「そうだな…。あの人は能力者か?」


龍「能力者ではないな。」


秋人「でも、霧月さんいろいろ細かい事を覚えてるんじゃないか?」


龍「ほぉ、よく見てるな。そうだ、あの人は自分が見た物聞いたものは全て覚えてる。」


瞳「それって能力じゃないの?」


龍「それが記憶関連のものは全て能力扱いされないんだ。全て障害扱いになる。だから霧月さんのは超記憶症候群、通称ハイパーサイメシア扱いされるんだ。」


秋人「そうか、じゃあ次だ。あの人はなんで俺達3人に良くしてくれる?」


龍「さあな。多分俺の友人だって事でだろ。あの人口調は強めだが、本当はいい人だからな。」


秋人「最後に聞きたいんだが、霧月さんが裏切る可能性は?」


龍「それは多分ないだろ。あの人、俺の叔母だし。」


秋人「そうか、ならいい。って、はあ?!」


龍「あれ、言って無かったか?」


瞳「言ってないわよ!あなたおじさんと繋がりがあるとしか言ってないじゃない?!」


龍「あれ、そうだっけ?父さんの双子の姉って言わなかったっけ?」


秋人・瞳・凛「言ってない!」


凛「ちょ、ちょっと待って。龍くんのお父さんの双子の姉って事は20代中盤に見える見た目で実際は40過ぎってこと?!」


龍「なんだ凛、霧月さんに詳しいお前なら知ってると思ってたが。知らないのか?」


凛「だって霧月さん年齢好評してないもの!あの見た目で40過ぎ…。恐ろしい…。」


龍「まあ20から見た目変わってないらしいからな。」


秋人「ま、まじかよ。はは…。」


霧月「お前たち!全員揃ってるか?!」


龍「揃ってますけど。どうしたんですか、霧月さん?」


霧月「この近くに、Aがいるっ!全部で20…いや、50近くいる!」


秋人・瞳・凛・龍「…っ!」

数ある作品の中からこちらの作品を読んでいただき、ありがとうございます


今回はですね、楓ちゃんの苦しむ描写がなんと言っても難しかったですね笑

やっぱト書きが無いって結構しんどいですね笑

それなら、ト書き書けよって思うかも知れませんが、自分はやっぱ無しにこだわります。

馬鹿なら馬鹿なりの戦い方を考えたいですね。

読者さんにめんどくさいところは丸投げ感が凄いありますけど、やっぱ純粋に想像だけを楽しんでもらいたいんです!笑

そう言う作品無いと思うので。


では今回はこの辺で!

またお会いしましょう!

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