第三章
龍「…母さん。話がある。」
母「…わかったわ。ご飯作ってあるから食べてからにしましょ。」
龍「…あぁ。」
母「どう?美味しい?」
龍「…うん、美味しいよ。」
母「…そう。なら良かったわ。…話しって、楓の事でしょう?」
龍「……。多分話しは学校から聞いてると思う。」
母「…えぇ。凄い遠回しではあったけど聞いてるわ。」
龍「…俺は、楓を、、、姉貴を、殺そうと思う。帰るまでに色々考えた…。助けられるかもって道を探した…。だけど…俺の力じゃ…助けられないっ…本当は殺す事もできない…殺したくない…。今のこの現実を…受け入れたくない…悪い夢だと……夢なんだと……。…母さん、俺は…俺はどうしたらいい…?」
母「……。ちょっと昔の話しをしましょうか…。私がまだ、お父さんと結婚する前の時にね今の龍と楓みたいな事があったのよ…。私はその時1番信頼してたあなたのお父さんに相談したの。そしたらお父さんはね
『俺には、君の心はわからない。こうした方がいいなんて軽い事は言いたくない。だから、悩んでいいいっぱい悩んでいい。泣きたいなら泣けばいい。泣けないなら俺が胸を貸してやる。だって俺は君の彼氏なんだから。知ってるか?彼氏の前では、弱みも泣き顔も全部見していいんだぜ?だから今はとりあえず泣きな。泣いて泣いて泣いて、疲れて、寝て明日また考えればいい。な?そう思わないか?』って言ったの。全然似合わないわよね。私もお父さんと同じ風に思うの。龍?まだあなた泣いてないんでしょ?今泣きたくて泣きたくて仕方ないんじゃない?」
龍「……。」
母「いいのよ、泣いて。ほら、こっち来なさい。私の胸貸してあげるから、疲れるまで泣きなさい。ねぇ、知ってる?泣いた後には必ず笑顔になれるのよ?」
龍「…ぅうぁ…かぁさん。」
母「…なぁに?」
龍「かぁさんも…ぅう…泣きたいはず、なのに、俺だけ…おれぇだけ……。」
母「……いいのよぉ。あなたは、私の息子で、私はあなたの母なんですから。」
龍「…ぅうぅ……ありっ…がと…かぁさん…ぅぅう…ひっ…ひっ…うぅわぁぁぁぁああああああ…ぁぁあああぁぁぁ……。」
母「……よしよし。」
母「…おはよう。龍。」
龍「おはよう。母さん。…俺、決めたよ。とりあえず姉貴を探して、必ず連れかえる。だからこれから旅に出る事にする…。」
母「…そう。決めたのね。じゃあこれをもって来なさい。」
龍「…これは?」
母「お父さんが使ってた武器よ。焔と時雨の魂をこっちに移しといたから、もし…あれを使うならこのまま使えるはずよ。」
龍「…ありがと。じゃあ…行ってくる。」
母「……はい、行ってらっしゃい。たまには連絡しなさいね?」
龍「うん、わかってる。……。」
母「どうかしたの?」
龍「……母さん、産んでくれてありがと。」
母「……。ぅぅぅ…………。」
龍「…どうするか。」
〇〇「おーい、龍何やってんだよ。」
〇〇「そうよー、こんな朝早くに。」
龍「瞳!…に、秋人!お前ら何やって…!」
秋人「そんなん決まってんだろ〜。おめーに付いてくんだよ。」
瞳「そうよ!あなた1人なんかに任せてられないわ!」
龍「お前ら…。…ありがと。」
秋人「うわっなんか龍が凄い素直。キモイ。」
瞳「えぇ…。」
龍「うっせぇ!でもなんで俺が旅に出るってわかったんだ?」
秋人「だって、お前の性格からしてまた明日なんて、絶対言わねーから。なんかあると思ってな。」
龍「って事は昨日の夜の事も全部知ってんのか…?」
瞳「そりゃあね。私の家、龍の家の隣だから積む抜けよ?にしても昨日はよく泣いてたわね〜。」
秋人「え?!何それ?!めっちゃ聞きたかった?!」
瞳「うぇぇぇぇええええんかぁさぁぁぁぁあああんんんんって泣いてたわ。」
龍「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!」
瞳「まあ、遊びはこれくらいにして行きましょ。」
秋人「だな。」
龍「人で遊ぶなあぁぁぁああああああ!!!」
〇〇「ちょっと待ったぁぁぁぁあああ!!!」
龍「こ、今度はなんだよ…。」
〇〇「話は聞かせて貰ったよ!」
龍・秋人・瞳「凛?!」
凛「ふっふっふー。旅に出るなら私も行くよ!私こう見えて、能力使えるんだから!しかも、回復系統の!」
瞳「え?!あなた、一万人に一人の能力所持者だったの?!しかも回復系統って物凄くレアじゃない?!」
凛「どうする?龍くん!」
龍「…死ぬかもしれないぞ。それでもいいのか?」
凛「…うん。いいよ。それに回復系統の能力は使えると思うよ。ね、秋人くん。」
秋人「まあそうだが、回復系統にも色々ある。疲労回復や、体力、治癒と上げればきりがない。凛は何が使えるんだ?」
凛「全部使えるよ。みんなの役に立てる能力だと思ってすっごい勉強したから!」
龍「なら、申し分ないな。これからよろしくな、凛。」
凛「うん!ありがとね!」
瞳「じゃあ出発しましょうか。」
秋人「最初はどこ行くんだ?」
龍「修行しに京都だ。」
凛「京都になにかあるの?」
龍「なにかあるって言うか、居るだな。」
瞳「い、居るって?」
龍「如月霧月。みんなも名前くらいは聞いたことはあると思う。」
秋人「如月霧月ってあの刀の二刀流で有名なあの人か?」
凛「確か二刀流以外にも、能力や体術、呪いとかの全ての分野に詳しいんだよね!」
龍「ほー、凛詳しいな。」
凛「まあねー!如月霧月さんは私の憧れの、人だから!」
瞳「で、なんで如月さんのとこに行くのよ。」
凛「如月さんに会うのは凄い難しいはずだよ?つてが無いと会ってもくれないって噂があるくらい。」
龍「問題ない。つてと言うより霧月さんは、俺の師に値するんだ。」
秋人・瞳・凛「えぇ!!!」
龍「霧月さんは、父さんとの古くからの知り合いでな?一時期うちに来てた時があって、その時に色々手ほどきを受けたんだ。そんで、住んでる場所とかもその時教えてもらってるから場所も把握してる。」
秋人「お前ん家って一体何なんだよ…。」
龍「江戸時代から続く武家だな。まだ正式に決まったわけでは無いんだが、俺は里見家15代目当主だ。」
瞳「なんか凄い家柄だってことは予想は付いてたけど、そんな凄い家柄だったのね…。」
龍「まあな。じゃあとりあえず京都に向かって霧月さんに会いに行くぞ。」
〇〇「その必要はないよ!!!」
この度は数ある作品の中から、この作品を読んで下さりありがとうございます。
とりあえず、泣くシーント書き無しだと文で表現するのは非常に難しい!!!!笑
いやもうほんとに、どう表してどう魅せるかを毎回悩まされますね笑
まだここら辺は頭でシナリオが出来てる状態で書いてるので、楽と言えば楽なんですが、後々はシナリオが頭にあまり出来てない状態で書いてるのでほんと難しいです笑
特に日常とか!
ほんと第一線で活躍してる作家さんは凄いです。
自分なんてまだまだ全然です。笑
ですが、そんなんで諦める自分でも無いですよ!
どんどん良い作品にして行けるように頑張りますので、応援お願いします!
それでは今回はこのへんで。
また次回お会いしましょう!