第二章
龍「なんでっ!なんでなんだ!…姉貴っ!」
楓「……。」
龍「…っ!質問に答えろよ!なぁ!」
楓「……龍、構えなさい。」
龍「…あくまでも答える気は無いってか!」
楓「……。」
龍「っ!…わかったよ!里見一刀流壱型・乱れ咲!!!」
楓「くっ!」
榊「おぉーっと。君の相手は僕だよ!秋人くん!ボスからの命令でね。あの2人の戦いに邪魔者を入れるなってね!」
秋人「…てめぇと戦うのはジュニアのあん時以来だな。」
榊「そうだね!あの時の秋人くんの負けっぷりは最高だったよ!ははは。」
秋人「っ!あん時のまんまだと思うなよ?榊!」
榊「おっと、いきなりとはまた危ないなー。武器を使いなよ!そうじゃないとすぐに死んじゃうからさ!あははっ」
秋人「随分と俺も下に見られたもんだな。てめぇなんか素手で充分だっ!」
榊「あはは、随分威勢がいいね!そんだけの虚勢をはったからには、ちゃんと僕を楽しませてよね?」
秋人「お望みどおり楽しませてやるよっ!はぁぁぁぁああああああ!!!!」
楓「里見流壱型・一閃」
龍「…っ!完全には避けれなかったか…。」
楓「……相変わらず、逃げるのは上手いのね。だからお父さんの事からも未だに逃げ続けてるんじゃないの?」
龍「っ!逃げずに向き合った結果が姉貴ってことかよっ!」
楓「……えぇ、そうよ。」
龍「…っ!…そうかよっ!もうあんたは俺の姉貴でもねぇ!この、裏切りもんがよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!」
楓「…。」
龍「里見一刀流参型・蓮華!」
楓「里見流参型・動封」
龍「くっ!うご、けねぇ…!」
楓「………龍、本気で掛かって来なさい。じゃなきゃ…お父さんと同じように死ぬわよ。」
龍「っ!!!……本気なんだなっ!なぁ!楓!」
楓「…えぇ。」
龍「…そうかよ、そうかよっ!じゃあお望みどおり見してやるよ本気ってのをよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!」
秋人「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…。まだ…だ…。くはっ!」
榊「そんな身体でまだやるってのかい?あははっ!もう僕飽きちゃったよ。だから一思いに殺してあげるよっ!…いややっぱりやめよーっと!どうせほっといても死ぬし。それなら冥土の土産に見ていくといいよ!彼の力の本質をさ!まあ、力をって言っても昔僕が掛けた呪いなんだけどね?あはは」
秋人「はぁ…はぁ…はぁ…。っのろい……だと……?」
榊「そ!死ぬまで死ぬ程の苦しみを与え続ける呪い!自殺したくてもできないようにしてるから、すっっっごい辛いと思うよ?だからあんな無愛想なのかな?!あははっあははっ。さぁ!始まるよ!」
龍「本当はこんな力使いたくもなかったんだかな…。…力を貸せぇぇえええ!!!焔!!時雨!!!!」
榊「うわぁ!凄い剣気だ。」
龍「…里見二刀流壱型・乱れ夜桜」
楓「…っ!早い!」
龍「…里見特殊二刀流属性融合型・霧雨。…次いで、里見流歩法術伍番・霧影」
楓「…っ!しまった、誘われた!」
秋人「誘われたってどうゆう…。」
榊「あー、それについては僕が説明してあげるよ。霧雨は、焔の火で時雨の水を熱して蒸発させて霧を作りだすんだ。それで、霧影は里見家初代当主、里見蓮しか使え無かったと言われてる歩法術でね?特殊な足さばきで自分の分身を生み出すんだ。でも、霧影は霧が無いと分身と本体が誰でもわかるんだ。だけど、霧のあるとこで使うとほとんどの見分けが付かない。百戦錬磨の強者ですら見分けるのにかなりの時間を有するんだよ!」
秋人「そんな高度な技なのか…?」
榊「うん!常に敵にバレないように時雨の水を蒸発させてる。そんでそれをしながら特殊な足さばきの歩法術をする。凄い集中力や色々な物が必要になる。ははは、凄いよね。いつ習得したんだろ?ははは。」
秋人「すげーな…。ならなんですぐに使わなかったんだ…?」
榊「言ったでしょ?あれは呪いなんだよ?あの能力を使えば自分の身体をさらに蝕むことになるだろうね。ここまで言えばわかるでしょ?ははは。」
秋人「…っ!今すぐに辞めさせねーと!」
榊「あーダメダメ。そんなことしたらつまらないじゃないか。それにこれはボスの命令だからね。そんなことさせられないよ。…禁。」
秋人「!身体が動かねぇ…。榊!てめぇなにした!」
榊「ははは、そう怒らないでよ。ちょっと動きを封じただけさ。さぁ、決着が着くよ。」
龍「…楓。これで終わりだ。里見二刀流零型霧影・百花繚乱」
楓「くっ…!里見流弐型・乱風!」
榊「へぇー、風で霧を消したか…。やるね〜、楓ちゃんも。お、ボスからメールだ。ふむふむ、楓ちゃーん!ボスがもう充分だからきりあげろだってー!」
楓「……わかったわ。里見流幻術肆番・睡」
龍「っ!…睡眠系統の幻術………………………。ま……て………逃げる………のか………。姉貴……………。」
楓「……勘違いしないで、龍。…………秋人くん。絶対二度と…使わせないで。」
秋人「………かい………………ちょう……………あな………………た………。」
榊「楓ちゃんも甘いね〜。まだ縁を切りきれてないようだ。ははは。」
楓「……黙って。」
榊「おー怖い怖い。ははは。」
龍「…ん。こ、ここは…。」
瞳「っ!龍!目が覚めたのね!先生呼んでくるわ!」
龍「お、おい!ったく…」
秋人「よぉ、起きたか、龍。」
龍「秋人!無事だったのか。」
秋人「あー、まあな。」
龍「なぁ、姉貴はほんとに……。」
秋人「……辛い事だが、、、事実だ。」
龍「そうか…。…俺はどれくらい寝てた?」
秋人「……俺もさっき起きたところだが。だいたい一週間ってところだ。」
龍「そんなに寝てたんだな…。……よし。」
瞳「先生いなかったわー。って何やってんの龍!寝てなきゃダメじゃない!」
龍「なに……って………帰んだよ……母さんも…心配してる……だろうから…な……。いっ!」
瞳「ほら!まだ、ダメダメじゃない!」
秋人「…瞳。行かせてやれ。」
瞳「で、でも。秋人くん!」
秋人「いいから。」
龍「……じゃあ行ってくる。また明日会おう……。」
秋人「あぁ、行ってこい。」
瞳「秋人くん!なんでとめたの?!」
秋人「…瞳は会長のこと聞いてるよな。」
瞳「……う、うん。」
秋人「……恐らくは、あいつは親に話しに帰ったんだろ。」
瞳「……。」
母「おかりなさい!もう身体は大丈夫なの?!」
龍「………母さん。話がある。」
この度は数ある作品の中からこの作品を読んで下さりありがとうございます!
さあ第二章です!
新幹部の正体がわかっていた人もわからなかった人も楽しんでいただけたでしょうか?
まさか貴女だったんだ!って反応の方はどれくらい、いらっしゃったんでしょうか?笑
そう言う反応の方が多いのなら幸いです!
キャラについてたですが、榊くん!正直書くの難しいです…笑
年齢自体は龍達と同じなんですが、子供っぽいところを文字で表現するのは難しいですねほんとに笑
読者さんに上手く伝わっていたらいいのですが…笑
榊は今後もっといい味を出せて行けると思います!
それでは今回はこの辺で。
また次回お会いしましょう!