第6話~部室~
「涼介~私のラケット知らな~い?」
真穂が身を屈めながら言う。
今はバド部の4人で部室の掃除をしている。
定期的に掃除んしないとすぐに汚くなってしまうのだ。
掃除が終わったら部活だ。
(ふむ、白か...)
俺が真穂のとある部分を堪能していると、
「おい、涼介が真穂のパンツ見てるぞ~」
という声が。
(恭弥め、チクリやがったな!!)
真穂は瞬時にこちらを向き、
「ホント!!」
とこちらを睨み付ける。
俺はとっさに
「嘘に決まってるだろ。俺がそんなことするように見えるか?そもそも言ったの恭弥だぞ?信じる方がアホって言うかなんていうか・・・」
と、半ば呆れ気味に言ってみせた。
我ながら上手い演技だ。
一方真穂はと言うと、
「あんたなら見そうな気もするけど、確かに言われてみればそうね・・・」
とか言ってる。
こいつアホだろ・・・
「って言うか見てたのあんたじゃないでしょうね~」
真穂が恭弥に詰め寄る。
「んな訳ね〜だろ!!誰がお前の白パンなんか!!」
・・・こいつもアホだろ
「・・・ばか」
理恵にも言われているぞ。
真穂の顔が赤く染まる。
恭弥は「え?」という顔をした後、瞬時に「しまった!!」という表情になった。
すぐに弁解を始める。
「いやいや、だから見てねーって!!白パンっつーのはあれだ、白いパンっていうことだって!!」
真穂が恭弥に少しずつ詰め寄って来る。
「いや、話しは最後まで聞けって!!ほら、そうだ!!涼介!!てめ~裏切ってんじゃね~!!お前も見てたじゃね~か!!」
自分で自白するとは哀れな奴め。
スパーーーーッン!!
辞書で殴られて恭弥の死体一丁あがり。
真穂はというと、どうやらまだやり足りないらしく、しゃがんだ状態で恭弥を殴り続けている。
おいおいそれ以上はマジで死ぬぞ・・・
などと考えていると、
(ん?あれは・・・?)
俺はある部分を見ていた。
そのある部分はというと・・・
真穂の胸だった。
しゃがんでいるので服と胸の間が見えていたのだ。
しかも俺はあることに驚いていた。つまりそれはなにかというと、、、真穂が、、、
(ノーブラ!!)
間違いない。
疑いようもなく真穂はノーブラだった。
(乳首まで見えてるじゃねえか)
真穂のお世辞にも大きいとは言えない胸の先には、ピンク色の乳首が見えていた。
とても小さい、だけどどこか吸い寄せられるような・・・
まじまじと我を忘れて眺めていると、ふと嫌な視線を後ろに感じた。
(マズイ!!)
そう思って後ろを振り向いた時には手遅れだった。
理恵が俺のことをじっと見ていた。
正確には俺と真穂のことを交互に。
無表情なのがまた怖い。
いや、心無しにか笑っているようにも・・・
いかん、なんかしゃべろうと・・・
「・・・涼介が真穂のちく」
「ストーーーーーーーーーーップ!!!!」
俺は柄にもなく大声をあげた。
真穂がこっちを向く。
恭弥は死んでいる。
理恵は心無しにかニヤニヤしている。
(くそ!理恵の奴実はドSか!?)
「なに?どうしたの?」
「いや、何でもない何でもない」
「私の何かがどうかしたの?」
真穂が怪しげな視線をこちらへ向ける。
「いや、何でもない!!そうだよな、理恵!?」
「・・・うん」
「ふーん、そう」
真穂はどこか釈然としない表情をしていたが、どうにか納得してくふれたようだ。
理恵の方を見ると、
・・・まだ何か笑ってね?
こりゃ弱みを握られたな・・・
理恵が言う。
「・・・涼介は先に体育倉庫行って準備」
「はい!!」
俺はバドミントンの準備をするために体育倉庫へ向かった。