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第9話 エコバッグは痛い

昼頃にダンジョンの探索を終えた俺は、このドロップアイテムを詰め込んでパンパンなエコバッグを持って、冒険者ギルドに向かう事にした。

 都会にあるギルドには一本の電車で行けるので、俺の田舎は、田舎にしては交通のアクセスはいい方だと思う。


 大量のドロップアイテムが入ったエコバッグを持って電車に乗って冒険者ギルドに向かった。その間、ずっと手にエコバッグを持っていた。エコバッグの持ち手が指に食い込みズキズキと痛い。これこそ、あのグローブを装着して持っていけば良かったと後悔した。


 今度からは、大きなリュックを背負ってドロップアイテムを持っていこうと思いつつ、ようやく冒険者ギルドに到着した。


 普段の受付のお姉さんは、最初に「どうされましたか?」っと聞かれるのだが、俺が受付のお姉さんの前に出るや否や、「換金ですね。」っと俺が持っているエコバックを見て言われた。


「あ、はい。そうです。」

「では、こちらの台車に乗せてください。」


重いので、受付のお姉さんが台車を持って来てくれた。

 俺は、台車にエコバッグを置いた。

手の平を見てみると、指の所に赤くなり深いくぼみを残しズキズキする。


———うう...かなり痛い。


「この量は少々、お時間を頂きます。」と言われ受付のお姉さんは、ドロップアイテムの査定をしに台車を押しながらギルドの奥に入って行った。少し時間が出来てしまったので、俺は毎週水曜日の朝に冒険者ギルドで貼り出されているギルドランキング最新バージョンを見ることにした。

 

「え~っと、俺のギルドのランキングは~」


下から見ていくと、ラッキーギルドは下から5番目の216位だった。

 まあ、最近作ったギルドだしな~っと思い、今度は上から俺が元居たギルドを見てみるが、中々見つからない。


『ん?』っと思いつつ目線をもう少し下げてみると、68位とかなり順位を下げていた。

 

「え?なんで?」


つい声が漏れてしまった。

 俺を辞めさせて、ビードルギルドのタケルをスカウトしたにもかかわらず、ギルドランキングを下げている。


まあ、まだタケルが入ってそれほど時間が経っていない。タケルも本調子じゃないのかもしれない。

 ギルドランキングは、ドロップアイテムの売り上げなど全体的な売り上げでランキングに影響するから、今週は調子が悪いんだろうな。っと、考えているとドロップアイテムの査定が終わった。


「佐藤さん査定が終わりました。合計で23万円です」

「おお!!」

「凄いです。ここまで、おひとりでドロップアイテムを貯めるのは大変でしたでしょう。」

「え、いや~半日でこのぐらいの量が取れたんですが...」


俺がそういうと、お姉さんは笑いながら「またまた~嘘はダメですよ。」と言う反応で、信じてくれなかった。





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