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86話 final three

 12時になった。


 フェニックスギルドに侵入する時間。


 3人とは別行動、一人で侵入する事になった。さあ、ミツキや佐々木さんにした事を悔い改めさせようではないか。


 俺は、フル装備で堂々と正面からフェニックスギルドに侵入した。最初は、こっそりと窓を音を出さないように割り、そこから入ろうかと思っていたのだが、入ってこいと言われているような感じで、人が居ない。


 正面は、鍵がかかっていない。なので、正面から侵入した。


 まあ、予想通りに、足場には爆弾が仕込まれていたり、矢が飛んできたり、魔法が飛んできたりとしてきたが、マントのおかげで魔法は素通りで行くことができる。そんな、罠がはり巡らされていた。


「ふう、ようやく社長の部屋に来たか。」


++++++


「もうすぐ、予告の12時だ。クロウが来る。」

「もう、俺には怖いものがない。俺のこの最強の剣があれば、クロウのやつも瞬殺できる。」

「ああ、期待しているぞ、タケル。」


 今は、タケルと社長と秘書の三人が社長室で待っている。本来は、タケルのパーティーで立ち向かうはずだが、タケルが雑魚だからと言う理由で置いてきた。


「とりあえず、正面から来てもらうために、人を俺たちだけにした。そこに、罠を張った。これで、死んでくれたらいいのだが。」

「それで、死ねば雑魚だ。クロウは俺が倒す。このダンジョンの宝箱から出てきたドーピングと共にな。」


 タケルは、右手に握った赤黒いクスリを口に含んだ。すると、クスリの効果によりタケルの肉体は膨れ上がり、首との境目がわからないほど、筋肉に包まれていった。


 タケルがクスリを使っていると、フェニックスギルドの一階から『ドーン』と言う大きな爆発音が鳴った。これは、始まりの音となる。


「き、来たか!!」


 社長は、いち早く音に気づいた。

 秘書は、何も動じずにカメラを回し続けている。


「こいこいこい、俺はお前を殺す。殺す。殺す。あの時、足が出なかったお前を殺す。殺す。殺す。殺す!!」


 社長は『ゴクッ』っと、唾を飲み込んだ。罠を仕込んだ。これで、死なないと思っていたが、わざとなのか、罠を全部に引っかかりながら社長室に近づいてくる。


 社長は、怖がっている。が、タケルはクロウと戦えると剣を取り出し戦闘体制になりバーサーカー状態になっている。タケルの思考が段々と低くなり、『殺す』しか言わなくなってきている。これも、クスリの影響なのだろう。


 秘書は、カメラをこっそりと握り撮影をしている。


+++


「やっべ、全部の罠に引っかかるんだけど?罠の配置とか上手くないか?」


 クロウは、全部の罠に引っかかっているのは、わざとでは無く、単純に罠を避けようとしているが、引っかかっているだけのようだ。


 だが、それが結果的にフェニックスギルドの社長にプレッシャーを与えているとは、知らない。


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