74話 さあ、社長になろうね。
俺は、色々な裏の情報を手に入れた。
まあ、どうするかは決まっている警察に届けよう...
と思ったのだが、不正に手に入れた情報を警察に渡すと訴えられたりするかもしれないので、潰してみる事にした。
確か、ミケさんもデビルギルドに所属していたので、次の社長はミケさんになれるようにしようと思う。しかし、相手にも確認を取らなくてはいけない。
ブラッド・クロウの姿に変身して、会いに行く事にした。
「クロウ様、私はミツキさんと一緒にフェニックスギルドとかについて調べておきましょうか？」
「いや、大丈夫。」
「そ、そうですか...」
少ししょんぼりしている綾音さん。
ミツキも『やるぞ！！』と意気込んでいたが、俺が断ったので、残念そうにしている。
なので、俺はいつの間にかCEOになったブラッディ社を更に売り上げを伸ばして欲しい感じに頼もうと思う。
「じゃあ、ブラッディ社を更に大きくしておいて欲しい。」
「分かりました！！」
「ミツキに任せてください！！」
と、やる気を出してくれた。
まあ、ブラッディ社の売り上げは月に100万届く位になる予想、ブラッディ社も大きくするのに時間がかかると思う。もしかしたら、失敗するかもしれない。
そうすれば、厄介ごとに巻き込まれずに済む。それに、ミツキや綾音さんが動くと色々と起こるような気がするんだよな。
なので、会社という大きな物を相手にしてもらう事にした。
しかし、俺も少し残酷のような気がするので、失敗とかしたら俺がメンタルケア的なやつをしてあげようと思い、家から出た。
じゃあ、早速ミケさんに会いにいこう。
実は連絡先を交換していたので、待ち合わせとかは余裕でできた。
忙しいはずのミケさんなのだが、少し早めの昼休みのようで、すぐに会えるとはラッキーである。
「よくきた。」
「はい、クロウ様の為ならどんな所からでも行く事ができます！！」
「ま、まあ、そうか。お前は、デビルギルドに不満はないか？」
いきなり、社長にならないかとか、言ったら驚くと思うので、最初は濁すように伝える。
「そうですね。残業はあるし、ノルマはあるので、不満がないとは言えないです。」
「そうか」
これは、社長になるように設定することができるかもしれない。まあ、断られたら渋々諦めるけどね。
俺も、いきなりCEOとかになって、驚いた時がある。その体験があるので、無理やりはしないのである。
「じゃあ、お前はデビルギルドの社長にならないか。」
「はい。なります！！」
「え？」
断られる8割だろうと思ったが、なんかあっさりと受け入れられた。つい、『え？』と声が出てしまった。
「クロウ様の命令は絶対です。それに、デビルギルドを変えたいと思っていたので、ありがたいです！！」
「そ、そうか。しかし、俺の命令は絶対ではないぞ？」
「いえ、絶対です。」
と、まあ、なんか了承を得たので、ミケさんをデビルギルドをの社長にする作戦が始まる。
小説が面白いと感じていただけたなら、ぜひブックマークや評価をしていただけると嬉しいです。
