表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/88

第63話 感謝されました。

「あの、本当にいいんですか?」

「ああ、あげるよ。」

「で、でも....これ売れば、多分ですが、1億は行くんじゃないですか?」

「お....」


億だって!?

マジか、魔剣が高く売れるのは知っていたが、それほど高く売れるとは。

だけど、あげるって言ってしまったしな~


今更、『はい、返してください』とか言いずらいと言うか、恥ずかしすぎる。

 なので、ここは潔く諦めることにした。

まあ、いいことをすれば、もしかしたら、違う形で帰ってくるかもしれない。


「何回も聞くな。やるよ。」

「あ、ありがとうございます。」


エリは、嬉しそうにしている。

 エリと、リリには上げてサリとユリに何も上げないのは、なにか可哀想と言う感情が沸いてくる。


なので、ドラゴンの皮があまり佐々木さんが、適当に作った短剣を二人にあげた。

 

「「え?」」

「あげるよ。」


まあ、本来は投げて魔物倒すのカッコいいかな~と思って持って来ただけで、使い捨てみたいな感じで使おうと思っていたし、だけど、切れ味と耐久性だけはすごいので、二人は絶対に満足すると俺は自負している。


しかし、この短剣には、ドラゴンの刻印が掘られている。

 なぞだよな、佐々木さんが作ったものだから、趣味で刻印でも掘ってみよ~って感じで掘ったのかもしれない。


「帰るぞ。」

「「「「はい」」」」


と、俺たちは、帰還石を使い一階層まで帰ってこれた。

 しかし、行きと違い帰るのが楽すぎる。

一瞬で帰ってこられるのは、ありがたい。


早速帰って、ミツキの料理でも食べようかな~

それに、動画投稿などSNSを綾音さんに全て任せているので、どんな風にしているのか、気になる。


「じゃあ、我はこれで」

「クロウ様...あの、クロウ様ありがとうございました。なにか出来る事とかは無いですか?」

「何もない。」

「え...ですが、クロウ様の力になりたいの!!」

「ん~」


俺は、悩んだ。

 もし、このこが闇落ち路線に走ると綾音さんみたいなことにならないだろうか?

俺は、あの時、顔には出さなかったがかなりの恐怖を覚えてしまっている。


「そうだな、じゃあ...デビルギルドについて調べてもらおうかな?」

「わかりました!!」


リリは、嬉しそうに俺の言う事を聞いてくれた。


「どうして、デビルギルドなんかの調査を依頼したの?」

「それは、お前に知る必要はない。それと、これは俺の連絡先だ。わかったら、ここに連絡しろ。」

「はい、クロウ様!!」


リリは、俺の連絡先を書いたメモを受け取ってくれた。


「ねえ、教えてくれたって、いいじゃないの!!」


エリは何故か、しつこく聞いてくる。

 だって、前に居酒屋でデビルギルドがブラック企業のようなことをしているって、聞いたからとは言えない。


それに、リリが闇落ち路線に入らない為にも、本人の居る目の前では言えない


だから、俺は、エリの質問には答えることが出来ないのだ。


「じゃあ、我は帰る。」

「はい、ありがとうございました。」

「エリを助けてくれありがとうございました。」

「ユリに、クロウの技術教えろ。」

「クロウ様の依頼必ず、成し遂げて見せます。」


と、4人に見送られながら家に帰った。


小説が面白いと感じていただけたなら、ぜひブックマークや評価をしていただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] なので、ドラゴンの皮があまり佐々木さんが、適当に作った短剣を二人にあげた。 皮で短剣? [一言] 読者は試されているのだろうか!? Σ(@ ̄□ ̄@;)!?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ