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第28話 誘う勇気はあるのだ。

ダンジョンの外に出ると、空は暗くなっていた。

 ダメだな、ダンジョは時間の感覚が狂って今が昼なのか夜なのか分からなくなってしまう。


夜という事で、ミツキは俺の家でもう一泊する事になった。


「佐藤さん、ありがとうございます。」

「いやいや〜」


今回は、ミツキがご飯を作るらしい。

 家にある材料と言えば、じゃがいもとか薄切りの豚肉などしか無かった気がする。


それで、どんな料理が出来るんだろうか?

もしかしたら、料理が下手すぎてダークマタを生成して笑顔で持って来るのでは無いか?


若干の不安を抱きながら、待っているといい匂いがする。


「カレーか...うん、最高」

「よく、分かりましたね。」

「匂いでね。」


今日はご飯は炊いていないので、ご飯がない。ご飯がないカレーは、スープカレーとなり、美味しさは半減する感じになってしまう。なので、俺は米を洗いご飯を炊いて準備しておいた。


「あ、ありがとうございます」

「うん、カレーにはご飯が大切だからね」


俺は、机のある場所に戻った。


途中、誰かと喋り声が聞こえていた。電話していたけど、親かな?なにか、嬉しそうだったけど。


そんな事を考えながら、待っているとようやくご飯がやってきた。


カレーとポテトサラダが食卓に並んだ。

ポテトサラダは、カリカリに焼いた豚肉がポテトサラダに入って珍しい。

しかし、意外とこのポテトサラダが美味しい。


「いや、美味しいよ」

「ありがとうございます。」


ダークマターが出てくるのでは、っと不安がっていた自分が恥ずかしい。


ご飯を食べ終え、俺はギルドに入らないか聞き出した。


「あの、俺のギルドに入らない?」

「ギルドですか....」

「まだ、俺しか居ないギルドだけど」

「実は...ミツキはギルドに入っているんです。ごめんさい。」


申し訳なさそうに断られてしまった。

まあ、仕方がない。もう、ギルドに入っていたら、強制する事は出来ないし自分からギルドを辞めるか辞めさせられる事でしか、ギルドに入れることは出来ない。他のギルドと掛け持ちは原則禁止だからね。



だけど、スカウトしたい人にお金をつぎ込んだりこんな優遇をしますって言って自分のギルドが魅力的と思わせて、入っているギルドを自主的に辞めてもらい、自分のギルドに入って貰うようにするのだが....ほとんどは、ギルドはスカウトされても良いように待遇を良くしたりマネージャーみたいな人がブロックして対処している。


その為、ギルドの主力な人達をスカウトすることが出来ない。


今思うと、フェニックスギルドの社長は良くタケルをスカウト出来たよな。

どんな手を使ったんだろう?


「そ、そうか...それじゃあ、仕方ないよ。」

「はい...それに、ミツキがギルドメンバーの武器壊したりなどの損害賠償をチャラにしてあげるから、フェニックスギルドに入らないかとスカウトされたので、フェニックスギルドに入ろうと思います。」

「そうか...まあ、頑張って」


昔、自分が入って居たギルドにミツキが入ると知り複雑な気持ちだ。


「はい。ミツキ頑張ります。あと、どうやらビーダルギルド3位の実力を持っていたタケルさんのパーティーメンバーに入れてくれるそうです」


嬉しそうな顔で、タケルのパーティーに入れることを喜んでいる。

まあ、有名なパーティーに入れる事は嬉しいのは分かる。

分かるが....タケルによるネット情報は表には出ていないが戦闘系の女性を怪我させたとか悪い噂もたくさんある。

 だけど、噂なので教えたとしても信じてもらえるか分からない。

それに、喜んでいる人に水を差すようなことは出来ない。


だけど、タケルのパーティーに入って大丈夫だろうか?俺は心配になってしまう。


ミツキが言うには、フェニックスギルドに入るならデビルギルドを辞めるようフェニックスギルドが手続きをするので、辞める手続きは要らないらしい。なので、明日からフェニックスギルドに来て欲しいと言われているらしい。


まあ、俺も辞めさせられる時は、辞める時の資料を郵送で送られてきた。その資料にサインして送れって言われて、送った記憶がまだ新しい...


俺とミツキはご飯を食べた後はテレビを見たりした後、眠りミツキは朝一で俺の家を出て、フェニックスギルドに向かって行った。


「2日間ありがとうございました」

「頑張れよ〜」


俺は、ミツキを見送った。

ここまで、読んでくれてありがとうございました。


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