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第20話 スケルトンは侮ってはいけない

10階層に向かった。

 目の前には、5階層で見た大きな扉があった。

ボス部屋だ...


ボス部屋の中を覗いてみる。

 ボスは、俺と同じくらいの大きさの錆び付いた剣を持った骨の魔物。

しかし、アーケイド・ボーンより小柄。というより、俺と同じくらいの大きさの骨が剣を地面に突き付け挑戦する者を待ち構えている様子だ。


普通スケルトンが持つ剣は、錆びてボロボロの剣で、鎧に当たっても斬れることはない。むしろ、スケルトンの方の剣が折れるような代物のハズなのだが、あのスケルトンが持つ剣は、『斬るぞ!!』と言うプレッシャーを肌で感じる。


 それに、あのボスはネットでは記載されていない、新種のボスの可能性がある。

ダンジョンのボスで、骨と言ったらアーケイド・ボーンしかしらないから。


じゃあ、目の前にいるボスは誰なのか?

未登録のボスと対戦するのは、正直怖いよ。

 だけど、ここで引くわけには行けない。

引いてしまったら、11階層があるか分からない道が閉ざされたままになってしまう。


俺は、決心して剣を構えながらボスの居る部屋に入って行った。


『《《カタカタカタ》》』


スケルトンの前に立つと、体を震わせ不快な音を立てている。

 音が止まったと、思うとスケルトンは地面に刺さっている剣を抜き俺の方に一瞬で近づき胴体を切り離そうとした。


剣の振りが速すぎる。

 もし、この黒い革靴を履いていなければ、躱しきれず胴体は真っ二つに切り離されていた。

第2撃目は、魔剣で受け止めスケルトンを剣ごと振り飛ばした。


「ぬぅう....!?」


振り飛ばしたと思うと、スケルトンは剣の柄を両手で持ち振り下ろした。

 スケルトンは、斬撃を繰り出した。


俺も、咄嗟に魔剣を振り下ろし炎の斬撃を放った。

 

烈焔剣煌れつえんけんこう!!」


俺と、スケルトンの斬撃がぶつかり合い相殺された。

 

『《《カタカタカタカタカタ》》』


さっきとは違う、長い不快な音。

 もしかして、喜んでいるのではないのだろうか?


「さっきから、なんなんだよ!!『炎砦えんさい』」


俺は、炎の壁を作り近づいてくるスケルトンを遠ざけ、「烈焔剣煌れつえんけんこう!!」で、攻撃するが剣で受け流されてしまった。

俺はスケルトンに近づきスケルトンの頭を飛ばし、地面に転がった。


「よっし!!」


勝ったと思ったと思い力が抜けた。しかし、スケルトンの頭は勝手に元のあった場所に戻り引っ付いた。

再生系の魔物は、どこかに魔石が埋まっている。その魔石を潰す事で倒すことが出来る。

しかし、スケルトンには、魔石が見当たらない。

どこに、隠している!?


『《《カタ...》》』


頭が完全に引っ付くと短い音を立てた後に、抜刀のような構えをした。


「なぁ!?」


スケルトンは、一気に近づき右から首を斬ろうとしてきた。

俺は、寸前の所で止めることが出来た。


止められたら、スケルトンは体ごと回転して左から首を斬ろうとしてきたが、後ろに下がろうとつまずき運良く躱すことができた。


倒れたおかげで、スケルトンの心臓部分である赤い小石位の魔石があばら骨の隙間から見つけることが出来た。


———こんなに小さく、正面からは骨で隠れていたから見つからなかったのか...


これが、スケルトンの核で弱点の魔石だ。これを潰すことが出来ればスケルトンを倒すことが出来る。


スケルトンは大きく剣を振りかぶっている。スケルトンがその体勢で俺の攻撃を躱すことが出来ない。俺はスケルトンのあばら骨の隙間に魔剣を突き立て、スケルトンの魔石を破壊することが出来た。


苦戦した。運が良かった。

もし、あの時、後ろに倒れて骨に隠れた魔石を見つけることが出来なければ、体力が尽きて逆に俺の首が飛んでいたかもしれない。


運良く倒す事が出来た。


危なかった......

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