ちょっと早めのセカンドライフ
俺の名前は斎藤琢磨。
どこにでもいる普通のおっさんだ。
実はさっきから大変な事になっている。
何も無い白い空間にいる
理由はなんとなく分かっている。
多分俺は死んだ。
まぁ死んでしまったものは仕方ない。
仕方は無いのだが…
いつまでたっても誰も来ない…
動こうにも全方位真っ白なので動き様がない…
焦っても仕方ないので寝る事にした。
てか寝れるのか?
俺はそう思いながらも目を閉じた…
この状態で寝れる俺って…
「おはようございます」…
「おはようございます」…
知らない女性の声で目を覚ます。
うわぁ〜めちゃくちゃ綺麗な人だ!
てか何?この状況?とりあえず色々聞かなければ…
「あっ!お、おはようございます。さっ斎藤と申します。」
「あの〜ところで貴女は?」
やべぇ 綺麗な人過ぎて緊張しとる。
恥ずかしい…
「申し遅れました。私この空間を管理しておりますヴェルドと申しますの。早速ですが今の状況について斎藤琢磨様にご説明をしたいのですが宜しくて?」
ヴェルドさんはにっこり微笑みながらそう言った
やべぇ〜かわぇ〜
「あの?斎藤様?」
「あっ大丈夫です。続けて下さい。」
「結論から申し上げますと、斎藤様はお亡くなりになりましたの。ですが本来であれば斎藤さんはまだお亡くなりになる予定では無かったのです。」
「えっ?どゆこと?」
俺は頭が真っ白になり話を理解するのにかなりの時間が経過していた。
「ご理解頂けましたの?」
「まぁ一応は」
要約するとこうだ。
たまたま俺の隣を歩いていたサイトウ〇〇さんが心筋梗塞でお亡くなりになる予定だったらしい。
でちょっとした間違いで斎藤琢磨が死亡したと…
すぐに誰も来なかったのは何らかの救済措置が出来ないかを必死で探してくれていたかららしい。
「もう一度確認します。生き返りは不可能。能力を頂いて転生するかもしくは消滅ですね?」
「はい。そちらの世界でいう成仏には徳というものを積み上げる必要があるのですの。琢磨様はあと数ポイントほど足りませんでしたの。ですので本来ですと消滅なのですが今回は私どものミスですので救済措置として転生を提案させて頂きましたの」
「ちなみにそのポイントって…」
「あと一回誰かを助けたら貯まっていましたの」
なかなか厳しいシステムらしい…