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ミケ(人間)
俺はもう一度ミケに遭った森へ行った。
ようやく遭えたのは三日目の事だった。
最初は警戒していたものの、チチチチチ……と舌を鳴らすと此方を振り向く。まんま猫だった。
「ミケ」
「……ニャン」
打ち解けるまで時間はかからなかった。
俺はミケを先導して泉へと連れてゆく……。
「いるか~?連れてきたぞ~」
俺の声に反応するかの様に、金髪イケメンがひょっこりと現れる。
「うわ、本当に連れてきたんですね。いいでしょう。約束通り本当の人間にしてさしあげますよ」
「ああ、頼む」
イケメン野郎が指を鳴らすとミケの表情が凛々しくなった。
「はい、終わりましたよ」
「そうか、ありがとう。ミケ? どうだ?」
「お!ヤベぇ!急に頭が冴えてきたwwwww」
「因みに中学二年生くらいの知性にしておきました」
「何か性格変わってないか?」
「いえ。性格は本来のままです」
「今なら何でも出来そうでヤバいwww」
「まあ、いいや。ミケ、お家に案内するよ。おいで」
「は?今の俺なら何でも出来るしw 1人で生きるから気にしないで下さいよwww」
「……そ、そうか」
俺は2人に別れを告げ、家へと戻った。
しばらくして、風の噂で街に草を生やす男が居るのを聞いた。
元気でやっているなら何よりだ……。




