預言者ヨー二キ
南の大陸で物語りは始まる
預言者ヨーニキは疲れていた
三日三晩歩いていたのだ。
南大陸アマオウの西側海岸
ここの旅路は険しい
盗賊の数が多いのだ
この通りは
道が狭く死角が多い
奇襲するのに最適だ
旅人は皆用心棒を雇う。
それがこの西海岸の掟だ
ヨーニキは雇った用心棒に売られ
盗賊に襲われ続けた。
用心棒はハナから盗賊とグルで
ヨーニキの身包みを山分けするつもりだったのだ。
ヨーニキは強者では無かったが
預言者といわれることだけあった。
盗賊の罠を全て迂回して
ノーストップで宿場町までたどり着いた。
見事一人でこの西海岸の旅路を踏破したのだ。
町の門番が駆け寄ってきた
「あなたはヨーニキ様ですか?」
「…はい。ここはシプウトの町ですか?」
「ええ。賊の知らせを聞いております。
預言者様は本物だと。罠に奇襲に100人かかって襲ったのに
捕まえもできなっかたと」
「こうなることもわかっていたのでね。
町の方にもご心配おかけしました。」
ヨーニキは頭を垂れた。
門番はたじろいだ
「預言者の邪魔はしない。西の果てのわれらとて、知っております。」
ヨーニキは未来視ができる…とされている。
自身が詳しく口外しない為、誰もわからないが
-誰も彼を助けることはできず
誰も彼を倒すことも出来ず
彼は知っている
故に無駄にかかわるのは無駄死する-
[四天王 猿剣鬼マケタル]
「しかし疲れた」
「宿の部屋は空けております。」
「どうも」
綺麗な宿だ。
広い。
まだ新しいのか
木材のにおいがする。
部屋は奥の突き当たり
VIP
そんな感じ
ドアからする
「丸一日寝ないとだな…」
「ごゆっくりどうぞ」
バタン
部屋に着いたヨーニキはベットに大の字になる
「この町は安全だ。」
ヨーニキは他の町に寄らずこのシプウトまで歩きつづけた
盗賊の粉のかかっていない
このシプウトまで
預言者ヨーニキは旅の末
大陸西の宿場町シプウトへ着く




